バンドガールの恋心3
ファンキーモンキーベイビーズの桜を聴きながら執筆して居ます。絶対にありえないから、アニメ化したら毎回エンディング曲を変えたい!
イベントが終わり、道の駅は少しずつ元の静けさを取り戻し始めていた。
健太、みより、ゆかりの三人は、ステージの片付けを手伝っていた。
健太はチェリーキッスのメンバーと美羽、友達の女子生徒と連絡先を交換した。
「いつでも連絡してくださいね。惚気話でも全然平気ですよ」
と言って笑顔で別れた。
みよりもあかりと連絡先を交換し、優しく言った。
「何かあったら連絡して、いつでも相談に乗るよ」
あかりは少し照れくさそうに微笑み、
「ありがとうございます♪」
そう言って、メンバーたちと一緒に帰っていった。
三人は荷物をまとめながら、軽く会話を交わした。
みよりが楽しそうに、
「今日、色々あったね〜。すごく楽しかったし新鮮だった!」
ゆかりも頷きながら、
「ええ、いい演奏会だったわね」
健太は荷台に荷物を積み込みながら、
「若さって良いなぁ〜。みんな元気で羨ましいよ!」
ゆかりがジト目で言う。
「健太、貴方おっさんみたいよ」
みよりもジト目で、
「健太君なんかキモイ!」
と言われ健太は「理不尽だ!」と言う。
三人でトラックに乗り込み、夕方の山道を家へと向かった。
家に帰る車内は、夕暮れの柔らかな光に包まれていた。
みよりのスマホが震える。みよりがニコニコ笑いながらメールを返す。それに気付いたゆかりは聞く。
「どうしたのみより? すごく楽しそう!」
みより「うん、チェリーキッスのベースに鈴木あかりちゃんって居たでしょ? あの子が今日好きな人に告白するんだって!」
健太「涼子ちゃんか?」
ゆかりは驚いた様に言う。
「あら、健太も気づいて居たなんて意外ね」
健太「あれだけ熱視線ならねぇ〜。バンドメンバーは皆気付いてるんじゃないかな?」
ゆかり「それでみよりはなんて返したの?」
みよりが笑顔で言う。
「自分に正直になって、好きだって伝えてね。相手は絶対に答えてくれる。頑張って応援してるよ! って送ったの」
ゆかりが外を優しい顔で眺める。
「告白成功すると良いわね」
みよりが「うん!」と言う。
ゆかりがふと思い出したように、健太に声をかけた。
「ねぇ健太、提案があるんだけど?」
健太がハンドルを握ったまま、
「どうしたの? 改まって?」
と聞くと、ゆかりは少し照れくさそうに、けれどはっきりと言った。
「今日はお風呂一緒にはいらない?」
その言葉に、みよりが顔を真っ赤にして慌てた。
「な! ななな何言ってるのゆかり‼️」
ゆかりはニヤッと笑いながら、
「別に普通でしょ? 私達夫婦なのだから。勿論みよりも一緒よ?」
健太は一瞬言葉を失い、
「それは……今日したいって事?」
と聞き返した。
みよりが健太の肩を優しく殴りながら、
「健太君直接的すぎ!」
と顔を真っ赤にして言った。
その後、三人は家に着くまで終始無言でいた。
車内には、照れくささと甘い緊張感が静かに満ちていた。
家に着いた三人は、軽トラックから降りて荷物を運び入れた。
ゆかりは意外と冷静に、健太に向かって言った。
「健太、先にお風呂入って待っていて。私達もすぐ行くから!」
そう言いながら、みよりの手を引き、先に家の中に入っていった。
健太は一瞬唖然として「……え?」と小さく呟いた。
みよりはゆかりに手を引かれながら、顔を真っ赤にして、
「ゆ、ゆかり! 本気なの!?」
と小声で慌てていた。
ゆかりは穏やかだが、どこか楽しげに微笑みながら、
「本気よ。
三人で家族になるって決めたんだから……少しずつ、心の距離を近づけて行きましょう」
家の中は、今日の買い物で買ったばかりの新しい生活用品の匂いと、三人のこれからの関係を予感させる甘い緊張感で満ちていた。
