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23話「フォース-砂漠-荒野②」

≪アオイのレベルが37に上がりました≫


「レベルが上がったっす」


殆ど全員が同時期にレベルが上昇し今日の狩りはこれまでとなり冒険者ギルドで精算を終えて俺達は解散となった。


「たしか」


マーケットに向かえば疎らだがプレイヤー達が露天販売している。


「アオイ」


周囲を見ながら目的の物が売っていないか確認をしていると声を掛けてきた人物が居た。


「なんだ?」

「ポーションが欲しいの?」


イロハだった。


フォースの森で取れるアイテムで上級体力回復ポーションや上級魔力回復ポーションが並べられていた。

俺達もお世話になっているアイテムだ。


「ポーションは余裕がある」

「なんで居るの?」

「革職人を探しているんだ」

『それなら、ウチが該当するよ!』


俺とイロハの会話の途中に割って入ってくる。


チラッと視線をズラしてみると販売スペースにズラッと小物~着る物等の革製品が並べられていた。


『ウチがフォースの中で唯一と言って良い革職人だよ』


元気の良い声の持ち主は黒髪ロングの笑顔が似合う女性だった。

服装はワーウルフの毛皮装備で固めており、弓使いの様だ。


「ウソ」

『イロハちゃん、コレは商売だよ~』


女性が困った顔をする。

まぁ、唯一と言えば購入者はココでしか買わなくなるだろう。


『お兄さん見たところ格闘家だよね?後衛職用の装備を求めてるのかい?』

「ちがう、アオイは後衛職」

『後衛職?・・・あ!?』

「気づいた?」

『アナタが掲示板で度々話題になっている糸使い様ね・・・ふむふむ、籠手に見えて糸使い専用武器のようね・・・誰の作品か知らないけど凄い性能だわ~』

「ミモザ」

『鍛冶師ミモザさんか~それなら納得』

「知っているのか?」

『知ってるもなにも、彼女は中堅生産職の中では人気だしね』

「ミカも言っていたけど生産職は横の繋がりが広いとか?」

『広いよ~。広くなくちゃやっていけないよ』

「イロハは大丈夫か?」

「ん?」

『イロハちゃんは大丈夫よ~。こうして高位ポーションを売っている腕前だし、中堅の中にもちゃんとイロハちゃんは居るしね~』

「そうか」

『それで、ウチで買い物しないのかい?』

「そうだな・・・」


一通りざっと見るが目的なものは無い。


『ありゃ、無いって顔しているねぇ』

「分かるのか?」

『大体は表情でね。コレ商売人の基本スキルだね』

「スキルの中にあるのか?」

『違うよ。スキル外スキルさ。極僅かに出来るプレイヤーがいるわ。ミカさんもそうだけどね』

「イロハとの交渉は大変だろ?」

『そうそう、イロハちゃんポーカーフェイス過ぎて交渉が難しいのよねぇ』

「だ、そうだ。もっと笑ったらどうだ?」

「無理」

「そうか」

『話が別方向に行かせないで!何がなかったのかしら』

「荒野にタイガーが居るだろ?」

『あ~・・・』


どうやら察してくれたらしい。


『アレは人気がないのよねぇ。誰も着たがらないし』

「作れないのか?」

『需要がねぇ~』

「そうか・・・邪魔したな」

『ちょ!作らないって言ってないわよ!!』

「だが、需要がなければSPの無駄になるだろ」


生産職の生産アイテム一つに付きスキルポイントの消費が発生する。

