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異世界と勇者
今回は人間側の話
【勇者視点】
僕は中野優樹。高校一年生……だった。
今の僕は勇者だ。
ずっと憧れてきた、世界を救う選ばれた存在。
僕が選ばれたんだ!
「オタクだから」って僕をいじめてたあいつらじゃなく!
僕が!勇者だ!
伝説の聖剣も!
カッコいい防具も!
可愛いパーティーメンバーも!
綺麗なお姫様だって!
全部僕のものになるんだ!
最初からチート……という訳ではなかったけど、〝勇者の特性〝で僕は不死身らしいから、これからチートになるんだ。
僕を召喚してくれたアールシア王国…いや、この世界のためにも、魔族と魔王を倒さないと。
今はまだ武器の使い方とかの訓練しか出来ないけど、戦えるようになったらガンガンレベル上げして活躍する!
「勇者ユーキ様。姫様がお呼びです。」
おっと
僕のお姫様が呼んでる。
お姫様は僕をよくお茶会に呼ぶ。
しかも二人きりのお茶会だ!絶対僕に惚れてるぞ!
あぁ
早く強くなって悪いやつらを倒さないと!
僕は勇者なんだから!!
勇者くんがんばれー(棒読み)




