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神様と使徒の異世界白書  作者: 麿独活
第一章 【魔物という存在】
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第一章13 『神様と海の幸2』

 スズキの下処理や、他の食材の準備等も諸々終わった頃、シオンが海から上がって帰ってきた。


「おかえり、シオン」


「ただいま!」


 ニコニコしながら、こちらの声に応えるシオン。その様子から、リベンジ出来たのかはすぐに察せられた。


「その様子だと、上手く行ったのか?」


「へへ~♪」


 シオンは得意顔で答えると、空間操作で釣ったスズキを取り出して、掲げて見せてくれる。


「じゃ~ん♪」


「おお~! かなり大きいな。さっき逃がした奴にも負けないんじゃないか?」


「でしょ~♪ 釣り上げるところをトウマにも見せてあげたかったよ!」


 そういって興奮した面持ちで、自分がどう釣り上げたかを自慢げに語るシオン。失敗を経験してからの成功……喜びも一入(ひとしお)だろう。良い経験が出来たみたいで良かった。


「それで、このスズキはどう調理するの?」


「そうだな~……俺が釣ってきた奴は、もうお昼に食べようと思って下処理をしたから、それは晩御飯のメインディッシュにしよう!」


「メインディッシュ! どんな料理にするの?」


「それは今晩のお楽しみだ。それより、他の食材も取って来てくれたか?」


「うん! 貝類は追加で色々取ってきたよ。新しいのはムール貝とかホンビノス貝とかかな……」


 ムール貝は、定番と言えば定番だな。それにホンビノスか……聞いたことがある。ハマグリに似た貝で、アメリカでは主流の貝だ。近年、日本でも食べられるようになってきていて、確か別名大アサリだとか、白ハマグリとか言われていたと記憶している。

 理由は分からないが、どうやらこの近海ではそちらの方が主流で繁殖しているのかな……。アサリやハマグリが見当たらないのは残念だが、味は悪くなかったはずだ。


「じゃあ、それらは晩御飯に回そう。特にホンビノスは砂吐きさせないとならないから、下処理に時間が掛かるしな」


「砂を吐かせるの?」


「ああ、六時間以上塩水に浸けて置いて、取り込んでいる砂を吐かせる。じゃないと、食べた時にジャリジャリするからな」


「ボクが取り除こうか?」


 シオンの表情を見ると、なんか手伝いたそうな顔をしている。あまり創造の力には頼らない方針だが……。


「……じゃあ、四つ頼めるか? お昼に追加しよう。残りは晩御飯にする為に砂吐きだ。置いておくだけだから、そんなに手間も掛からないしな」


「了解♪」


 シオンは、ホンビノス貝を手のひらに四つ取ると、自らのマナで包み、身の内に取り込んでいる砂を除去する。


「はい、トウマ!」


「ありがとう。じゃあ、残りは砂吐きだな。やり方を教えるからやってみるか?」


「うん!」


 シオンにやり方を一通り説明すると、シオンは嬉々として準備の道具を集めて作業を開始した。やっぱり手伝いたかったみたいだな。

 俺の方は、シオンが釣ってきたもう一匹のスズキを活〆にする。やり方は野締めというやつだ。魚のエラに包丁を入れて延髄と動脈を断ち、海水の入った容器に入れて血抜きをする。

 本当は神経締めの方が良いが、流石にあれはベテラン漁師の技なんで出来ない。今度練習してみるかな……そう思いながら作業をしていると、シオンが貝を塩水に浸した容器(バット)を持ちながら、こちらの手元を覗き込んでくる。


