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53話「船の墓場②」

横画面推奨

1週間の準備期間を経て俺達は船の墓場へと向けて出発をする。


流石にこの布陣の前じゃ野良の海賊船が襲って来る事はなかった。


「コチラ方舟。レーダーに敵影なし」

『ロンギもないぜ』

『カナタからも見えません』


主力艦同士で広域レーダーを使い敵船の接近を警戒しているが引っかかったとしても直ぐに引き返す海賊ばかりだ。

血気盛んな戦闘民間船の団員もいるがヌスの統率力で深追いは留まっている。


恐らく俺達の位置を知るための偵察部隊なのだろう。


各船の性能に合わせた航行をした為、1光年進むのに4ヶ月掛けた。


「ここからは船の墓場と呼ばれる宙域だ。皆の者心して掛かれ。レーダーに写っているだけが敵ではないからな」


旗艦を果たしている俺から全体通信で伝える。


速度を落としてゆっくりと宙域の奥へと進む俺達。


大きなデブリも至るところに存在し艦クラスとなると避けるのも大変である。


ビビィイイ


ブリッジ内に警告音とランプが点滅する。


「なんだ?」

「デブリの影からミサイルが発射されました」

「着弾予測地点、前線部隊右翼側」

「通信入りました。右翼側の被害は0です」

「デブリに隠した罠か。情報展開しろ」

「各船に通達、罠の領域に侵入した模様。近距離高精度スキャンにて警戒を怠らないように」


ビビィイイ


再びエマージェーシーコールが鳴る。


「左翼側へのトラップです」

「全方位に警戒をさせる気か?」


ビビィイイ


「正面でトラップが発動しました」


ビビィイイ


「後方、我が艦の後ろです」

「無駄な事だ」


ドォオオン


「ミサイル直撃」

「ロンギとカナタから通信来ました」

「後ろは大丈夫か!」

「今の絶対に直撃しましたわよね?大丈夫ですの?」

「安心しろ、ミサイルで沈没する艦じゃねぇ」

「船や艦の弱点は共通して機関部だ」

「油断しないでくださいまし」


ピッ


「被害は?」

「金の装甲板が剥がれた程度です」

「金は熱に弱いからな」

「各船から通信がありますが無傷だと伝えます」

「そうしてくれ」


心配してくれる物だな。


デブリ宙域によるトラップ郡を抜けて俺が相対した中域へと出てきた。


「射撃艦船用の高周波レーダーを放て」

「射撃艦船用の高周波レーダー放ちます」


ピピピピピピピピピピピピ


周囲500km圏内に赤い点が現れる。


            戦

          重   重

         巡     巡

        軽   軽   軽


賊賊賊賊賊賊賊賊         賊賊賊賊賊賊賊賊

賊賊賊賊賊               賊賊賊賊賊

賊賊賊賊賊               賊賊賊賊賊




「中央がガラ空きじゃないか」

「いえ、主力艦の攻撃を最大限に発揮する陣形ですね。レーザー砲が味方を巻き込まない様に配置されています」

「アオイ艦長よ、どうするんだ?」

「このままですとコチラにも被害がでますわ」

「まずは周囲の海賊船を叩く。針路x30、y0、z0」

「全船に通達」


ゴゴゴゴゴゴッ


三十三隻の船団が敵正面よりズレていく。


ゴゴゴゴゴゴッ


こちらの動きに合わせて向こうも陣形を崩さず動いてくる。

やはり、ここの海賊達は一味違う。


「これじゃ、イタチゴッコだぜ」

「次は如何いたしますの」

「全船に通達、合図があるまで警戒を怠るな。戦闘機部隊、電子戦部隊、ジャミング部隊は直ぐに行動が移せる様に用意をしておけ。戦闘ドローン500機射出」

「戦闘ドローン順次射出」

「無人戦闘機を出してジャミング部隊へ配置」

「はっ!」

「ペンドラゴン。後は任せた」


俺は艦長席を立ち上がる。


「ご武運を」

「ちょっと何処へ行く気?」

「俺は俺のやるべき事をする」

「待ちなさいよ!!」

「リリィ、アオイを信じよう」

「なんで、そんなに冷静で居られるの」

「私も怖いよ。でもアオイの決めたこと。私は信じるよ」

「知らないわよ」


ダッ


・・・


《搭乗を確認。クラス15戦闘機・CTL-40165リィンカーンサポートAIシステム起動》

「操縦は任せたぞ」

《はい》


ドッ


「リリィ」


後ろの副操縦席にリリィが乗り込んできた。


「私だけ何もしないなんて嫌よ。手伝わせなさい」

「助かる。お前の魔力も使わせてもらうぞ」

「宇宙空間で魔法は使えないって言ったでしょ」

「魔力は貯められる。そうだなリィンカーン」

「人の持つ魔力は貯蔵でき別の力として使う事ができます。それがクラス15戦闘魔導機・CTL-40165リィンカーンです」

「戦闘魔導機?」

「空飛ぶ魔道具だって事だ。魔道具の魔法は自然の力は不要だ」

「そんな事が可能なんて知らないわよ」

