11話 寝室には男女の仕切りをっ!
「……エルヴィン・アークライト……三百年前の魔導師……」
本を読み終え、イグナーツは深く息を吐いた。
彼は本を握りしめ、考え込む。
この本は、この塔で生き延びるために残された物。
そして、その情報は今の自分たちにとって、極めて重要。
「この情報……有難く使わせてもらう。全員、こっちに来い。重要な情報がある」
彼は本を閉じ、仲間たちに向けて叫んだ。
全員が即座に、イグナーツの元に集まる。
彼は本の内容を、仲間たちに話した。
塔が建てられた理由、夜獣たちのこと、食料と武器の保管場所、魔力貯蔵庫、そして灯火のこと。
あらゆること、すべてを話した。
「そんな……三百年前から、この地には夜獣たちが……」
エリザベートは驚愕の表情を浮かべる。
白金の髪が揺れ、蒼い瞳が驚きに揺れた。
「……でも、これで生き延びる方法がわかりましたねぇ」
本を見つめ、カタリナは微笑んだ。
淡い薔薇金の髪が揺れ、大きなライラック色の瞳が輝く。
「食料と武器があるなら……なんとかなるかもしれないわね」
腕を組み、ヴィオラは考え込んだ。
「……信じるしかない」
無表情でリュネットは本を見つめる。
「えへへ……隊長がそれを信じるなら、わたしも信じますぅ」
微笑みながら、セシリアは本を見つめた。
「まあ、信じるしかねぇな」
薄く笑い、ガロットは本を見つめる。
「隊長が信じるなら、俺も信じる」
ヴェルナーは冷静に本を見つめた。
「わかった。やるしかねぇな」
ルーカスは頷き、本を見つめる。
「……了解」
ユリウスは無表情で本を見つめた。
「よし、地下の探索は終わりだ。次は最上部を目指す」
本を握りしめ、イグナーツは頷く。
彼は仲間たちを引き連れ、地下室を出た。
そしてイグナーツたちは、螺旋状の階段を見つける。
階段は木製で、手すりは朽ち、段板は所々欠けているが、登ることは可能だ。
彼はランタンを掲げ、階段を登り始める。
「全員、慎重に登れ。階段が崩れるかもしれない」
イグナーツが叫んだ。全員が慎重に階段を登る。
階段は軋み、時折段板が砕けそうになるが、なんとか登りきることができた。
最上部に辿り着くと、そこは灯台のような場所である。
最上部は円形で、直径約八メートル。天井はガラス張りで、雨が激しく叩きつけていた。
壁には窓がいくつかあり、外の景色が見える。
中央には、巨大な灯火が設置されている。
灯火は、直径約二メートル、高さ約三メートルほど。
鉄製の枠に囲まれており、内部には巨大な蝋燭のような物が設置されている。
だが、今は火が消えており、闇に沈んでいた。
灯火の周りには、魔法陣が刻まれており、魔力を込めることで点火できるようである。
「これが……灯火か……」
灯火を見つめ、イグナーツは呟いた。
「これを点ければ……周囲を照らすことができる……」
灯火を見つめ、エリザベートが驚愕の表情を浮かべる。
白金の髪が揺れ、蒼い瞳が輝く。
「……これなら、夜獣たちを防げますねぇ」
灯火を見つめ、カタリナが微笑んだ。
「これは……頼もしいわね」
灯火を見つめヴィオラが頷く。
「……使える」
灯火を見つめ、リュネットが無表情で頷いた。
「えへへ……綺麗ですねぇ」
灯火を見つめセシリアが微笑む。
「まあ、使えそうだな」
灯火を見つめ、ガロットが薄く笑った。
「これは……重要だ」
ヴェルナーが灯火を見つめ、冷静に頷く。
「これなら……なんとかなるかもな」
灯火を見つめ、ルーカスが頷いた。
「……了解」
灯火を見つめ、ユリウスが無表情で頷く。
「よし、一旦下の階層に戻ろう。まずは食料と武器を確保する」
一通り最上部を見渡した後、イグナーツは仲間たちに言った。
彼は仲間たちを引き連れ、螺旋階段を下りてゆく。
そして最上部の探索を終えると全員は一階へと戻る。
その後、各階の部屋を見て回ることにした。
