表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
男女六人殺人事件  作者: 落川翔太
9/12

9


 気が付くと朝になっていた。

 亜衣は目を覚ますと、すぐに腕時計を見た。時刻は七時半である。まだ眠かったが、男の子二人が起きる前に、先に身支度を済ませて、コーヒーでも飲んでいようと思い、亜衣はベッドから起き上がる。

 着替えを済ませて、洗面所でメイクを済ませようと思い、部屋の扉を開けようとした時、亜衣は扉の下の床に一枚の紙が落ちているのに気づいた。

「何これ?」

 亜衣は不思議に思ってそれを拾う。見ると、それはみゆきや瞬太郎、香奈が受け取ったのに似た手紙であった。

「うそ!?」

 思わず唾を呑み込む。そして、亜衣は恐る恐るその手紙の文面を読んでみた。

 そこにはこう書かれていた。

『亜衣へ 外で話したいことがある。外で待ってる。 瞬太郎より』

 亜衣はその手紙を見て、驚いた。その手紙は、死んだはずの瞬太郎からであった。

「うそ……。瞬太郎が……?」

 そんなはずはない、と亜衣は思った。

 しかし、その後、もう一つのことを思いつく。

 いや、もしかしたら。本当は、本当は瞬太郎が生きているかもしれない。

 ねえ、瞬太郎。話って……?

 亜衣は化粧も忘れてすぐに自室の扉を開け、外へ出ていった。

「瞬太郎! どこにいるの? 瞬太郎!」

 亜衣がそう呼ぶが、どこにも瞬太郎らしき人物がいなかった。

 いや、いないことはない。瞬太郎の死体は地面に倒れて毛布に隠されているのだ。

 その後、亜衣はすぐに昨日、貴紀や壮介と話していたことを思いだした。

 その手紙を書いたのは、おそらく貴紀か壮介のどちらかであろう。亜衣は騙されたと思った。一体、どちらが書いたのだろう。そして、瞬太郎や他の皆を殺した犯人は誰なのだろうか。

 そう考えていると、亜衣はとある人物に目が留まった。亜衣たちの別荘から見て右側の別荘に一人、金髪の男性がこちらを睨んで見ていた。亜衣にとって見覚えのない男だった。

 亜衣は彼を見て、目を見開いた。彼が拳銃を突き付けてきたのだ。

 亜衣は怖くなり、そのまま硬直してしまう。

 その瞬間、その男が拳銃を発砲した。

 すると、その弾が亜衣に命中し、彼女はその場に倒れてしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