その193 「帰国」
最近聖書の修正が鬼時間かかるなぁ
朝の空港。
人混み、そして大きな荷物。
見上げると冬の空。
「早すぎだよ」
マックスがこぼす。
ルイスは返す。
「飛行機時間もあるからしょうがないよ」
「知ってるけどさーー」
と、マックス。
リリーが目をこすりながら
「眠いよ、、、」
と、言う。
笑いながらタイラーがからかう。
「子供だな、リリは」
リリーがちょっと怒る。
「うるさい!」
イーサンが笑う。
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少し離れた場所。
蘭がスーツケースを引いている。
ノアが言う。
「ほんとに来るのか?」
蘭は当然、という顔で言う。
「ルイスの誕生日があるのよ?忘れた?」
「忘れるわけないじゃないか」
と、ノアは即答。
蘭は言う。
「ならいいじゃない?」
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搭乗案内のアナウンスが聞こえる。
エドワードが言う。
「行くぞ」
ジェシカが頷く。
悠馬がルイスを見る。
「忘れ物はないですか?」
ルイスが即答する。
「大丈夫です」
マックスがルイスを見る。
少し間。
「夏、忘れんなよ」
ルイス。
「うん」
マックス。
「秘密基地、な」
ルイス。
「守っとけ?」
マックス。
「あはは、そうだな」
ルイスも少し笑う。
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イーサン。
「時間だよ」
ルイス。
頷いて、少し歩く。
それから振り返る。
マックスが勢いよく手を振る。
「夏!」
ルイスは小さく手を上げる。
「夏、ね」
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飛行機が空を駆けていく。
雲を切って、静かに。
蘭の隣にルイスが座る。
じっと過ぎていく外を見る。
蘭がルイスに言う。
「誕生日、もうすぐね」
ルイスが答える。
「うん」
蘭は続ける。
「九歳、になるのね」
ルイスは少し考えて答える。
「早いよ……」
蘭は笑う。
「まだ子供よ?」
ルイスは答える。
「知ってるけど…」
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イギリスの冬。
空港のひんやりと冷たい空気。
ノアが震えて言う。
「寒いよここ!」
「当然でしょ?」
と、ジェシカ。
エドワードが聞く。
「車は?」
使用人。
「こちらです」
車は夜を駆け抜けていく。
窓の外に冬の景色が流れていく。
森の中を抜け、石の門が開く。
ハミルトン邸が見える。
灯りが灯る大きな家。
ルイスは窓を見る。
少し間。それから言う。
「帰ってきた」
悠馬は答える。
「ええ、帰ってきましたね」
ノア。笑う。
「誕生日の準備が待ってるぞ」
ルイスは小さくため息をつく。
も、少しだけ笑った。
冬の屋敷は、いつものように静かに彼らを迎えた。
ここまで読んでくださってありがとうございます!
『佐伯悠馬の結婚事情(仮)』始まりました。
結婚する気がない男の結婚事情(仮)です。
相変わらず周囲がうるさく、悠馬の胃が忙しいです。
更新はのんびりですが、完結まで書いていく予定なので
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