角兎→ワニ→ワーウルフ→虎となれば消費するSPも馬鹿にならないだろう。


『たしかに需要がなければSPの無駄になるかもしれないわ・・・だけど客の求めているものに答えるのが生産職なのよ』

「それはいい心がけだが、いいのか?」

『えぇ。いいわよ』


ピピピッ


『いま、虎皮の装備を取得したわ。素材は持っているのでしょうね?』

「あぁ、オーダーメイドしようと貯めていたからな」


トレード交換しようと相手をターゲットする。


≪ヤンマーにトレードの申請しています≫


ヤンマーというのか・・・


「結構持ってるね。アオイさんは噂に違わず強い人」

「仲間が素晴らしいだけだ」

「これだけ有ればワンセット作り出せるよ。制作費は材料費を抜いて35,000で良いよ」

「そうか」


虎皮と金額をセットして依頼をする。


「明日の朝には出来上がっているから、取りに来てねぇ」

「場所はここで良いか?」

「マーケット敷地内に居るからちゃんとくるんだよ」

「じゃ、頼んだ」

「頼まれたよ」


・・・・


「きっちり出来てるよぉ」

「さっそくトレードしてくれ」

「作ったから分かるけどダサいよ?」

「性能がいいなら外見は二の次だ」

「気にしないならいいけどね」


ヤンマーから虎皮シリーズを受け取り早速装備する。


「うわぁ、ダサいわ」

「派手だな」


虎皮シリーズで装備してみたが想像以上に派手で格好良いとは言えない。

だが、性能はワーウルフ装備より上である。


・虎柄の服

 虎皮の毛皮をなめして出来た服。

 トラ模様が派手で不人気。

 防御力:24

 耐久値:200/200

装備可能職業:糸使い、弓使い、司祭、魔法使い

 ランク:クリエイト

品質:2


・虎柄のズボン

 虎皮の毛皮をなめして出来たズボン。

 トラ模様が派手で不人気。

 防御力:24

 耐久値:200/200

 装備可能職業:糸使い、弓使い、司祭、魔法使い

 ランク:クリエイト

品質:2


・虎柄のマント

 虎皮の毛皮をなめして出来たマント。

 トラ模様が派手で不人気。

 防御力:12

 耐久値:200/200

装備可能職業:糸使い、弓使い、司祭、魔法使い

 ランク:クリエイト

品質:2


キッチリと性能が倍になり、動作速度マイナス値が消えている。


「虎とワーウルフだと重さが違うのか?」

「トラの方が毛皮として薄いから重さはワーウルフに比べて軽いのよ。性能が上なのがなんでかしらね?」

「そうか・・・ありがとうな」

「生産職たるもの当然だよ。また、作って欲しいものがあれば言ってちょうだい」

「わかった。フレンド登録いいか?」

「えぇ」


≪ヤンマーにフレンド申請をしています≫

≪ヤンマーがフレンドになりました≫


「じゃ、俺はこれで」

「毎度ぉ」


・・・


「マジで虎装備にしたんっすか」

「派手ですねぇ」

「ワハハハハハ」

「ゴウキどん、失礼でごわすよ」


PTメンバからはイマイチの反応だ。


「性能はワーウルフの倍で動作速度制限が消える優れものなんだがな」

「外見も大事っすよ。正直ダサいっすね」

「私も遠慮しておきます」

「大体、後衛に攻撃が行かないようにするのが前衛だしな」

「行かせないでごわすよ」

「動作速度制限が無くなったからサポート速度も速くなるメリットもあるんだ。今までが少し遅かっただけなんだよ」

「じゃあ、ワーウルフ装備者って少し遅かったのか?」