「ウワッ……トウマ、なにやってるの?」


 ちょっと引き気味で聞いてくるシオン。まあ、結構グロイ作業だからな……これ。


「活〆だよ。生きている状態で殺して血抜きをするんだ。ちょっと残酷だが、こうしてやると旨味が逃げず、その旨味が死後熟成するから味が良くなる」


「へぇ~……トウマってさ、そういう知識ってどこで身に付けたの? 結構色々知ってるよね」


「ん? あ~、前に話したろ。子どもの時は病弱で、碌に外に出られなかったって。その反動か中学、高校と結構アクティブで、休日の度に出かけては色んな経験をしたんだよ。この知識も魚釣りに行った時に、漁師のおっちゃんに教えて貰った」


「そうなんだ……そんなトウマがどうしてあんな状態になっちゃったの?」


 俺の魂の劣化した姿を知っているから疑問に思ったのだろう。確かにそんな活発だったら、あんなインドア状態にはならなかっただろうからな。しかし、今この状況であの時の話はあまりしたくはない。


「ん~……まあ、色々あったんだ。その内話してやるよ。あんまり面白い話じゃないけどな……」


「ん、分かった」


 そんな少し沈んだ俺の声のトーンで察したのか、シオンはそれ以上追及してこなかった。ちょっと気を使わせちゃったな。俺はそんな少し暗くなった雰囲気を吹き飛ばす為、声に少し張りを持たせて言う。