「物は試しだ」

《発進許可申請受諾。許可いたします。艦長お気をつけて》

《リィンカーン発進!》


ゴッ


モーションキャンセルでも殺せないGが俺達を襲って宇宙空間に出る。


「さすが4.6コイルだな」

《姿勢制御開始、戦闘機を水平へ移行。リアクター稼働率上昇。推進器異常なし。艦長、針路の指示を》

「まずはこの宙域から一旦出る」

《はっ》

「それって逃げるって事!?」

「違う。一旦敵のレーダー網から抜け出すんだ。向こうからしてみれば逃げた戦闘機と感じるだろうな」

「味方からも逃げられたと思われているわよ!」

「だろうな、通信遮断しているか?」

《緊急通信が殺到しています。現在、ペンドラゴン様が対応中》

「だよな」

「それで」

「レーダー網から抜け出したら生命維持装置などを除いて全機能停止」

「は?」

「その後はエアスラスターのみで敵頭上に向かう。出来るか?」

《お任せを》

「万が一見つかったら」

「悪いが俺と運命を共にしてくれ」

「巫山戯るんじゃないわよ!!」

「ついて来たのが悪い。っとソロソロか?」

《敵味方のレーダー網から抜け出しました。全機能停止します。ご武運を》


シュウウウウウ


全ての機能が停止していく。もちろんサポートシステムであるAIもそれに含まれる。


「ヘルメットを被っておけ」

「は?」

「死ぬぞ」


プシュウウウ


キャノピーが開かれてコクピット内の空気が出て行った。


《なんで開くのよ!》

《レーダーも使えないからな。目視でしか動かせないんだよ》

《それを早く言いなさい》

《まずはエアスラスターで推進力を得る》

《それって何処のボタンよ?》

《リリィの座っている丸い奴があるだろう》

《これね》

《触ると魔力が吸収される。長いこと触れるなよ?魔力枯渇現象に陥る》

《わかった》


シュウウウウウ


《んっ!》

《右側にある魔力槽に魔力が集まったな?》

《この蒼く光っている奴?》

《それがお前から搾り取った魔力を可視化したやつだ。0になれば消える》

《それで?》

《左側に各属性の機能を発動するスイッチがある》

《1つしか無いわよ》

《まだエアスラスター用しか作っていないからな》

《押せばいいの?》

《あぁ》


ゴッ


ドッッ


一気に加速しリリィが背もたれに磔にされる。


《何この衝撃ぃ?》

《魔法陣式のエアスラスターだ。魔力を燃料に推進力を得ている。前が見えないな、少し回転するぞ》


機体を180度回転させる。

俺達から見て頭上では暗闇の空間にの人工灯の光が蠢いているのが見える。


《アレが海賊船団か》

《手前が私達の艦なの?》

《そうだ。あの陣形を崩さずに良く動いてくれているな》


互いに一歩も退かずに前進後退上昇下降を繰り返している。

距離も一向に縮まらない為、攻撃は始まっていない。


ピーピーピー


《なに?》

《背中の酸素タンクが切れた》

《うそ!?》

《背中のホースを機体に繋げ。酸素供給が始まる》

《それを先に言いなさいよ》


カッカっ


《何が始まったの?》

《レーザーを放っているのだろう。届く距離じゃないが威嚇のつもりか?》

《挑発かも・・・あ、》

《釣られるなよ》


2つの戦闘民間船が突出して前進を開始した。


どうやら待てなかったのだろう・・・痺れを切らしたといった感じだな。


《ヌスは見捨てたか》

《そんな・・・仲間なのよ》

《これが軍であれば即射殺コースだ。お前も聞いていたが船団戦の場合連携が命を守る手段だ。連携を乱す事は仲間の命を危険に晒す事だ》

《あぁ》


敵の巡洋艦によるレーザー砲で二隻の戦闘民間船が爆散した。


《合図はまだなの?》

《合図は俺達だ》

《え?》

《なんの為に逃げたように見せかけて此処まで来たと思う?》

《合図を待って、奇襲をするからじゃないの?》

《俺達の奇襲が作戦の合図だ。あと10km位か?》


・・・


あの後から互いににらみ合うばかりで挑発攻撃には誰も釣らえる事はなくなった。


《そろそろ、合図を出す。全機能起動!》

《全システム起動。各種装置の確認を致します》


プシュウウ


キャノピーを閉じて、空気がコクピット内に溢れる。


「プハッ!やっと開放されたわ。そろそろなのね?」

《全システムオールグリーン!》

「と、同時にバレたな」


海賊船や艦から大量の戦闘機が出てきた。


「で、どうするのよ!あんなに大量に出てこられちゃ奇襲も出来ないわ」

「攻撃こそ最大の防御って訳だ。最大出力で突貫!目標右翼側重巡洋艦機関部にロック」

《オーダーを受諾。発進します》


ゴッ


宇宙空間で急速加速し重巡洋艦の真上を取る形で接近を始める。


「マジックストリングブレード」


ブワッ


機体外に取り付けてあるガントレットアームから10本のオリハルコン糸が射出される。


50mに及ぶ銀の線がブレードに形成されていく。