「この装備とワーウルフを着用したプレイヤー同士が同じスキルを発動して僅かな誤差が出てくる。僅かに救われるんだぞ?」

「そりゃ、聞き捨てにならねぇな。お前等も着ろ」

「いやっすよ!」

「嫌です」

「メリットもあるんなら仕方ねぇだろ」

「ダサいっすよ」

「注目されるのはちょっと」

「おら、アオイ。そいつの所ちょっと案内しやがれ」


ズルズルズル


シュバルツとソニーを引きずりながらプレイヤーマーケットへと歩き始める。


あれは俺には止められないな・・・


ヤンマーに連絡をいれて2セット作ってもらうよう依頼する。


こうして午後には3人の虎装備を身にまとった後衛職が誕生した。


ザワザワザワザワ


流石に虎装備3人が集まると印象が強くプレイヤーやNPC達からの視線が痛い。


「もぅ、掲示板が立ち上がってますよ」

「恥ずかしいっす」


掲示板内でも盛り上がりが半端なくレス数も速い。


それほど虎装備は不人気らしいな・・・


馬鹿にしたようなレスが多い。


スタスタスタッ


動作速度制限がなくなり歩くスピードは早く感じる。


「こりゃ、やり過ぎたかもな」

「うっす」


虎装備を着た俺達を引き連れたゴウキとロンドが顔を俯かせている。


「なに、恥ずかしがってんすか!」

「アナタが無理矢理着せたんですからちゃんと前を向いてください!」


2人がゴウキに突っかかりつつ顔を持ち上げる。


「こんなに注目されるなんて知らなかったんだよ!」

「アレだけ派手なんですから容易に想像が付くでしょう」

「次からは逃げるっすよ」


そう言って俺達はそそくさと西門へと移動していく。


フィールドに出れば冒険者の数はチラホラと見える程度となり荒野に付けば殆どプレイヤーの目を気にしなくて済むようになる。


「街中だけはワーウルフ装備に変えましょう」

「そうっすね」


どうやらワーウルフ装備は売っておらずインベントリを圧迫しているようだ。


・・・


・・・・・・


・・・・・・・・・


「ダブルファイアーボールっす。僅かに早いっすね」

「グレーターヒール。えぇ、この1秒差が助けられるかの境目になりますからね」

「糸防御術二式」


虎装備も捨てたものじゃない性能だと2人は改めて認識してくれる。


僅かにだが俺たちの連携が早くできるようになり戦闘戦績に貢献を果たし始める。


「王虎のマント・・・」

「まだ、気になるのか?」

「性能がな・・・魔力回復促進(中)は馬鹿にならないじゃないかと思ってな?」

「なっ!ゴウキ、王虎を倒しに行きましょう!!」


急にソニーが興奮気味に食いついていきた。


「なんでだよ?」

「魔力回復促進(中)は我々後衛職メンバーに欠かせない要素の一つです。普段は立つだけの回復と座るだけの回復ですが、これに加え中の1.5倍の回復量が見込めるのです」

「通常の立った状態だと、10秒に483の1%(4.8)の回復が更に1.5%(7.2)が加算されたて12の回復になるな。座った状態だと10秒に483の2%(9.6)の回復が更に1.5%(14.4)が加算されたて24の回復になるな」

「私の場合ですと・・立った状態で10秒に1,208の1%(12)の回復が更に1.5%(18)が加算されたて30の回復ですよ。座った状態であれば2倍の60も回復させます。休憩時間の短縮に繋がりますからその分レベルアップ速度にも影響しますよ」