「さて! これで下準備は概ね完了だ! さあ、浜焼きを開始するぞ!」


「うん!」


 俺たちは(かまど)にあらかじめ火付けをしていた炭を入れ、準備していた網にそれぞれの具材を並べて、浜焼きを開始した。



※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※



「ハァ~♪ 美味しかった~♪」


 シオンは浜焼きを堪能出来たのか、幸せそうな溜息を付いてご満悦だ。


「お粗末様でした。浜焼き、気に入ったか?」


「うん! 新鮮な魚介類って焼くだけで美味しいんだね! 特に海老が歯ごたえプリプリで好き♪」


「シオンって、結構食感に拘るよな。レタスチャーハンといい、海老といい」


「そうかも。なんか食べてて楽しいんだよね」


 なるほど……シオンはほとんど好き嫌いがないようだが、よくよく今までの感想を思い出してみると、食感が良い物を好む傾向にあった。今後のレシピの参考にしよう。


「トウマは、なにが一番美味しかった?」


「俺か? 俺はホンビノスかな……海老も捨てがたかったが……」


 ホンビノスは予想以上に美味しかった。肉厚で噛めば、貝の旨味がジワッと溢れてきて食べ応えが凄かった。


「ええ~……海老の方が美味しかったよ~」


 自分の感じた海老の美味しさが劣っているのが気に入らないのか、異議を唱えるシオン。


「いやいや、確かに海老も美味かったが、貝の味を知っている者から言わせると、あの食べ応えは初めての経験だった。まあ、シオンには分からないかもな」


「それ、どういう意味さ」


「まだまだ、お子さまの舌ってことだよ」


「ムゥ~……」


 子ども扱いされて膨れるシオン。しかし、美味しいものを食べて精神的に満たされていた為か、それ以上怒ることは無く、少しむくれるだけだった。


「さて、後片付けするか。終わったら散策にでも行こう。あちこち見て回りたいしな」


「は~い」


 そう言って二人とも立ち上がり、後片付けを始める。一通りの物を片付けた後、シオンと二人で拠点を離れ、草原エリアの境にある山岳に行ってみることにした。

 その山岳は、エリアを切り分けるように境に横たわっており、北と南に永遠と連なっている。

 恐らくエリア毎に魔物を分ける為に作り出されたのだろうが、スケールが大き過ぎて山岳のお膝元まで来ると、その壮大さに圧倒される。

 そんなことを思いながら見上げていると、シオンが隣に来て声を掛けてくる。


「とりあえずてっぺんまで登ってみよう。多分、そこからの景色はもっとすごいと思うよ」


「そうだな、行こう!」


 二人してワクワクする気持ちを胸に抱きながら、オドで身体を強化して切り立つ山岳を登る。

 かなり急ではあるが、フェルビナさんの訓練で扱かれた俺たちにとっては、それほど苦になる場所じゃない。俺たちは常人が見たら、目を瞠る速さで山岳を登って行く。

 山岳は、高所になるにしたがって植物は少なくなり、所々むき出しの山肌が見え始める。気温も下がって来ているのか、吐く息も白い。


「トウマ、もうすぐ頂上だよ」


「ああ」


 程なくして、俺たちは山岳の頂上へと達する。そこに待っていたのは、言葉では言い表すことの出来ない光景だった。

 視界の果てまで連なる山脈と、見渡す限りの範囲に広がる雄大な大地、空気が澄み渡った頂上は風景がとてもクリアに見えて、なんとも言えない感動が胸の内を支配する。


「すごいね……トウマ」


 俺の左側に寄り添い、同じような気持ちを抱いているのか、その声には感嘆の気持ちが滲み出ていた。


「ああ……」


 シオンに同意しながら、俺は無意識の内に右手を前に伸ばしていた。地平線の向こう側に手を伸ばすように……そして、胸の内に再びあの想いが浮上してくる。


『遠くに行きたい……まだ見ぬ世界へと行きたい』


 そうしていると、ふと左手を握る感触が伝わってくる。そちらを見るとシオンが俺の手を握っていた。

 シオンは、俺の顔を見るとニコッと笑い、俺もそれに応えるように笑った。そして、再び地平線を眺め、手を繋ぎながら二人揃ってその方向に手を伸ばしていた。


 暫くそうやって見事な景観に浸っていた俺達だったが、その場を離れて再び散策を開始する。

 山岳の頂上を山沿いに歩き、周囲の景色や高山植物などを見ながら歩き回る。そうしていると、ふとシオンが言っていたことを思い出して、聞いてみる。


「シオン、確かこの山岳付近に野生のトマトが自生しているって話だったよな?」


「うん、探してみる?」


「ああ、晩御飯の材料に欲しいと思っていたんだ。探してみよう」


「なら、ちょっと降りようか。もうちょっと標高の低いところに自生してるはずだから」


「了解」


 そうして、頂上から降りて行く俺たち。滑り落ちないよう注意しながら降りて行くと、頂上よりも植物が増えてきた。


「多分、この辺りに生えていると思う。手分けして探してみよう」


「分かった」


 俺たちは二手に分かれて、野生のトマトを探し始める。数分後、右の山肌付近の植物が群生している箇所を調べていたシオンから、呼び掛ける声が聞こえてきた。


「トウマ~! 有ったよーーー!」


 俺は見ていた地面から顔上げ、シオンが手を振っていた場所に移動する。そして、シオンの側に近寄りながら声を掛ける。


「どこだ?」


「ほら、ここ!」


 シオンの指差す方向を見ると、確かにトマトらしい実を付けた植物が生えていた。しかし――


「……確かにトマトっぽいが、これ青くないか?」


 そこに生えていたのは、確かに見た目はプチトマトのようなのだが、色がまだ青み掛かった未完熟トマトのような色をしていた。


「確かに赤くないね……でも、見た限り組成はトマトに属しているみたい。有害な成分も含んでいないし、色もリコピンを含んでないからみたいだね」


 リコピン……確かにトマトでは良く聞く成分だな。俺も赤色の基となっている成分の一種と聞いたことがある。


「食べてみるか……」


 その方が、確かめるには手っ取り早い。シオンもトマトだって言っているし、と思い、一粒摘み取って口の中に放り込んで食べてみた。

 噛むとプチッとした食感と共に果汁が溢れ、舌の上に酸味が広がる。


「どう?」


 シオンが恐る恐るという感じで聞いてくる。


「うん……確かにトマトだ。ちょっと酸味が強いが甘みもある。野性味がある青臭さも少しあるけどな……」


 普段食べてるトマトに比べるとアレだが、決して不味くはない。シオンも興味が湧いたのか一粒摘み取って食べて、咀嚼する。


「ホントだ、味はちゃんとトマトだね。使えそう?」


「ああ、これなら問題ないだろう。摘んで行こう」


「うん!」


 (いろどり)はちょっとないが、味は悪くないので料理には使えそうだ。シオンの創造で作ることも可能だが、やっぱりこうやって地の物を手に入れて使うのはワクワクする。好奇心旺盛な俺たちにとってはこういう形の方が合っているだろう。