宇宙空間に突如として現れた巨大な剣に海賊達は驚愕していることだろう。


《重巡洋艦機関部到達まで3,2,1・・・》


ザキャァアアアンン


巨大な火花を上げてリィンカーンは重巡洋艦へと潜り込んだ。


ザァアアア


オリハルコン製の糸が敵艦を切り裂きながら推進力で突き進むこと数秒。


ブワッ


視界が再び開ける。


「ワイヤーアクション!」


グルルルルッ


重巡洋艦の一部にオリハルコン糸を絡ませてる。


「引き寄せ!」


引き寄せで重量の軽いリィンカーンの方向を強制的に変える。


ビービービー


エマージェンシーコールがコクピット内に響く。


「くうううううううう!」

《モーションキャンセラーの許容範囲外です。減速命令を・・・ブラックアウトしますよ》

「俺達はこの程度で気絶なんかしない。だろ!」

「・・・・」


リリィは後部座席で気を失っていた。


《リリィ様は気絶しました》

「もう一隻ぐらい貰うぞ。目標は軽巡洋艦だ」

《ロック完了》

「マジックストリングブレード」


ブワッ


2度目の発動で魔力を更に500を持っていかれる。


ビィイイイイイイイイ


《敵右翼側重巡洋艦からの大容量レーザー砲です》

対光学兵器防御膜シールド展開」

《威力が段違いです。防ぎきれません》

「緊急方向転換」

《スキル発動中では方向転換は不可能です》

「スキル、一旦解除!」


バッ


イィイイイイイイイ


「糸防御術三式!」


10本の糸を使い10m四方に広がる魔力壁を直撃コースに展開する。


ジュォオオオオ


《オリハルコン糸、融解を開始しました》

「オリハルコンが溶けてるのか!」

《いくら硬く溶けにくい素材でも大容量レーザー砲の熱量はおよそ8万度です》

「そりゃ、溶けるな。装備強化五段階!!」


180の魔力が瞬時に伝わり、融解現象を押さえ込む。


《敵味方に被害が及び始めました》

「なにっ!?」

《レーザー砲を防いだ時に分散した物が被害を広めています》

「姿勢制御、角度を変えろ!」


ブォオオオオオ


背後のリアクターが唸り声を上げて角度を変えていく。


《大容量レーザー砲、敵右翼側に反射を開始》


ズドォオオオオオン


《敵左翼側重巡洋艦の爆散を確認。大容量レーザー攻撃止まります》


フッ


ピンク色に染まっていたコクピットが唐突に元の色を取り戻す。


「この隙に全速力で逃げるぞ」

《システムオールクリア。最大出力で逃げます》



ドガアアアアア


右手に大爆発が起こる。


《敵右翼側軽巡洋艦が爆散。大容量レーザーに耐えられなかった模様》

「前に注意しろ」


中央に陣取っている軽巡洋艦の機関部が見えている。


「そのまま突っ込め。マジックストリングブレード」


再び銀色に輝く巨大な剣が宇宙を駆け巡る。


反転しようとしていた軽巡洋艦の横腹に突き刺さり抵抗も感じさせずに反対側へと出る。


「振り切れ」

《畏まりました。最大出力で逃げます》


・・・


ここまでに10分程度の戦闘だった。


「味方の被害報告」

《10機の戦闘機の幾つかが巻き添えになりました》

「死傷者数は?」

《20人が重傷、3人が軽傷、10人が戦死しました》

「そうか」


ドォオオン


《中央部の軽巡洋艦内部にて爆発を検知。内部から連鎖爆発が起こっています》

「アレだけの傷だ」

《艦長。ご無事で何よりです》


味方の通信が入ってくる宙域まで戻ってこれたようだ。


《これよりクラス15戦闘魔動機・CTL-40165リィンカーンは自動着艦モードに入ります》

《方舟了解》


             戦

           重    

          巡      巡

                  軽


賊賊賊賊賊              賊賊賊賊賊賊賊賊

賊賊賊                   賊賊賊賊賊

賊賊賊                   賊賊賊賊賊


重巡洋艦一隻、軽巡洋艦二隻、海賊船六隻を今の攻防で沈めた。


《いよぉ、やるじゃねぇか。あとは俺達に任せな》


前線部隊、ヌスから通信が入り交代する形で戦闘機部隊が前線へと飛行していく。


《ジャミングを開始致しますわ。レーダー機器の故障とお間違いなく!》


ザァアアアアア


目の前のレーダーが一瞬にして使い物にならなくなった。


プシュゥ


何事もなく格納庫に入り、戦闘機から出る。


気絶したリリィを部屋に連れて行きブリッジを目指す。


「状況は?」

「海賊船の20%は殲滅しました。現在、巡洋艦「ロンギ」が先頭に立ち奮闘中です」

「ジャミング中によく把握できるな?」

「敵味方のレーダーは壊滅的ですが、ここは影響が少ないですからね」

「電子戦の方は順調か?」

「ジャミングが濃くて互いに攻防がままならないと言った所であるな」

「通信も殆ど入りません」

「その為の連携訓練だ」

