第二十二話 カナンと買い物デート
さて昼ご飯を食べた俺は後でアクアバイソンとサバリアの洞窟で討伐した魔物を解体に出さないといけないことを思い出した。
俺はダクミルさんに冒険者ギルドで解体をしてもらうように頼んだ。
そこで肉は俺に譲ってくれないかと頼むと快く了承してくれた。
他の素材も俺に譲ってくれると言うが、それは自分で手に入れたのだからそこは自分の物にしてくださいよと言った。
そしてダクミルさんは今度は私が料理してあげますから、早くアクアバイソンの解体を頼んできてくださいと言われたので俺はアクアバイソンをギルドに持っていくことにした。
「ちょっと待つでござる~~」
カナンが近寄ってくる。
何やら用があるようだ。
「なんだカナン?」
「拙者も行くでござる」
「別にいいけど? ああじゃあついでにお前のなんか役に立つ服とか買ってあげようか」
「いいでござる?」
「ああいいぞ」
「ずるい! カナンだけ」
エリーが横やりを入れてくる。
俺は仕方なくカナンのフォローをする。
「カナンはまだうちのパーティに入ったばかりなんだからいいだろ? お前には前に買ってやっただろ?」
「でも私にもご褒美があっても良いと思うのよ……」
「じゃあ次の機会にな」
「ううぅ~~~」
最後まで不満たらたらだったがエリーはなんとか気分を鎮めた。
ダクミルさんは……別に文句は言わないようだ。
そしてカナンと共に冒険者ギルドに来ていた。
「ここが冒険者ギルドでござるか~」
「なんだ来るのは初めてなのか?」
「はい、そうでござる。何よりこの国に来るまでは拙者山奥のほうで暮らしていたでござるから……」
「山奥と言うともしかして忍者の里か?」
「忍者の里?? なんでござるかそれは? 普通にお爺ちゃんと二人暮らしでござる」
「そのお爺ちゃんが忍者なのか?」
「いえ、猟師でござるが……」
「じゃあなんでお前はそのござるとか使うし忍者なんだろ?」
「それはでござるな………………昔小さいころに読んだ本の影響と言うか……」
「本?」
「普通の小説でござるが……主人公が忍者……忍びでござる。そのものが強敵をばったばったと次々と倒していくでござる。あれはかっこいいでござる」
「ふーん」
「あっでも拙者昔から忍術が何故か仕えたのでござる忍術が書かれた本を買ったりして独学で勉強したのでござるにゃぁ。それでなんとかかなりの強さになって……剣はお爺ちゃんに教えてもらいました」
「そうだったのか……」
「でも忍びの中でも憧れている人がいるでござる。サスケ・クロカゲ殿やハンゾウ・カムイ殿やフウマ・サウザンド殿です」
おいおいそれって……異世界なのに同じ名前の俺の国の昔の有名な忍者がいるのか……偶然なのか? まあそんなこと考えても仕方ないか。
俺はところどころ疑念に満ちた妄想を膨らませながら、カナンの話に耳を寄せた。
「まあこの人たちはずいぶんと昔の忍者なんですけどね」
「そうなのか?」
「今から300年ぐらい昔になりますね。その時はこの世界も戦争の真っただ中だと聞きました」
そんな話をカナンから聞いたが、まあいいだろう。
そしてギルドに行き、アクアバイソンの買い取りを頼む。
するとギルドの受付嬢が俺に話しかけてきた。
確かいつも俺が行くといる受付嬢の人だな名前は確かシルフィさんだったかな。
金髪のショートヘアが目映いほど似合っている。
年は……16くらいだろうか。
「カズキさんいつも凄いですね」
「そうかな? アクアバイソンだろ。こんくらい普通だろ?」
「まあアクアバイソン程度ならね。ただこの前のレッドドラゴンは低級の竜種ですが、それに子供だったとはいえドラゴンをたった一人で倒すなんてEランク冒険者とは思えませんよね」
「たまたま運が良かっただけだよ。そんなに俺強くないし」
「またまたご謙遜を」
「なんだよシルフィさんは俺に注目しているとか?」
「そうです。あなたは今注目の冒険者ですね。それに私の中では評価が違います」
「まあそれよりアクアバイソンの解体と査定はまだですかな?」
「もう終わってますよ。全部で肉以外を除いて金貨5枚ですね」
「ありがとう。じゃあそういうことでまた頼むからよろしく」
「はい。いつでもカズキさんのご来店をお待ちしてます」
そうして冒険者ギルドから外に出る。
そしてカナンが何か食べたいと言うので、屋台を回る。
串焼きとかを買って、食べ歩く。
カナンが何か掘り出し物があるかもと市場を見たいと言うので、二人で見る。
そして特に掘り出し物があるわけではなく、時間だけが過ぎていく。
そのまま俺達は帰ることにする。
路地裏で修練の箱庭の扉を開いて帰ることに。
エリーはお土産はと言っていたので。
みんなの分の串焼きをあげる。
そして今日は残りのからあげで晩飯にして寝た。
エリーは別室だったのに。
こっそり俺の部屋に侵入していた。
翌朝またもや俺のベッドに入り込んでいた。
もう怒る気しない。
そしてエリーを無視して俺は身支度を始めた。
今日は何をしようかな。