 俺たちはトマトを摘み、シオンの空間操作で別空間に格納していき、あらかた摘み終わるとシオンが話し掛けてくる。


「ヤギはどうする? 近くを探せばいると思うけど……」


「ヤギか……魚介類ばかりだと飽きるだろうし、確保出来る内にしておくか」


「分かった。ちょっと待っててね」


 そう言って指輪を操作して、付近の生物を検索する。


「……いた。ここから南東に少し下ったところに何匹かいるね」


「よし、行こう」


 その後、シオンに案内された場所にいたヤギを、物陰から狙った俺の弓で一匹だけ仕留める。仕留めたヤギは解体しなくてはならないが、流石に二人共獲物を解体する(すべ)はない。よって、ここはシオンの創造の力に頼った。

 創造の力にも色々と制限があるようで、生きている状態では生物に大きな干渉(肉体に直接的な変化をもたらす行為)をすることは出来ないが、死んだ後なら自由に加工を施すことが出来る。

 よって、シオンが死んだヤギに手を向けて創造を使うと、光に包まれたヤギが光の晴れた時には、必要な部分を残して切り分けた肉の部位のみになっている、なんて芸当も出来る。これには、いつ見ても少し驚かされる。

 そして、手に入れたヤギ肉も同じように格納した後、日が暮れ始めるまで辺りを散策し、様々な景色や動植物を見て回った。

 概ね散策に満足した俺たちは、日が完全に暮れる前に下山し、拠点となる入江に戻って晩御飯の準備を始める。


「トウマ~、そろそろなにを作るか教えてよ~」


 シオンに一通り必要な材料を出して貰い、その準備をしていると少し不満そうな顔でシオンが尋ねて来る。


「ん? まあ、そうだな。色々手伝って貰うから隠しても仕方ないか。作るのは、パエリアとアクアパッツァだよ」


「……なにそれ?」


「って知らないのかよ! 隠す意味なかったな……まあ、簡単に言ってしまえば、パエリアはスペイン風炊き込みご飯、アクアパッツァはイタリア風の魚の煮物だ。炊き込みご飯や魚の煮物は作ったことがあるから分かるだろ?」