「私の古代光信号は役にたったでしょ?」

「ぁあ、偉いな」


この一週間足らずで戦闘機パイロットに光通信のやり方を覚えてもらい、通信機が壊れても連携が取れるように訓練していた。

それがリリィの持つスキルである古代光信号である。


「巡洋艦の大破を確認」

「敵左翼側が壊滅状態です」

「常に戦艦の主砲距離を確認して戦うように伝達」

「はっ」

「右翼側の被害が増えてきました」

「やはり右翼側が狙われたか」


訓練中にも思ったが右翼側を担う連中は連携について積極的に聞いている感じではなかった。


「ペンドラゴン、陣形を整えられるか?」

「畏まりました。ジャミング部隊に一旦停止する様に光信号にて通達」


カッカッカッカッ


ピピピピピッ


前方にいるカナタから反応がある。


カァアア


赤い光が灯るとジャミングが解除された。




              戦

            重    

           巡      

                   軽


    賊賊賊              賊賊賊賊

    賊賊                賊賊賊

    賊賊                  賊賊






               巡

              戦 戦

             戦     

          戦戦        


               軽

              ジ ジ

            ジジ   ジジ

          ジジ       ジジ


               軽

         電           電

       電電             電電

     電電                 電電




最初に比べて陣形が互いに崩れつつあるな。


「陣形を整えます。電子戦部隊反撃に備えてください」



              戦

            軽 巡 重      

                   

                   


           賊賊賊賊賊賊賊

            賊賊賊賊賊

         賊賊       賊賊




              巡

             戦戦戦

             戦 戦    

                 

              軽

             ジジジ

          ジジジ ジ ジジジ

                

              軽

             電 電

           電電   電電

         電電       電電


ジャミング解除後に互が陣形を変えて応戦態勢を整える。

その間に電子戦が水面下で繰り広げられていた。


「敵海賊船一隻の掌握に成功、機能を完全停止する」

「ジャミング部隊の一隻が乗っ取られました」

「直ぐに救出するよ!少し待ってて!!」


キャメリアが端末前でキーボードを叩く。


「無人戦闘機残り三機です」

「攻撃ドローンも残り僅かになりました」

「陣形が整え終わりました」

「再度ジャミングを開始しろ」

《ジャミングを再開しますわ!》


ザァアアアアア


再びレーダーが使い物にならなくなり電子戦で奮闘していた分も帳消しとなった。


「後ちょっとだったのにぃ」

「味方戦闘機部隊が壊滅寸前になり始めました」

「やはり戦力差がここに来たか」

「艦長、如何致しますか?」

「これからアレを使う。魔力槽はどうだ?」

「100%回復してます」

「今回は近い場所だから10門全部使い。変形用意!」


ウィイイン


ヘッドギアとグローブを装着し艦長席でスタンバイする。


「戦闘モードに移行。方舟変形開始します」


ゴゥンゴゥンゴゥン


艦内のいたる所で変形音が聞こえてくる。


「変形完了。何時でもいけます」

「方舟、発進!」


ゴォオオオオ


足の推進力で前に進むのではなく真上へと浮上していく。


「ジャミング領域から出ました」


              戦

            軽 巡 重      

                   

                   


           賊賊 賊 賊賊

            賊賊 賊賊

         賊賊       賊賊




              巡

              戦

             戦 戦    

                 

              軽

             ジジ 

          ジ ジ ジ ジジジ

                