「小難しい計算は分からねぇが、俺たちにも関係してくるんだな?」

「その通りです」

「よし、なら王虎に挑戦するか。どんな攻撃モーションがあるのか全員で調べ上げて万全の状態で挑むぞ」

「「「「おう!」」」」


こうして俺の一言から王虎討伐を目指して準備に取り掛かる。


『王虎討伐クエストですが現在ランクE+のロンド様とシュバルツ様はお受けできません』


ガクッ


準備万端で用意が終りいざ討伐クエストを受けようとしたが、まさかのランクが足りないというオチになった。


「ランク上げだ!レベル38にならなければいい筈だからな」

『はい、レベル38以上ランクD-以上でなければ受付できます』


受付嬢に2人があと何回でランクが上がるのか聞いて綿密に計算をする。


まずゴウキとソニーは僅かばかりだが俺達より先にレベルアップしてしまう恐れがあるため、PTから抜けてもらい別PTとして動いてもらう事となった。


モンスター戦闘において他PT合同戦闘になる場合経験値は普段通り分配されない、基本的に戦っていたPTが貰うこととなる。


「ギリギリですね」

「ギリギリレベルが上がるか上がらないかという感じか」

「こればかりは仕方がないな、高レベルプレイヤーに手伝ってもらうのが一番早いんだが」


PT内に高レベルプレイヤーがいればレベルが高い奴に経験値は集中するシステムである。


「フィフスレベルの奴は早々居ないしな」

「とにかくやってみてレベルが上がらない事を願いましょう」


・・・


・・・・・・


・・・・・・・・・


『おめでとう御座います。ロンド様、シュバルツ様はランクE+はD-に昇格です』


フゥウ


どうにか全員のレベルを上げずに全員がランクD-以上になった。


あとは極力戦闘を避けてフォースの王虎に挑むだけとなった。


・・・


「準備はいいか?」

「上級体力回復ポーション、上級魔力回復ポーション共に十分です」

「体力、魔力全部回復したっすよ!」

「耐久値問題ないでごわす」

「準備万端だ」

「よし、中に入るぞ」


ブゥン


俺達が中に入りユニークモブである王虎が岩棚に伏せて俺達を見下ろしていた。


ズダンッ


グオォオオオオオオオオオ


王虎が岩棚から降りて咆哮を周囲に響かせる。


「流石デカイだけある」

「腹に響くっすねぇ」

「油断大敵ですよ」

「行くでごわす!!」


ドスドスドスッ


ロンドが前に出て挑発を発動し戦闘が開始された。


グルァア


「オォオオオ」

「グレーターヒール」

「ツインファイアーボール」

「三連閃!!」


次々に魔力を使い、スキルを発動していく。


パリィン

パァアアア


上級魔力回復ポーションで魔力が心もとないメンバーに回復させながら王虎の様子を伺う。


攻撃パターンは前足による殴打、鋭い牙の噛み付き、巨体を生かした体当たり。

どれもが重量級攻撃でありロンドの防御力が無ければ辛い戦いになっている程強い攻撃だ。


キィン


来やがった


両目を光らせた怒りモードによる超強攻撃。


グルゥア


ガァン


右のなぎ払いでロンドの重圧な盾を跳ね上げる。


ガィン


更に左でロンドの胴を切り裂く。


グィン


ロンドの防御力を突破して3割程持っていった。


「ガハァ!」


ゴウキが超強タックルで吹き飛ばされ体力の4割持ってかれて吹っ飛ばされる。


「アースホールっす!」


グワンッ


王虎の足元に落とし穴が出現するが出現位置を予測していたのか軽々避けて俺達へ向けて走り始める。


「糸拘束術二式!」


ガガガガッ


四本のワイヤーで王虎を無理矢理拘束する。


【反撃不可、拘束19秒】


「今のうちだ」

「エリアヒール!」


体力の削れたロンドとゴウキを纏めて回復する。

グレーターヒールより回復量は落ちるが纏めて回復できる魔法である。


「トリプルファイアーボール」


ドガガアァン


「まだ、一本残っているんだ!」


【毒(中)】


スコーピオンの尻尾毒が王虎に入る。


グルアァアアアアア!