ゆかりが覚悟を決めた丁度その時、別の場所では——
チェリーキッスのボーカル・高橋涼子は、鈴木あかりに呼び出されていた。
放課後の校舎裏、木陰のベンチで涼子は少し心配そうな顔をして待っていた。
「涼子〜ごめん待った?」
あかりが少し息を切らして近づいてきた。
涼子はすぐに立ち上がり、
「今来た所だから大丈夫だよ。で話って何? なんか深刻そうな感じだったけど大丈夫?」
と問いかけた。
あかりは少し視線を逸らしながら、ベンチに座るよう促した。
二人は並んで座り、夕方の柔らかな風が二人の髪を優しく揺らした。
あかりは深呼吸をしてから、震える声で言った。
「……涼子、ずっと言えなかったことがあるの……」
あかりは深呼吸を繰り返し、震える指を膝の上で握りしめた。
(……もう、隠すのはやめた。私もみよりお姉さんに言われた通りに気持ちを伝えよう……。
今日の演奏会で、涼子が輝いてる姿を見て……我慢できなくなった……。
もし振られたとしても、後悔したくない……)
あかりは意を決して、静かに口を開いた。
「実は……私、好きな人がいるんだよね?」
涼子は目を丸くして、明るく反応した。
「本当に? 応援するよ! どんな人? もしかして昼間のお兄さん?
私はあの人良くないと思うけどー」
あかりは首を横に振り、苦笑いしながら言った。
「違うよ……。
私の好きな人はね。ずっとそばにいて、私のこと見てくれてた。
かっこよくって、頼りになって、優しくて……そんな所が大好きになったの」
あかりは真剣な顔で、涼子の目を見つめた。
「涼子、前からずっと好きでした。
付き合ってください!」
その瞬間、涼子は息を飲んだ。
涼子はしばらく黙り、複雑な表情で考え込んでいた。
やがて、真剣な顔でゆっくりと言った。
「私、女だよ? いいの?」
あかりは首を横に振り、強い眼差しで答えた。
「そんなの関係ない。好きになる事に性別は関係ない。私は涼子が良いの!」
涼子は少し悩んだ末、柔らかい笑顔を浮かべた。
「良いよ! 付き合おう!」
その言葉を聞いた瞬間、あかりの目に涙が浮かんだ。
「ありがとう涼子……大好き……!」
あかりは涼子に飛びつくように抱きつき、涙をこぼしながら喜びを爆発させた。
満点の星空の下、二人はそっと唇を重ねた。
あかりはみよりにメールを送った。
「無事に告白して私達付き合うことになりました。全部みよりお姉さんのおかげです。本当にありがとうございます♪」
みよりはメールを見ながら、優しく微笑んだ。
「そっか、あかりちゃん……しっかり気持ち伝えられたんだ。私も健太君との事、覚悟決めなきゃ駄目だよね!」
そう言って、みよりは脱衣所に入った。
既に健太は風呂に入り、ゆかりは裸になって待っていた。
ゆかりが少し緊張した声で聞いた。
「あかりさん、どうだった?」
みよりは指で丸を作り、明るく答えた。
「大成功だって! 付き合える事になったみたい!」
ゆかりは安堵したように微笑み、
「そう、じゃあ私達も覚悟を決めるときね。健太と真の家族として、一緒に進む為の第一歩よ!」
みよりはニコッと笑い、
「そうだね。さっきまで悩んでたけど、その悩みも吹き飛んだ。私とゆかりと健太君で幸せになろう、愛に性別も人数も関係ない!」
ゆかりはジト目で、
「その言い方だとハーレム容認してる様に聞こえるわよ」
みよりが慌てて口を抑え、
「嫌! さっきの発言無し!」
と言いながら、服を脱いで裸になった。
ゆかりは少し息を吸い、
「健太! 入って……いい?」
健太が風呂の中から、少し緊張した声で返した。
「おぉ! いいぞ……」
脱衣所の扉がゆっくりと開いた。
感想よろしくお願いします。