              軽

             電 電

           電電   電 

          電       電電


「前線の戦闘機及び戦闘民間船へ後退命令だ」

「光信号にて通達しています。味方部隊後退を開始」


「魔力強化四段階、斬鋼線」


シャァアアアアアアアアアア


左右の砲門から10本の糸が射出し海賊船団に向けて発射された。


200万1,550という魔力が一気に抜かれていく。


「薙ぎ払え」


キィイイイイ


前面に出てきた海賊船の全てが10本の糸によって切断されていく。


ドドドドドドドドドドドドォオオオオン


「はっ!」


加えて操糸で糸の起動を急激に切り返す。


「敵軽巡洋艦、重巡洋艦が爆撒致しました」



              戦

              巡       





              巡

              戦

             戦 戦    

                 

              軽

             ジジジ 

           ジジ ジ ジジ

                

              軽

             電 電

            電   電 

          電電     電電


「敵残存艦、巡洋艦一隻と戦艦一隻です」

「敵戦艦から緊急通信!」

「繋げ」


ピッ


『参った!参ったぜ!!トンでもねぇ隠し技を持ってやがったぜ。先の攻撃でオレッちの海賊船団の1割を持っていったのがそいつたぁ驚きだな』


なんて軽い感じの男なんだ。


『ボス、今は』


後ろに控えている奴がよっぽど海賊らしい雰囲気だ。


『うるせぇ。こんな圧倒的な敗退はオレっち達の代じゃ初めてだろ。アンタが金色の死神だろ?言わなくても分かるぜぇ。だがな、人型に変形なんて無いだろう!』

「知った事か」

『あぁ~あ。何百年っていう歴史が粉々になっちまいやがった・・・先祖様方に申し訳が立つめぇよ』

「海賊なんてやっているからだ」

『それはコッチにも事情と言う物が在るんだわ』

「艦長、あれを」


モニターに写っている戦艦の背後に青く光る惑星が見えた。


『オレっち達は守る者があったって訳よ。まぁ、海賊行為をしていたのも確かだがよぉ』

「だから、なんだ?」

『オレっちは如何なっても構わねぇ訳よ。だが部下やあの星の連中には手を出さないでくれ』

『若・・・』

「海賊がこの期に及んで命請いか?」

『タダとは言わねぇのよ。この艦と巡洋艦を渡す。それでどうだい?』

《アオイ艦長、騙されるなよ。腐っても海賊だ、何をするか知れねぇぞ》

《そうですわ。いかなる理由があろうとも海賊行為は法に裁かれるべき所業。今更手のひらを返しても許されない行為ですわ。この闘いで何人が死んだと思っているのですか?》


俺と海賊船船長との通信にヌスとカンナギが割り込んできた。

どうやら、ジャミングを解いて通信を聞いていたようだ。


オープン回線にいつの間にか切り替わっている。

敵味方の通信機に俺たちの会話が筒抜けになっていた。


お前か、キャメリア・・・


『カハハハッ、隙アリだぜぇ。光に集いし精霊よ我が力の糧となれ。主砲発射!』

「戦艦級レーザー砲接近!」

「全然届かないんじゃ」

「あれは詠唱魔法陣か!」

「え?」


戦艦の巨大艦首砲から極大な青いレーザー光が撃ちだされた。


半径数百メートルにも及ぶ、レーザー砲と言うには太すぎる光の奔流が宇宙を光で埋め尽くしながら接近する。


「糸防御術三式」

『防ごうとしても無駄だぜぇ。これはオレっ達の秘奥義なんだからよぉ。通常の戦艦級レーザー砲とは何倍も威力が違うぜぇ』


ボッ


一瞬抵抗した物の糸防御術三式は光の奔流に飲み込まれていった。


「いやああああああ」


キャメリアが悲鳴を上げて画面が光に埋め尽くされる。


・・・


・・・・・・


何もかもが飲み込まれ数十秒が経過する。


ババッ


メインモニターに再び宇宙空間が浮かび上がった。


「金の装甲版融解」

「全主砲が破壊されました」

「対宙レーザー砲もです」

「方舟の武装が使用不可能です」