バシンバシィン


今までにない程の大咆哮が発せられてワイヤーによる拘束がはじけ飛ぶ。


「馬鹿な!?」


スキルを自らの能力で弾き返した。


グルァアアア


王虎は吠えながらその巨体を持ち上げ近くにいた俺目掛けて覆いかぶさる様に伸し掛ってくる。


「アオイさん!?」


「三連脚!!」


ドスススッ


無防備な腹部に向けて足技を苦し紛れに発動。


ドゥ


一瞬だが王虎の巨体が浮かび上がった。


ザクッ


「引き寄せ!」


地面に尻尾を突き刺して引き寄せを発動。


グンッ


俺自身が地面に向かって引っ張られる。


ドスゥウウン


1秒の差を置いて王虎が俺がいなくなった場所に伸し掛ってきた。


「陣形、立て直せ!」

「うぉおおおおおお!」

「豪腕一閃!」


回復を終えたロンドとゴウキが王虎に接近してスキルを発動させる。


「ハイヒール!」


シャワアアアア


「ハァハァハァ」


王虎ののし掛かりに掠っただけで大ダメージを負った。


「大丈夫っすか!」

「なんとか生き残れた」

「あのスキルはなんなんでしょう?」


攻略掲示板には書かれていない俺のスキルを吹き飛ばした王虎のスキル。


「王者の波動ってスキルらしい」


一瞬だが、俺の鑑定スキルが発動しスキル名だけが見れた。


「魔力が回復次第、落とし穴を数個仕掛けるぞ」


LT糸を外しながらシュヴァルツに指示を出す。


「分かりましたっす」


ゴクゴクゴク


上級魔力回復ポーションを各自で飲み総魔力の40%を回復する。


「アースホール」

「落とし糸」


複数個の落とし穴を前衛と後衛の間に設置し、俺たちも戦闘に参戦する。


キュピィン


二度目の怒りモードに入った。


グルァアア


ロンドとゴウキを吹き飛ばして俺達の方へ迫り来る。


ビリっ


ドスゥン


落とし穴の一つが作動し王虎を引きずり込んだ。


【反撃可能、10秒スタック】


「今のうちに回復だ!糸拘束術二式!!」


落とし穴に落ちた王虎に4本のワイヤーで拘束する。


【反撃不可、拘束19秒】


グルアァアアア


王虎から王者の波動が発動し俺の拘束スキルがはじけ飛ぶ。


だが、スタック状態は継続する。


「トリプルファイアーボール、ロックランス!!」


追撃にシュバルツが2つの魔法を落とし穴に炸裂させる。


バキャァン


ギャギャァアアア


岩の槍がトリプルファイアーボールによって破壊され、落とし穴の中で弾けとんだようだ。


中にいた王虎が叫び声を上げて落とし穴の中から飛び出してくる。


【流血(大)】


「うぉおお!何が起こったんすか!」


王虎は全身から血を噴き出した姿を現した。


本人が何を起こしたのか分かっていないようだ。

後で戦闘ログを見てもらう。


「うりゃぁあああ」

「シールドバッシュ!」


回復を終えたロンドとゴウキが王虎に接戦を持ち込む。


ゴクゴクゴク


数本目となる上級魔力回復ポーションを飲み回復を図る。


「中々しぶといですねぇ」



【鑑定】

 名前:王虎

 レベル:40

 種族:タイガー

 体力:2,340/8,450

 魔力:85/150

 状態:毒(中)、流血(大)、アクティブ


「6割は削った、あともう一度怒りモードに入るな」


俺達は魔力の続く限り王虎に攻撃を続けた。


キュピィン


3度目の怒りモード


シュルルル


「引き寄せ」


そのタイミングを見計らってロンドとゴウキにワイヤーで絡めとり手元に引き寄せた。


ズサァアア


重量がありすぎてスキルの効力が十全に発揮できなかったが残っている落とし穴地帯よりこっち側に寄せることに成功した。


グルアァアア


何もない所を攻撃しからぶった王虎が怒りのまま突進してくる。


ビリィ


ガクンッ


ギャァォオオオン


「引っかかったすね!その中にはロックランスを仕込ませて貰ったっすよ!!」


王虎は自重によって落とし穴のロックランスに背中を突き刺されて落ちた。


グルアァアアア


王者の波動でロックランスを消滅させる。


「まだまだぁ!トリプルファイアーボール」


追撃とばかりに王虎へ攻撃を継続させる。


ドカカカアァアン


ギャゥウウォン


今までと違い弱々しい叫び声が響く。


ガルゥ


先ほどまで力強かった足取りは今となっては弱々しく王虎は落とし穴から這い出てきた。


「糸拘束術二式!」


バシバシバシバシッ


【反撃不可、拘束19秒】