「うん、スペインとイタリアは地球の国の名前だっけ?」


「ああ、外国の料理だ。美味しいから、楽しみにしてな」


「わ~い♪」


 嬉しそうな表情を浮かべるシオン。楽しそうだ。じゃあ、色々手伝って貰おうと、シオンに手伝いをお願いする。


「じゃあ早速だが、材料の下処理を手伝って貰うかな」


「なにを手伝えばいい」


「そうだな~、折角だからシオンが釣ったスズキを三枚におろしてくれるか? やり方は前に料理した時に教えたから分かるだろ?」


「うん、了解! 任せといて!」


 シオンは、気合を入れて自分が釣ったスズキを取り出して、捌く準備に取り掛かった。俺は、他の食材の下処理を進めて行く。

 アクアパッツァに必要な食材の下処理を一通り終えた頃、シオンから声が掛かる。


「トウマ、三枚におろしたよ。こんな感じでいい?」


 そういって見せてきたスズキは、見事に三枚におろされていた。


「上出来。じゃあ次は、この取ってきたトマトなんだが、さっき半分に切って塩を振り、少し水気を切った状態だ。これを完全なドライトマトにしたいんだが出来るか?」


「ドライトマト……要するに水分を飛ばしてカピカピにすればいいの?」


「ああ、その程度の加工なら簡単だろ?」


「うん……分かった」


ちょっと意図が分からないのか、少し首を傾げながら差し出したトマトに加工を施すと、一瞬の内に水分が飛んでドライトマトになる。


「これでいい?」


「オーケーだ」


「なんでカピカピにしたの?」


「まあ、少し待ってな」


 シオンがカピカピにしたドライトマトを容器に入れ、その中にお湯を注ぐ。


「え!? せっかくカピカピにしたのに、また戻すの?」


「ああ、五分ほど浸けて戻す。それより、この間にパエリアの準備をするから手伝ってくれ」


「うん……」


 シオンは、俺の行為に疑問を持ちながらもパエリアの準備を手伝ってくれる。そして、そろそろ五分経った頃に先ほどのトマトが気になるのか、再び聞いてくる。


「ねえ、トウマ。そろそろ五分だよ。あのトマトのこと、いい加減教えてよ」


「気になるなら、一つ食べてみ。ほれ、ア~ン」


「ア~ン……」


 こちらに向けて可愛らしく開けた口の中に、戻したドライトマトを一つ放り込む。シオンはそれをムグムグと咀嚼し、すぐに驚いた表情をする。


「なにこれ! 生で食べた時より、味が濃くて甘い!」


「中の水分を飛ばして乾燥させることによって、旨味が凝縮されて甘さが増すんだよ。他にも大根などの野菜やフルーツでも、乾燥させると逆に旨味が増すものが多い。それに長期間の保存も効くようになるから、地球では昔から行われていた方法なんだ。これなら、青臭さも気にならないだろ」


「へぇ~……なんかちょっと悔しいな~」


 なにやら突然、悔しさを滲ませながら言うシオン。


「なんだ、急に?」


「だって、こと料理に関しての知識は知らないことばかりだもん……いつもトウマに教えて貰ってばっかり……」


 そう言って、少し寂しそうな表情をするシオン。まあ、食べるという行為がただの嗜好でしかない神様にとっては、そこら辺の知識が不足するのは否めないだろう。特にシオンは、最初は食べるという行為にあまり関心を示してはいなかった。唯一有ったのは、紅茶という嗜好品ぐらいだ。

 それが、俺と過ごす内に色々な物を食べる機会が訪れて興味を持ち、今も色んなことを学んでいる最中だ。教えられる機会が多いのも当然ではある。だが――


「そうか? 俺はシオンが羨ましいけどな」


 と、俺は指摘した。


「羨ましい?」


 俺の言葉にキョトンとするシオン。


「ああ、知らないことがあるってことは、逆に言えば、知る喜びがそれだけ多いってことだ。新しいことを理解するって楽しいだろ?」


「……うん」


「なら楽しめ。俺も知らないことがまだまだ沢山ある。特に神界に関しては、山程あるしな。だからシオンに色んなことを教えて欲しいと思っている。そういうものをお互いが教えあえる関係って、理想的な関係だと思わないか?」


「トウマ……」


 シオンは少し目が潤み、先ほどの寂しげな表情から一変して嬉しそうな顔をする。


「ほら、アクアパッツァの作り方を教えるから、ちゃんと覚えるように。そして、今度はそれを知らない相手に実践して教えるんだ。そうすればもっと楽しいと思うぞ」


「うん!」


 そうやって、俺たちは和気藹々(わきあいあい)としながら料理を進めた。そして、出来上がった料理を食べてその美味しさに感動し、その日一日のお互いに感じたことを語り合いながら、食事を終えた。もちろん、料理の出来にはお互い大満足だった。

 そして、夜も更けて寝る際も、お互い寄り添って寝ながら色々と話した。満天の星空を眺め、お互いの過去や今までのこと……様々なことを話した。

 色々と語り合っていたが、ふと気づくとシオンはクウクウと寝息をたて始めて寝てしまっていた。色々はしゃいで疲れたんだろう。

 俺も目を閉じて眠りに就く。明日はどんな冒険が待っているのかを夢見ながら……。



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