その186 「カリフォルニア」
もうちょっとで終わります
庭を照らすライト
心地よい海風。
子供たちはまだ騒いでいる。
マックスは叫ぶ。
「ルイス!」
ルイス。
「なに?」
「波だよ!波が来る!!」
「暗いよ!」
「関係ないさ!!」
リリーも言う。
「私も!私も行く!!」
「お前ら、ガキだなぁ」
と、タイラー。
イーサンは遠くから見ている。
「毎年これだよね」
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テラスに集まる大人たち。
グラス、ワイン。
凛が言う。
「相変わらずねぇ」
カイルが笑う。
「元気でいいさ」
ノアが言う。
「うるさいなぁ」
蘭が言う。
「あなたの息子よ」
ノアは答える。
「半分だよ!半分は蘭だろ」
蘭は楽しそうに笑う。
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少し離れた場所で
エレノアは海の方を見ている。
静かな灯り、波の音。
悠馬が隣に来る。
「寒くはありませんか」
エレノアは首を振る。
「大丈夫です」
少し間があいてエレノアが言う。
「にぎやかね」
悠馬は庭を見る。
「ええ」
少し考える。
「アメリカですから」
エレノアは笑う。
「そうなの?」
そのとき、遠くから声が聞こえる。
「叔父上!」
ルイスだった。
それとマックス。
「早く!」
悠馬は小さくため息。
「またです」
エレノアはくすっと笑う。
「人気ね」
悠馬は静かに言う。
「なぜでしょうかね」
エレノアは言う。
「多分ウサギだから?」
悠馬は少し黙る。
それから言う。
「……その話、聞きました」
エレノアは笑う。
「ロッテ?」
悠馬は頷く。
「観察結果だそうです」
エレノアは肩をすくめる。
「悪くない評価だと思うわ」
悠馬は少し考える。
それから言う。
「逃げないウサギ」
エレノアは笑う。
「そう」
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遠くからまた声。
「叔父上ー!」
マックス。
「早く!早く!!」
悠馬は言う。
「行ってきます」
エレノアは頷く。
「どうぞ」
悠馬が歩く。
子供たちの方へ。
エレノアはそれを見る。
凛が横に来る。
グラス。
凛が言う。
「兄さん、」
エレノアを見る。
「いいでしょ?」
エレノアは笑う。
「ええ」
凛は庭を見る。
子供たちと悠馬がいる。
それから言う。
「逃げないの」
エレノアは言う。
「知ってる」
海の音。照らされるライト。
周りのみんなの笑い声。
カリフォルニアのクリスマスの夜は、
暖かくて、
騒がしかった。
ここまで読んでくださってありがとうございます!
『佐伯悠馬の結婚事情(仮)』始まりました。
結婚する気がない男の結婚事情(仮)です。
相変わらず周囲がうるさく、悠馬の胃が忙しいです。
更新はのんびりですが、完結まで書いていく予定なので
よかったらまた覗いてください。
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