塔は五階建てで、各階に複数の部屋がある。
イグナーツはランタンを掲げ、各階を慎重に探索していく。
二階、武器庫。
最初に訪れたのは、二階の武器庫である。
扉を開けると、室内は埃に覆われているが、整然と武器が並べられていた。
室内は幅約八メートル、奥行き約十メートル。
壁には武器棚が設置されており、剣、槍、弓、短銃、弾薬、ナイフなどが保管されている。
剣は錆びついている物もあるが、まだ使用可能なものも多い。
短銃は木製の箱に収められており、弾薬も豊富に保管されている。
弾薬箱には、銀弾、貫通弾、炸裂弾などが詰められていた。
壁には盾や鎧も掛けられており、革製のものから鉄製のものまで様々である。
「これだけあれば……当分は戦える」
武器棚を見回し、イグナーツは呟いた。
「弾薬も豊富ね。これなら安心だわ」
短銃を手に取り、エリザベートは確認する。
白金の髪が揺れ、蒼い瞳が武器を見つめた。
深紅のロングコートが重く、豊かな胸が上下する。
「……魔導具もありますねぇ。これなら魔力の補助ができますぅ」
魔導具の棚を見つめ、カタリナは微笑んだ。
「予備の鞭もあるわね。これは助かるわ」
ヴィオラは鞭を手に取り、確認する。
三階、食料庫。
次に訪れたのは、三階の食料庫である。
扉を開けると、室内には木箱が山積みにされていた。
室内は幅約八メートル、奥行き約十メートル。
木箱の中には、保存食、缶詰、酒、水、硬質パン、干し肉、塩漬けの野菜などが詰められている。
保存食は乾燥しており、長期保存可能だ。
缶詰は錆びついている物もあるが、まだ食べられるものも多い。
酒は瓶に詰められており、ラベルは剥がれているが、中身は残っている。
水は樽に保管されており、まだ飲用可能だ。
「食料も十分にある。これなら当分は飢えることはない」
木箱を開け、イグナーツは中身を確認する。
「おお、まだ食えそうだな」
干し肉を手に取り、ルーカスは匂いを嗅いだ。
焦げ茶の短髪が汗に濡れ、琥珀色の瞳が食料を見つめる。
「酒もあるのか。これは嬉しいな」
酒の瓶を手に取り、ガロットは薄く笑った。
「えへへ……これなら、ちゃんとご飯が食べられますねぇ」
セシリアは缶詰を手に取り、微笑む。
四階、寝室。
次に訪れたのは、四階の寝室である。
扉を開けると、室内には木製のベッドが十台並んでいた。
室内は幅約十二メートル、奥行き約十五メートル。
ベッドは木製で、マットレスは藁で作られている。
シーツは埃に覆われているが、まだ使用可能。
壁には窓がいくつかあり、外の景色が見えた。
床は木製で、至るところに軋む音がする。
室内には暖炉も設置されており、薪が積まれていた。
「全員が寝られるだけのベッドはある」
ベッドを見回し、イグナーツは呟く。
「足を延ばして寝ることもできそうね」
ベッドに座り、エリザベートは確認した。
白金の髪が揺れ、蒼い瞳がベッドを見つめる。
「でも……男女共用なんですよねぇ……」
不安そうにカタリナが呟いた。
淡い薔薇金の髪が揺れ、大きなライラック色の瞳が不安に揺れる。
「そうね……あたしたちは仲間として男たちを信頼してるけど……それでも、ちょっと不安が残るわね」
ヴィオラも頷く。
「……仕切りが欲しい」
無表情でリュネットも頷いた。
「えへへ……やっぱり、男女は分けたいですねぇ」
セシリアも微笑みながら、不安そうに口にする。
「わかった。仕切りを設置しよう」
女性たちの意見を聞き、イグナーツは頷いた。
彼は室内を見回し、隅に畳まれて置かれていたカーテンを見つける。
埃に覆われているが、まだ使用可能。
イグナーツはカーテンを手に取り、室内の中央に仕切りを設置した。
カーテンは厚手の布で、透けることはない。
これで男女を分けることができる。
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