結果
昼食。結果から言うと、同点だった。
俺とアメルで、ライムを挟む様に陣取る作戦は、成功していた。ただ、ライムが持ち前の戦闘スキルを発揮し、その優位性も殆ど無くなり、何度か繰り返している内に、俺のスキルが限界を迎え、スキルを解除したと同時に意識を失った。
ほんの数分だったらしいが、目を覚ました時、アメルが側で泣いており、良かったぁ……と、安堵した様子だった。ライムは、お腹に乗っていた。
スキルを継続使用すると気を失う。それが分かったのも収穫だった。
「心配、したんですよ?」
対面で、アメルがムスッとした表情で、こちらを見ている。
「ごめんって。俺も、あんなに長い間、スキルを継続使用したことなかったからさ。息切れするのは分かってたけど、気を失っちゃうとはね。気を付けるよ」
「……もう」
それだけ言うと、アメルは食事を再開した。スキルを継続使用したのは、およそ十分。長いのか短いのか微妙なラインだ。
継続使用が駄目なのか、時間経過で駄目なのか、調べていかないとな。
「それでも、ある程度の連携は取れてきたかな」
「そうだね! たのしかったー!」
アメルの隣で、サンドイッチを平らげるライム。こいつのおかげで、戦闘時はスムーズに動けそうだ。
「訓練は、これからもちょくちょくやろう。一対一で組手とかも出来ると良いね。ライム、俺の他に擬態出来る人はいるのか?」
「うーんと、みんなできるけど、ちゃんとマネできるのは、すくないな-」
しっかりと視ていれば、誰でも出来るという発言に、段々驚かなくなった俺がいた。感覚が麻痺してきたかな?
子供っぽい言動、行動をするライム。魔物に年齢があるか不明だが、まだまだ成長すると思う。ライムには色んなことを、どんどん経験させてやりたい。
「分かった。誰に擬態出来て、どの位能力を使えるのかは、ゆっくり把握していこう」
「おー!」
「今日、この後は……そうだな。Eランクの依頼で、出来そうなのを、こなしていこうか」
「はい」
「やろー!」
皆、快い返事をしてくれた。そうと決まれば、俺も支度しないとな。急いでご飯をかきこんでいく。
「そんなに急がなくても、大丈夫ですよ」
アメルは、俺の様子を見ながら微笑んでいた。