「内部システムに異常は無い。外装にだけ被害が発生した模様」


NALLシリーズから状況が報告されてくる。


「多少の損害が発生いたしまいたがこの艦が沈むわけがありませんよ。艦長」

「あ、あぁ。そうだな」


なにせガンジ達が作り上げた代物だ。


「アダマンタイトの艦体が光属性を反射する力を持っているのです。それが無くなってしまえば高出力のレーザー砲に過ぎませんよ」

『なんだよ、なんなんだよ!ありえねーっしょ!!』


通信は繋がっていた様で海賊船船長が取り乱す。


『人型に変形する戦艦に加えてオレっちの取っておきもやり過ごすなんて馬鹿げてるっしょ!アンタは一体なんなんだ!!』

「ペンドラゴン、ドッキング準備だ」

「はっ!」


ゴゥンゴゥンゴゥンゴゥン


人型から艦型へと変形をする。


「取り込め」


ガバァアア


200m級の軽巡洋艦が上下に開く。


『来るな!こっちへ来るなぁああああ!!!』

「巡洋艦が立ちはだかります」


戦艦を守るように生き残った巡洋艦が盾になろうと動き出す。


「プラズマイオン粒子砲来ます」


バリバリバリバリ


艦体下部に取り付けられた砲身がプラズマがを帯びて向けられる。


「弾き返せ」


カッ


ギィインン


超高エネルギー砲弾が周囲に火花となって宇宙に散る。


「巡洋艦にドッキングします」

「ついでに使えるものも奪え」


バキャァアアアアン


250m級の巡洋艦が横から150m程の顎に捉えられる。


「ドッキング開始」


ガシャァアアアン


上下に閉じられて巡洋艦が半ばからへし折れた。


「プラズマイオン粒子砲を確保」

「原子炉D型2基と高速推進機D型2基を確保」

「50cmレーザー単装2基1門を確保」

「ミサイル発射管B型単装2基2門を確保」


次々と奪い取った武装の名前が挙げられていく。


「宇宙海賊250名を牢に転送」

「希少金属、食料なども亜空間停滞収納へ格納しました」

「ご苦労。次はお前の番だ」

『ヒィイイイイイ!』

《待ちな!」

《それ以上は止しなさい」


黙って見ていたヌスとカンナギが止めに入る。


上下に開かれたアギトは戦艦を飲み込まんとする寸前で留まる。


「何故だ。お前たちも言っていただろう?慈悲はないと」

《そうだがよ。なんつーか興が覚めちまったっつーか》

《それになんなんですの?その艦は本当に軽巡洋艦なんですの?》

「あぁ。これは普通の軽巡洋艦じゃないって事は理解済みだな?」

《人型に変形した所からはな》

《艦が変形するなんて独創的でしてよ》

「だが、教えるわけにはいかないな。見たものが信じられなければ信じてもらう必要はない」

《金色の死神。いや、今は銀鯨ギンゲイって所か?》

《今はそんな事話している場合じゃないですわ。とにかくこの戦いは終わったのですわ》

「ちっ。その変わり報酬は貰っていくぜ」


ガギャアアアアン


戦艦の推進機関を飲み込む。


「原子炉A型2基と高速推進機A型2基を確保。換装致します」

「あぁ。後はアンタ等に任せる」


俺達は離れた宙域まで艦を進めて停艦する。


・・・


・・・・・・


・・・・・・・・・


数時間にも及ぶ戦後処理がありロンギとカナタを中心とした生存者を救出する動きを見せていた。

戦意喪失した宇宙海賊達も機関部分の破損した戦艦へと押し込む。


《アオイ艦長、出発いたしますわ》

「あぁ」

《まったく、手伝って欲しかったですわ》

「俺達が手伝った所でビビられた挙句萎縮されたら困るのはソッチだろう」

《・・・まぁ、空気を読んでくれたことには感謝いたしますわ》

「ここから先はお前たちが指揮をしてくれ」

《旗艦権を委譲するのか?》

「俺たちの目的は宇宙海賊船団の壊滅と欲しい物の入手だ。この2つが達成された場合俺たちの出番は終わったも同然だ」

《仕方ねぇな》

《旗艦はカンナギが致しますわ》

《俺達ロンギが旗艦になってやらぁ》

「喧嘩なら他所でやってくれ」


ピッ


「艦長、応急処置とは言え換装が完了致しました」

「スペックは変わったか?」

「巡洋艦と戦艦のリアクターと推進器が手に入ったので大幅に変わりました」


□基本性能

  艦名:方舟

  艦種:重巡洋艦

  艦体:全長300m(艦型) 

