249/249
【古女房】
「だからっ! 部長には副部長がいるだろう!?」
怒り心頭で、夕貴はこの前と同じ事を繰り返した。
すると、音羽は羽音をちらっと見た。
「はのんちゃんは~」
そして、ほんわか笑顔を浮かべる。
「古女房みたいなものだから~」
「えっ?」
それを聞いた藍子や夕貴、他の部員が驚いた顔をした。
前とは、答えが違っていたからだ。
それがここ数日の二人の仲を元に戻した事と関係してるのではないかと気付いた部員は多かった。
一斉に視線が羽音に集まる。
(古女房か……)
そんな周りの視線を気にもせずに、羽音は一人悦に浸っていた。
(じゃあ、最後はあたしのところに帰ってきてくれるんだ)
そして、幸せを噛み締める羽音だった。




