表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18番人気の奇跡から始まった、俺と隆平の探偵事務所 ~ざまぁもチートもない、探偵事務所のリアルな日常と裏稼業~  作者: 風風風


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
1/14

プロローグ

18頭立ての18番人気。

単勝388倍の奇跡が、底辺の人生を

ひっくり返した。

興信所の下働きをしていた俺は、

万馬券の的中を元手に相棒の隆平と

「R&K探偵事務所」を開業する。

キャバクラを回り、前借して消えた女を

探す泥臭い日々。

「カシノリアーナ、ゴールイン」

場内の実況アナウンサーが、

興奮交じりの声で伝えた。

18頭立ての18番人気。

オッズは、単勝388.2倍だった。

2着には17番人気のスッサンエア。

配当が発表されるとどよめきが

起こった。

俺は馬連61万5560円の馬券を

汗のにじむ手に握りしめていた。

 その日、俺は小倉にいた。

「博多の小屋ライブハウスに出てた」

という情報を頼りに、九州くんだりまで

出掛けたが、何の収穫もないまま、彼女

の捜索にはもうイヤ気が差してきていた。

一昨日おとといは競艇、昨日は競輪、それで

今日は小倉まで足を延ばして、競馬という

訳だった。

樫野里奈かしのりな」。ゲンを担いで買った

馬券が、なんと60万を超えるカネ

連れてきた。

その日もう1レース、ワイドを

ボックスで6点買った。10万ずつ。

そのうちの1点が来て、100万近く

になった。

――興信所の下働きは、止めた。

俺は決めた。

帰ったら、出張旅費の清算をして

その日に退職だ。

隆平りゅうへいを誘って、

探偵事務所を開業した。

「法務局へ行って、手続きしてきたから」

と、俺。

「手回しいいなぁ」

感心したように言う隆平。

「一応、事務所構えないとな」

「うん?……」

「どした?」

「いくら位かかる?」

「心配するな。俺が出す」

「へっ! ……」

「なんだよ」

「年中ピーピー言ってたお前が?」

「宝くじ、当たったから」

「ふん! ……」

「まぁ、そんなたぐいの金」

「ヤバい話なんじゃないだろうな?」

「その点は大丈夫」

「マジ?」

「うん、絶対」

「なら、いいけどよぉ」

「その代わり」

「ん?」

「取り分は4分6」

「俺が6?」

「ば~か!」

「まぁ、いいよ」

「うん、決まり」

築50年は絶対に超えている雑居ビルの

3階の10平米足らずの部屋をを契約した。

経費込みで、月5万。

三月みつきから半年。

それで見通しが立たなかったら

また考えよう。

そう決めて、隆平と二人して

キャバクみたいな水商売の

オーナー相手に営業して回った。

「バンス(前借)して、バックレた女

探します」と俺。

「店の女の子をストーキングしてる

奴とか?」

「困ってることあったら、

何でもお申しつけください」

アルバイトしていた興信所で得た

知識だった。


©2026 [風風風]. All rights reserve.

競馬の偶然が生んだ資本金。

裏社会の人間模様。そして、消えた

女の面影。あの日の万馬券は、新たな

悪夢への招待状だったのか。

人生の一発逆転から始まる、リアルで

危険な探偵サスペンスの幕が上がる。


本日8月1日 23:00 に、第1話を掲載

します。よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
次の話が楽しみです
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