  主機:原子炉A型2基 高速推進機A型2基

  補機:サブブースター8基

最高速度:397.5コイル

  兵装:主砲 プラズマイオン粒子砲単装1基1門

     副砲 なし

     対宙砲 50cmレーザー単装2基1門

     ミサイル発射管 B型単装2基2門

  防御:アダマンタイト装甲板

     対光学兵器防御膜シールドD型

電子兵装:光学観測装置C型、広域通信機C型、高性能アンテナC型

特殊兵装:回収ドローン×500機、亜空間停滞収納C型、クラス5戦闘機・CTL-40165リィンカーン

特記事項:物資5000トン程。収容人数200名(MAX400)、牢屋500名


「大幅に性能がアップしたな。クラスも重巡洋艦に変わっているな」

「ストリング砲に使用していたオリハルコン不足のため復元できませんでした」

「他に使える素材は?」

「精々ミスリルですが強度に難があります」

「しばらくはストリング砲は御預けだな」

「申し訳ありません」

「構わない。さて、帰るとするか。ユーランコロニーに向けて発進しろ」


今回の船団戦での被害は戦闘民間船十一隻、死傷者数は527名、内戦死者149名、重軽傷者数は378名に登った。

尚、海賊側の被害は甚大で動かせる船は無く、動かなくなった戦艦の残骸だけが唯一残っただけとなった。


リアクターの無い状態では艦内の生命維持装置は動かない為、不要となった原子炉D型を引き渡すことによって最低限の電源を確保させる。

艦首に取り付けられた戦艦級レーザー砲(荷電粒子砲)は原子炉A型2基でないとエネルギーチャージが間に合わないため動かせないレベルだった。


戦意喪失した海賊達を運びながら俺達の戦いは終わりを告げた。


・・・


・・・・・・


・・・・・・・・・


『長年苦しめ続けられた歴史が今閉じることを宣言する。あの船の墓場に居た海賊船団は壊滅しこの宙域はまた一歩平和となった。重巡洋艦艦長アオイ殿。貴殿をAランク傭兵団員に昇格する事が決まった』


