第11話 新・運命の恋人 -2-
おおpvが大幅に増えていました。
これも皆様のおかげです。ありがとうございます。
こんな本格派推理小説よりも読みづらい小説をここまで
お読み頂きとても幸せです。本当にありがとうございます。
普段、さらしを巻いていたせいで陥没していた乳首をチュパチュパと吸い上げてくる。本当に出るのだろうか。と思っていたのも束の間、バキュームカーのような吸引力を発揮し続けたツェンランさまが勝ったようで無事乳腺が貫通したようだ。
美味しそうにおっぱいを飲んでいるツェンランさまを見ていると幸せな気分になっている。やばい、アイデンティティが崩壊しそうだ。
私は、男。
男。
男。
男。
男。
男なんだあ。
ふう。なんとか自分を誤魔化せたようだ。
しかし、大丈夫なんだろうか?
きっと、男性ホルモンだらけの母乳になっているに違いない。ツェンランさまに影響が無いといいけど、初乳って、大事だとよくお母さんになった友達から聞かされたものだ。
ふと、ツェンランさまの身体を見下ろすとちっちゃなチンチンが見えた。
おかしい。ツェンランさまは、ふたなりのはず・・・。
・・・まさか・・・この初乳のせいで、ふたなりになってしまったのか・・・。
と、思ったが過去に聞いた記憶を手繰り寄せると、元の世界では、思春期になってから、徐々に変化する人間や外見は男性だが、内部は女性で外科的治療が必要とする人間がほとんどだったことを思い出したのだ。
「もう、振り向いてもよろしいでしょうか?」
兵士が見たい衝動を堪えて、ギュっと目を閉じて縮こまっているのが視界に入った。
私は、慌てて片手でツェンランさまを抱き上げるともう片手で前を合わせる。男同士なんだし、見られても構わないんだけどな。ツェンランさまという恋人が居る手前、かきあわせるようにした。
「どうぞ。・・・ツェ・・赤ん坊を抱いていて貰えますか?」
思わず『ツェンランさま』と言いそうになったが、まだ名前は、無いはずなのだ。もし、付けてあったとしても、私が知っているのは、とても変だろう。
ツェンランさまを兵士に預けようとするとき、ツェンランさまがめちゃくちゃ嫌がったが、なんとか引き離して、シャツのボタンを留めた。
「ママ・・ママ・・ママ・・。」
兵士の胸を嫌がって、私に手を伸ばそうとしてくる。
まさか、卵生だから、生まれて初めてみた動くものを親だと認識しているのか?
「困ったな。すみません、ええとお姉さん?」
「リョウコです。リョウコと申します。」
「リョウコさんですか、俺は、この子のお母さまであらせられます。シュンジュ様に仕えております。セイリンと申します。これから、よろしくお願い致します。」
「これから?」
「そうです。本当は、シュンジュ様お会いして羽化した後だったのですが・・・。これから、このお子さまは、力に目覚めるまでの間、この森の中で過ごされることになります。」
「なぜですか?なぜ、そのシュンジュ様と過ごされないのでしょう?」
「それは、とても言いにくいのですが、この子の父親の国である魔族たちから狙われるからです。さきほどのワイバーンもおそらく、その手の者だと思います。この子が力に目覚めると親である魔族より以上の力を持つと言われており、この子の父親は、魔族の国のナンバー2の実力者ですから・・・。」
事実、1000年後の世界では、魔族を寄せ付けない巨大な力を持つ王になっていたっけ。
「その子の名前は、付いてないのですか?これから、お呼びするのに問題がありますが・・・。」
はやく、ツェンランさまと言いたいので催促してみた。決ってなければ、勝手にツェンランさまと付けてみようか。
「その子は、男の子のようですので、『ツェンラン』さまです。この先に当分の住まいとなる住居があるのですが、ご案内してもよろしいでしょうか?」
男の子向けと女の子向けの名前を考えていたということか。
「ええと、私の立場は、乳母ですか?」
「乳母兼教育係と言ったところでしょうか。」
この世界の常識は、1000年後の常識だが『知識』の中にあるし、算数、数学といった分野なら、私の専門分野だから、問題ないだろう。
まあ、このままでは、喰うにも困る状態になるのだから、ツェンランさまにお願いするという形が少し変わっただけと割切って、努めればいいか。
乳母をやることになった主人公。
主人公のアイデンティティは、いつまで持つのか?
そしてこのまま、ツェンランさまといっしょに生きていくことになるのか?
ブックマークも増えるともっと幸せです。
たくさん、たっくさんのかたに読んで頂きありがとう。ありがとう。ありがとう。




