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魔物に包囲された塔で半年間の籠城を命じられた狩人部隊、仲間たちは少しずつ壊れていき、救援隊が来た時には俺しか残っていなかった  作者: りつりん
第二章

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15話 治癒魔法には回復痛が伴う。失禁する女性狩人たち

「朝だ……! 朝が来た……!」


 涙を流しながらエリザベートが叫んだ。白金の髪が朝日に照らされ、蒼い瞳が涙で潤む。


「……朝ですぅ……! ついに……!」


 涙を流しながらカタリナが叫んだ。

 淡い薔薇金の髪が朝日に照らされ、大きなライラック色の瞳が涙で潤む。


「朝……! やった……!」


 涙を流しながらヴィオラが叫んだ。

 深い漆黒に紫を滲ませた長髪が朝日に照らされ、紅い瞳が涙で潤む。

 朝を迎えた事で、魔物たちは一斉に遠吠えを響かせた。


「グオオオオオオオオッ……!」


 魔物たちの遠吠えが森全体を震わせる。

 そして、魔物たちは一斉に漆黒の森へと向かって走り出し、森の中へと帰るように消えていった。


 塔の外壁を登っていた魔物たちも例外ではなく、次々に外壁から飛び降りて森へと向かい、走り消えていき退却する。


 長い夜が明けた事で、戦いが終わった。

 イグナーツと仲間たちは、その場に座り込んだり、横たわることで一息つく。


 塔の周りや足元は、魔物の血や肉でどろどろで、匂いも醜悪である。

 イグナーツや仲間たちの服や武器にも、魔物の血や肉片が付着しており汚い。

 だが、全員が夜を生き延びた事に気分を高揚させ、歓喜の声を上げた。


「やった……! 生き延びた……!」


 歓喜の声をエリザベートが上げる。


「……生き延びましたぁ……!」


 歓喜の声をカタリナが上げた。


「やったわ……!生きてる……!」


 歓喜の声をヴィオラが上げた。


「おう……!俺たち、生きてるぜ……!」


 歓喜の声をルーカスが上げた。


「全員、負傷者の有無と数を報告しろ……!」


 暫し朝日を全身に浴びて堪能した後、イグナーツは仲間たちに命令を出す。

 彼の声は疲労に満ちているが力強い。

 仲間たちは次々と報告を始めた。


「俺は右腕に裂傷……!」


 ガロットが報告する。


「俺は左肩に打撲……!」


 ヴェルナーが報告した。


「俺は全身に擦り傷と打撲……!」


 ルーカスが報告する。


「……左脚に捻挫」


 ユリウスが報告した。


「私は左肩に裂傷……!」


 エリザベートが報告する。


「……わたしは右手に火傷ですぅ……!」


 カタリナが報告した。


「あたしは左腕に裂傷……!」


 ヴィオラが報告する。


「えへへ……わたしは背中に打撲ですぅ……!」


 セシリアが報告した。


「……右足首に捻挫」


 リュネットが報告する。負傷者が多数いる事が判明した。


「エリザベート、セシリア! お前たちは負傷者の手当を最優先で動け! 今すぐだ!」


 即座にイグナーツは、力強い声で命令を出す。


「了解……!」


 エリザベートが返事をし、聖銀の槍を地に置き、負傷者の元へと駆け寄った。


「了解ですぅ……!」


 セシリアが返事をし、杖剣を地に置き、負傷者の元へと駆け寄る。

 二人は治癒魔法を発動して、下唇を噛み締めながら自分たちの傷を即座に治すと、負傷者の手当に入った。


 だが傷を速攻で治すとなると、その反動として凄まじい回復痛が全身を襲う。

 それ故にガロットの右腕に治癒魔法が発動すると――骨が元の位置に戻る音が響き、裂かれた肉が修復される音が響く。


「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ッ”!」


 漆黒の髪を振り乱し、彼は獣のように地を這う。

 金茶色の瞳は血走り、あまりの激痛に自身の指の爪が欠けるほど、地面を掻き毟り続けた。


 ヴェルナーの左肩に治癒魔法が発動すると――骨が元の位置に戻る音が響き、筋肉が修復される音が響く。