ユーランコロニーの大聖堂にて今回の戦いについて呼ばれて見れば授与式が始まっていた。


船の墓場に住まう海賊船団には長年苦渋を舐めさせ続けられて少なからずコロニーにも被害が出ていた。

軍を派遣するにしてもなかなか動いてくれず、動いてもらった場合は海賊達は引きこもり過ぎ去っていくのを待っているばかりであったそうだ。

そして、ようやく不安から開放された事についてコロニー全体を挙げての凱旋が開かれることとなったそうだ。

今回の船団戦に参加した傭兵団員が呼ばれている。


「二度と合わねぇと思ったんだがな」

「2人とも正装で来なかいなんて有り得ないですわ」

「これが俺の正装でね」


冒険者の頃に来ていた鎧等を纏って式典に参加する事となった。

本来なら蹴っている事だが予想外の評価があったらしくAランク昇格の話で出席となった。


「私達も晴れてAランク傭兵団員なのですから胸をお張りなさいな」

「ちっ、ガラじゃねぇんだがな。まだ見舞金も支払い終わってねぇのによ」


今回の戦いで出た報酬は海賊船団の壊滅により6億4000万コルンに昇った。


25%の1億6000万コルンはロンギとカナタへと渡った。残りは一隻につき1066万の支払いだったが十一隻分も減って報酬は1684万に上がった。

が、死亡した者たちを弔う事等に使う為に分配金は当初の予定のままで行き見舞金や葬式代金へと消えていったそうだ。


ヒュッ


ビチャァ


右のコメカミ付近に卵が投げつけられて中身が飛び散って顔を汚す。


「誰だ!」

「誰がしたんですの!」


付近に居たヌスとカンナギが周囲を見渡す。


『ハァハァハァハァ、この人殺し!』


肩を上下に揺らして息をする少年がそう叫ぶ。


突然の事で周囲が静まり返る。


『父ちゃんを返せ!!』

「ルルドん所のボウズじゃねぇか」

「誰だ?」

『父ちゃんの事を知らないなんて言わせないぞ!お前に誘われて戦いに行ったんだ』

「最初に二隻突っ込んだろ」

「あぁ。お前の命令も聞かずに沈んだ」

『父ちゃんはな!オイラ達を守るために必死で戦ってきたんだぞ』

「そうか」

『そんな父ちゃんを殺したのはお前だ!』

「お前、父ちゃんが好きか?」

『好きだよ!大好きで宇宙で一番カッコイイ船長だ!』

「そうか。お前達を守ろうとして戦死したんだ。それを誇れ」

『違う!騙されないぞ!!父ちゃんを騙して囮に使ったんだ!!』

「囮?」

「あれは挑発されて突っ込んでいっただけだ」

「・・・真実を告げるのは不味いか?」

「止めろ」

『黙るってことは図星だな!何が銀鯨だい!!全然格好良くもないぞ』

「囮っていうのはこういう事を言うんだ」


パチンッ


式典で発表される予定だった映像を此処で使うことにした。


場面は旗艦である方舟からリィンカーンで出て行く所からだ。


『おい、艦長がパイロットを勤めているぞ』

『信じられない』


巨大モニターに映ったリィンカーン内部の映像、俺とリリィが写っている。

さすがに音声はOFFにさせている。


「俺は敵海賊船団が如何に艦隊戦を熟知しているのかを理解し判断をした。一旦、敵のレーダー網から抜けた所で引き返し奇襲する為に戦闘機を敵頭上にまで移動させた」


カメラワークが変わり戦闘機から見た宇宙海賊船団と睨み合いを続けるギルド員達による統率の取れた動きが流れる。


『あれ程の統率力は滅多に出来ないぞ』

『旗艦の指示が的確だから乱れない動きを可能としているんだ』


問題はこの後だ・・・海賊側の挑発に乗ってしまった二隻が無謀にも突っ込んでいき為す術無く爆散して行った。


『なんで突っ込んじまうかね?』

『どう見ても挑発だろう』


今の行動が命令違反だと誰しもが察した。


『父ちゃんだ、アレは父ちゃんの船だ!』

『え?』

『まさか』

「あぁ、お前の父親はヌス艦長の命令違反して敵に突っ込んでいった」

『嘘だ!信じないぞ』

「これが真実だ。だがな、続きを見ろ」


リィンカーンが動き出し敵は大慌てで戦闘機を発信させている。


視点はロンギの船外カメラに切り替わった。


カッ


暗闇の宇宙空間から光り輝く剣が姿を表し上から敵重巡洋艦を突き刺さり一撃で爆散へと導く。


更に軽巡洋艦へと同じ攻撃を仕掛けるリィンカーンだがもう一隻の重巡洋艦のレーザー砲に阻まれて防御姿勢を余儀なくされたが跳ね返すという荒技をやって退けて軽巡洋艦一隻と海賊船数隻を巻き込む。


最後に中央にいた軽巡洋艦を破壊して自軍へと帰還を果たす。


ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ


一機の戦闘機で重巡洋艦一隻、軽巡洋艦二隻、海賊船六隻という大戦果を打ち立てた映像は周囲で見ていた客の心を鷲掴む。


『なんだい!お前の活躍した映像を見せつけて・・・』

「まだ、分からないのか?」

『何がさ!』

「この奇襲が成功したのは命令違反をしてまで勇猛果敢に囮役を買って出たお前の父親とそのクルー達がいた事にまだ気づかないのかと言っている。あの時、戦闘機は敵に見つかりかけていた。それを一早く察知したお前の父親達は俺の居場所を探させないために自らを囮にしたのだ」

『え・・・父ちゃんが』

「そうだ!お前の父親が俺に奇襲を成功させる為にだ!そして見事奇襲は成功した!!敵の指揮系統は崩れ去り俺達は多数の犠牲を払う代償に平和を勝ち取ったのだ。誇れ少年よ、この平和を築き上げた第一人者の存在を!胸に刻め父の偉業を」

『あ・・・あぁああああ。わぁあああああああ』


少年は堰を切ったように涙を流す。


「今は悲しめ。父の死を乗り越えて未来を歩め。それがお前の人生だ」


バサッ


踵を返してマントを翻す。


ワアァアアアアアアアアアアアア


父親の死は無駄ではなかったという演説に周囲の観客が歓声をあげる。


「こんなんで、どうだ?」

「よくもまぁ、嘘が出てくるな。ありゃ、完全な命令違反だったしお前が見つかるなんて事は無かった」

「えぇ、えぇ。美談でずわぁ」

「お前まで釣られてんじゃねぇよ」

「何を言いますのぉ」


こうして、この宇宙海賊の問題は幕を閉ざした。


だが、人型に変形する艦や艦をも食らう艦の噂は直ぐに広まることは必須であろう。


・・・


『アオイ様、ゲートの使用許可が下りました』


早速、Aランクの特権であるゲートの使用許可が降りるか問い合わせると早く降りた。


『どちらのゲートが目的地ですか?』


ゲートは5つの座標からなっている。

アラムド連邦西部辺境中継地点、ユーランコロニー。

アラムド連邦北部辺境中継地点、ラウンドコロニー

アラムド連邦中央部中継地点、オウランコロニー。

アラムド連邦南部辺境中継地点、リーリアンコロニー

アラムド連邦東部の最前線中継地点、フリゲートコロニー


「フリゲートコロニーだ」

『フリゲートですか?』

「あぁ」

『ただいま、フリゲートコロニーは軍の規制によって封鎖されております』

「なに?」

『最前線へ唯一長距離跳躍が出来る場所です。それに最前線ではロクな仕事は回ってこないと言います』

「少し待て」


受付から少し離れてペンドラゴンと通信をする。


「フリゲートに行けなくなりますとオウランコロニーから向かうしかありませんね」

「オウランコロニーからだとどの程度掛かる」

「アラムド連邦の中央部に位置するので、スールン星系に最も近い惑星まで12.6年は掛かる計算になります」

「当初の計算より少なくなったな」

「ゲートが使える分早くなります。また船の性能が上がった為でもあります」

「仕方がない」


受付の前へと戻る。


『お決まりになりましたか?』

「オウランコロニーへ行く」

『はい。使用料10億コルンとなります』

「あぁ」

『支払いの完了を確認しました。何時頃お使いになられますか?』

「直ぐにでも」

『では1時間後にゲート前にて待機して下さい。申請しますので』

「わかった」


こうして俺達はゲートを使い、予定が狂ったとは言えオウランコロニーへと飛ぶ事に決まった。

お疲れ様でした。

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