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第三話

「僕は『魔術師殺し』と呼んで良い。僕は貴女にこの杖を託したいのです」

年寄りのおじいさんはレインコートのポケットからある魔術師用の杖を取り出した。あれは何だかんだで奇妙な好印象を受ける。杖は前腕くらい長い。

「何この杖?と言うか、今何が起きているか、しっかりと話しなさい」

おじいさんはひとまず沈黙し、口を開くのが時間がかかる。

「大丈夫、ここは安全です。むしろ僕がいる限り、安全だ」

「それが魔術師殺しの称号…から?」

私は警戒を緩めず、相手の話を聞く。魔術師殺し、いわゆる私達魔法使いの天敵……かもしれない。

この男は一体なぜ杖を持っているのか、わかり得まい。

「嫌、魔物からです」

「魔物?」

「僕は『魔術師殺し』と呼んで良い。僕は貴女にこの杖を託したいのです」

年寄りのおじいさんはレインコートのポケットからある魔術師用の杖を取り出した。あれは何だかんだで奇妙な好印象を受ける。杖は前腕くらい長い。

「何この杖?と言うか、今何が起きているか、しっかりと話しなさい」

おじいさんはひとまず沈黙し、口を開くのが時間がかかる。

「大丈夫、ここは安全です。むしろ僕がいる限り、安全だ」

「それが魔術師殺しの称号…から?」

私は警戒を緩めず、相手の話を聞く。魔術師殺し、いわゆる私達魔法使いの天敵……かもしれない。

この男は一体なぜ杖を持っているのか、わかり得まい。

「嫌、世界の魔物からです」

「魔物?」

「えぇ、その通りです」

魔物、ファンタジー世界とか何とか、モンスターの存在か?

おじいさんは私に顔を合わせて、顔の眉間を寄せる

「僕はこの杖を使いこなせないから、貴女にこの杖を託します。そして次の世代に引き継ぐ必要があります」

「引き継ぐ、何で?」

「はぁー、いちいち聞くのが好きな子ですね」

おじいさんは自分の剣を両手で地面に突き刺して、突然、空間が変化した。

つい先まで市場だった場所がついつい漆黒に包まれて、場所が宇宙にでも飛んでいったのようだ。

驚愕した私は自分のバランスを崩れて、地面に倒れていた。

「何これ!?」

「僕の一つの力です。ここから二十年前の話をお話しします」

話を勝手に進みすぎるおじいさんに私は突っ込みたい。しかし、空間が再び変化し、私は胸中でパニックに満ちている。

「二十年前、壊滅魔女により、世界は崩壊の危機を迎える時代がありました。魔力は毒となり、人類には大勢の死人が出ました」

一息する私はようやく話の流れを聞くことにした。どうせ昔話のものであろうと私は考える。

「しかし、壊滅の魔女が生み出した混沌な自体はある勇者が彼女の首を刎ねた」

「勇者……」

「ええ」

名もなき勇者が魔女の首を刎ねる歴史は知っている。

「貴女ならばもう知っているでしょう。しかし、別の場所で起きている事件はご存知で?」

「……知らない」

全く知らない。壊滅魔女の歴史は殆ど誰もが知っている。だけど、同時に何が起きているか、さっぱりだ。一応、歴史には興味があるので、私はおじいさんの話を聞くことにした。

「世界の状況をひっくり返せる程、魔物が暴れています」

「暴れる?」

「そうです。インドネシアが砂漠化したのも、その一つの理由です。魔力が毒となり、その領域は放置されています。今でも魔物は活発的に動いています」

「ちょい、ちょっと待って!話の進歩が早すぎる!」私は彼が話を続ける前に、混乱し、つい言葉を出した。

そもそも魔物とは何か、今の私には理解できっこない。

「つまり、壊滅魔女の他に、魔物というのが世界を侵略したってこと?」

「そうです」

簡単に頷けられた。だが、結局魔物と貰って欲しい杖はどのような関係がある?

私は顎に手を添えて考え始めた。

「杖と魔物が何を関係するんですか?この私に託しても、意味は無いと思います」

「この杖は貴女を選んだんですよ。私の意思ではありません」おじいさんは首を振って、強い意志を示すける。

むしろこういうのは胡散臭い。

「で、私はどうすれば良いのですか、おじいさん?」

「貴女はこれを持って行きなさい」

杖を持ち構えつつ、杖を私に差し出された。

杖の前にして、私は躊躇している。選ばれたのは絶妙に嬉々とした感覚は残る。

暫く考え込んで、私はその杖を手に持って、良く観察する。今回は貰ったふりをして、後に壊すつもりだ。

「では、良い人生を」

「ちょっ」

私が杖を観察しているかしらないかのうちに、おじいさんは地面に刺された剣を抜けて、空間ごとに消えていた。そして漆黒の空間もまた市場に戻っていた。

唐突に現れて、唐突に姿を消してゆくおじいさんに私は困惑していた。無論、相手の正体は誰なのか、全くしらない。

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