「ひ、ぎぃ、あ、あああああああああああーーっ!」


 自らの肩を掴もうとして空を掻き、彼は狂ったように転げ回る。

 蒼い瞳は眼球が裏返るほど見開かれ、乱れ飛ぶ金髪が、その絶望的な苦悶を際立たせた。


 ルーカスの全身に治癒魔法が発動すると――骨が元の位置に戻る音が響き、裂かれた肉が修復される音が響く。


「がはっ、あ、あああああああああああああッ!」


 己の喉を掻き毟り、のたうち回りながら、彼は地に頭を打ち付けた。

 剥き出しの歯をガチガチと鳴らし、苦痛に歪んだ琥珀色の瞳から溢れる涙が、乱れた髪を濡らす。


 ユリウスの左脚に治癒魔法が発動すると――骨が元の位置に戻る音が響き、筋肉が修復される音が響く。


「がはっ、ぁああああああああああああああッ!」


 絶叫と共に彼は全身を弓なりに反らせ、何度も地面に身体を打ち付けた。

 振り乱されたポニーテールが鞭のように躍り、前髪に隠されていた右目からは、生理的な涙が溢れ出す。


 カタリナの右手に治癒魔法が発動すると――骨が元の位置に戻る音が響き、焼けた皮膚が再生する音が響く。


「あ、ぎ……ああああああああああっ!」


 脳を焼くほどの激痛に、彼女の括約筋は無惨にも決壊した。

 麗しい薔薇金の髪を振り乱し、ライラック色の瞳は白濁して虚空を泳ぐ。

 贅を尽くした薄桜色のレースを、熱を持った不浄な液体が容赦なく侵食していく。


 下着をずっしりと重く湿らせ、溢れ出したそれは、白磁のような太腿をなぞり、膝裏へ、そして床へと、抗いようのない熱量で流れ落ちた。


 ヴィオラの左腕に治癒魔法が発動すると――骨が元の位置に戻る音が響き、裂かれた肉が修復される音が響く。


「あ゙、が、ぁああああああああああッ!」


 喉の奥を掻き切るような濁った絶叫と共に、彼女は肉体の制御を完全に喪失した。

 漆黒に紫を滲ませた長髪が狂ったように乱れ、紅い瞳は白濁して天を仰ぐ。


 密着した黒革のボディスーツは、逃げ場のない熱い液体により内側から無残に膨れ上がり、レースの継ぎ目という継ぎ目から、堪えきれなくなった不浄な滴が溢れ出した。


 リュネットの右足首に治癒魔法が発動すると――骨が元の位置に戻る音が響き、筋肉が修復される音が響く。


「あ゙、あ゙あああああああああああああああッ!」


 肺を潰すような絶叫と共に、彼女の股間が決壊した。

 激痛に跳ねる肉体に合わせて、熱い液体が勢いよく噴き出す。


 黒を基調とした極薄のスポーツアンダーウェアは、その機能性を発揮する間もなく瞬時に飽和し、薄い生地の向こう側へと汚濁を透過させた。


 漆黒に近い深藍色の髪が汗と涙で顔に張り付き、銀青の瞳は焦点も結べぬまま、自身の太腿を熱く伝い落ちる喪失の感覚に晒され続ける。


 そして治癒魔法が完了すると、全員の傷は無事に完治した。

 だが、全員が疲労困憊で、その場に倒れ込む。


「全員、各々の状況を報告しろ! 武器の状態、体調、すべてだ!」


 全員の傷が治癒魔法により癒えると、イグナーツは直ぐに仲間たちに命令を出した。

 彼の声は疲労に満ちているが力強い。


 切れ長の黒目がちな瞳が鋭く光り、濃藍の羽織が血と汗に汚れている。

 仲間たちは次々と報告を始めた。


「俺の短銃は……何発か撃ちすぎて銃身が熱くなってる……。手入れすれば問題ねぇ」


 ガロットが報告した。漆黒の髪がオールバックに乱れ、金茶色の瞳が疲労に揺れる。


「俺の大剣は刃こぼれが数箇所……。研げば問題ない」


 ヴェルナーが報告した。長めの金髪が後ろで一束に結ばれ、切れ長の蒼い瞳が疲労に揺れる。


「俺の戦鎚は……柄が少し軋んでる……。補強すれば大丈夫だ」


 ルーカスが報告した。焦げ茶の短髪が汗と血に汚れ、琥珀色の瞳が疲労に揺れる。


「……俺のレイピアは無事」


 ユリウスが無表情で報告した。銀灰色の髪がポニーテールで乱れ、前髪が右目を隠している。


「私の槍は……無事だけれど、お腹が空いたわ……」


 エリザベートが報告した。白金の髪が汗と血に汚れ、蒼い瞳が疲労に揺れる。

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