「トドメだ」

「豪腕一閃」

「スマッシュ」

「ツインファイアーボール」


グサァッ

ドシュゥ

ドガガァン


ギャォオオオオオオオオオオオン


ドスゥウウン



【鑑定】

 名前:王虎

 レベル:40

 種族:タイガー

 体力:0/8,450

 魔力:24/150

 状態:毒(中)、流血(大)、アクティブ



シュォオオオオ


王虎の体力が0となり消滅していく。


≪ユニークボス:王虎の討伐に成功しました≫

≪アオイはレベル39に上がりました≫

≪糸使いのレベルが35になりました≫

≪裁縫師のレベルが5になりました≫

≪SPが1増えます≫

≪スキル:ラビットの服が派生しました≫

≪スキル:ラビットのズボンが派生しました≫

≪スキル:ラビットブーツが派生しました≫

≪スキル:ラビットのマントが派生しました≫

≪スキル:魔力糸のレベルがMAXに達しました≫

≪SPが1増えます≫

≪スキル:多重操糸術がレベル6になりました≫

≪アオイは王虎から王虎の毛皮を手に入れました≫


「来なかったっす」

「手に入りました」

「俺も虎の毛皮だ」

「オイどんも手に入ったでごわす」

「俺も手に入れたぜ」

「3人分は確保できたな・・・後はあの姉ちゃんが作ってくれるかだ」

「喜々としてやってくれそうだぞ」


レアドロップでの経験値は他の素材でやるより多くもらえるそうだからな。


「転移するぜ」


フィールドの中心にあるポイントを触り、俺たちはフォースへと帰還を果たす。


「うっそ、ウチに依頼するん?」

「作れないか?」

「いやいや、作れるよ!!作らせてもらうよ」


ヤンマーは3人分のレア素材を受け取り作業に取り掛かると言って工房へと駆けていった。


・・・


・・・・・・


「お待たせ、出来上がったよ!」


2日後、ヤンマーは王虎のマントを3人分作りだした。


「いい経験値になったよ。ありがとう!!」

「こっちこそ助かる」

「攻略も捗るっすね!」

「確かに魔力回復促進(中)が付いてますね」


・王虎のマント

 王虎の毛皮をなめして出来たマント。

 トラ模様が派手で不人気。

 防御力:20

 魔力回復促進(中)

 耐久値:250/250

装備可能職業:糸使い、弓使い、司祭、魔法使い

 ランク:マジック

品質:3


「あぁ、ここに居たのね」


そこにミモザが現れた。


「頼まれていた物よ。属性攻撃はなくなっちゃったけど攻撃力は大幅にアップしたわ」


・猛毒と鋼鉄のペンディラムガントレット

 【ポイズンスコーピオンの尻尾】が取り付けられた糸使い専用武器。

 鋼鉄製により攻撃力と耐久値がアップ。

 限界距離30m。

 切り離すことは出来ない。

 糸は最大5本まで操作可能である。

 攻撃力:50

 防御力:20

 移動速度-5%

 一定確率で毒(中)を発生させる。

 耐久値:350/350

装備可能職業:糸使い

 ランク:クリエイト

品質:2


ズシリと重いが攻撃力がアップしたのだから良しとしよう。


「糸は?」

「勿論、鋼だけの鋼線よ」

「距離は?」

「30mに伸びたわ」

「パァフェクトゥだ、ミモザー」

「アナタ、そんなキャラだっけ?」

「プククッ」


どうやらソニーだけが分かった様で笑いを堪えている。


「久しぶりだぜ、ミモザ」

「うっす」

「あら、見ないと思ったらアオイと一緒に動いていたのね」

「あぁ」

「彼、面白いでしょ?」

「あぁ、面白いぜ。何時も世話になってるからな」

「うっす」

「今回の新調で戦力として辛うじて入ったかしら?」

「糸使いは相変わらず脆弱だな。成長度合いが違いすぎる」

「・・・確かに、他のメンバーに比べて最弱なステータスよね」


鑑定持ちであるミモザが俺やほかのメンバーと見比べて感想を述べる。


「30mに伸びたんだから使いなさいよ」

「ぁあ、糸使いの本領としては十分に発揮できないが使わせてもらう」

「本当は50mに伸ばしてあげたいのだけど金属線しか出来ないのよね」

「もっと先の素材に期待だな」

「えぇ」

「じゃ、俺達は山岳地帯の攻略があるから」

「えぇ。フィフスで待ってるわ」


・・・ん?


あいつ、もうフィフスに行けてるのか。


ミモザと別れて俺達はフォース攻略へと進む。

お疲れ様でした

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