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異世界ライフ  作者: Peach
第一章
33/55

33

魔法名に関しては深く考えていません。そして、武器とかへの突っ込みも受け付けません。ノリと勢いで書いていたので・・・

誤字脱字あっても許してください・・・。


あれから2か月が経った。そして今俺とステラは世界初のカトリーナという迷宮の制覇者になった。





あの日、俺が覇魔槍ゲイガニルを手に入れてから迷宮を探索し続けたのだが、初めに決めていた一週間になったので二人で地上に戻ってきていた。帰り道は強敵ともあまりエンカウントしなかったし、上層階に来れば来るほど敵が敵とも呼べないほどに弱くなってきたので何ともなく生還できた。ちなみに、探索虚しくあのときゲイガニルに並ぶような魔武器は見つけられなかった。



連日の睡眠不足が祟ったのか、地上に戻ってきたその日は熟睡した。というか爆睡。目覚めてからはエリーに迷宮でのことを語ってやったら、魔武器をたいそう褒められたりした。頂戴って言われたときはさすがに断ったが。


そしてようやくギルドに顔を出した。ステラに言われて思い出したというか、はっとした。アリスたちが心配しているのではないかと思ったからだ。真っ先に無事を知らせなければならない相手に連絡していなかったのだ。まあ馬の調達や成長を考えたときに動きたくとも動けなかったのだから仕方ないといえば仕方ないのだが。無意味に宿で寝ているよりも、迷宮に潜ったことでこうして強力な武器を手に入れることができたのだから結果的によかったともいえる。人間的にそれでいいのかといわれそうだが、魔物蔓延る草原をぼろぼろになって生き抜いてきて、死んだように眠り、移動のための金とか手段を整えている過程で、魔武器を見つけてしまい、そのあとは、もっともっとと欲に駆られて連日のように迷宮に潜りっぱなしになってしまったのだ。


「これじゃダメ人間じゃないか・・・」


とりあえず精神を立て直し、何とかして連絡しようと思った時に誰かに頼もうと考え付いたのだ。もっと早く思いつくべきだったと後悔もしている。ギルドで依頼を受けてアルストロメリアの近くに行く人がいるかもしれない。その人にメルさん辺りに報告してもらえればきっとアリスたちの耳にも届くはずだと考えながらギルドに行き、受付嬢にその旨を伝えると、アルストロメリアの近くの森、初心者殺しと戦った場所へ依頼で行く人たちがいるということで紹介してもらえた。


「ではよろしくお願いしますね」

「おう、任せておけ!」

「これくらいお安い御用だ」


と気前よく答えてくれた彼らは5人一組のパーティで、どうやら薬草を採取しに行くらしい。森の奥の方には高い薬の原料となる薬草があるそうだ。それを摘みに行くのが今回の依頼らしい。徒歩で十分行ける距離にあるアルストロメリアのギルドに寄って、受付嬢に自分たちが無事生きていること、もう少ししたらアルストロメリアに戻るということを伝えてくれるように頼んだ。もちろんチップは弾んでおいた。いくら渡したかはご想像に任せるとする。


さて、気になっていたことがアリスたちのことだけではなく、レイとシャディの成長だ。この二頭の成長が半端じゃない。魔法もいつの間にかLv3まで伸びていたし、日に日に大きく成長していっているのだ。迷宮から出てきて1週間ほど普通に生活していたのだが、もうすっかり俺たちを背に乗せて走れるようになった。逆に俺たちが馬に乗る訓練をしなくてはならなかったくらいだ。乗馬用の道具を買ってきて、二人で練習したり、生物商の店主が時々教えてくれたりして、なんとか普通に乗っていることはできるようになった。スキルをとっても慣れるまでが大変だったのだ。

そしてこいつらの戦闘能力だが、二匹でなら30階層位までの敵なら余裕で倒せるくらいになった。魔法からの突進が基本の形なのだが、連携がすごい。シャディが氷結魔法で相手の動きを止めて、もしくは転ばせて、レイが雷撃魔法を身に纏い、相手を角で貫き魔法で追い打ちをかけたりする。立派に育ったものだ。生物商もかなり絶賛していたのが記憶に新しい。普通はこんなに強くはならないらしいが、いったい何があったのやら。




そして、俺とステラはもう一度迷宮に潜ることにした。都合2度ほど地上に戻ってきたりしたのだが。目的はもちろん魔武器。しかも、たまに見つけることができたスキルが微妙なものではなく、本当の意味での魔武器だ。出来ればたくさん見つけたかったのだ。もちろん理由はコレクションというものもあるのだが、今後仲間が増えたときに妙な亀裂を生まなくて済む度だろうと思ったのだ。それにあのレベルの武器ならいくらあっても困るということはない。一度も踏破されたことのない迷宮ということもあり、探せば絶対に魔武器が出てくる、そんな期待感があった。今回は前回までの経験を活かし、よりも多くの食料などを持っての突入だった。基本的に低階層はレイとシャディに乗って強行突破していった。大きく成長したこの二匹のおかげで運べる荷物も増えたし、移動も早くなったのだ。この二匹かなり足が速いし、邪魔な敵は魔法で片付けた。魔法だが、レイたちは俺やステラの指示で魔法を使うことができるし、自発的に危険が迫った時に使ったりもできる。かなり頭のいい子に育って飼い主冥利に尽きるというものだ。


ただ、案の定休憩場所に入るための穴を二匹が通れなかったので、開けたスペースに氷結魔法で氷の壁を作り、寝る場所を自作した。低階層はもちろん高階層でもMPをつぎ込んで分厚く作った壁はなかなか壊されることがなかったし、何かあっても一撃では壊れなかったので体制を整える時間稼ぎになった。シャディが見張りをしてくれて、氷の壁が壊されそうになっても、俺と協力して氷結魔法で氷壁を生み出していくとうまい具合に時間を稼ぐことができたのだった。


一時は殺されかけるような場面もあったが、そういったことが起きた場合はすぐに撤退し、勝てるところでレベルをあげ、魔法や武器の扱いを上達させてからこつこつ突き進んでいった。おかげでレベルもかなり上がったし、スキルポイントもかなり手に入った。



名前 オオカワ ハヤト

レベル 43→79

種族 人族

HP 4700→8300 (+13)

MP 940→1660 (+13

力 500→860 (+13)

防御 320→680 (+13)

知力 250→610 (+13)

俊敏 3200→680 (+13)

スキルポイント 0

固有スキル ステータス操作 図鑑


スキル 剣Lv5 料理Lv5 鑑定Lv5 探知Lv5 生活魔法Lv2 槍Lv5 重量操作Lv5 回復魔法Lv5 身体強化Lv5(→剛力Lv5,俊足Lv5, 硬化Lv5,叡智Lv5) MP回復速度上昇Lv5 魔力操作Lv5 魔力消費減Lv5 威圧Lv5 武器創造 Lv5 能力付与 Lv‐ 予知 Lv5 剥ぎ取りLv5 水魔法Lv5(→氷結魔法Lv5) 風魔法Lv5(→雷撃魔法Lv5) 罠探知Lv5 罠解除Lv5 魔力探知Lv5 馬術Lv5 状態異常耐性Lv5 火耐性Lv4 水耐性Lv4 風耐性Lv4 土耐性Lv4 氷耐性Lv2 雷耐性Lv2 昆虫特攻Lv3 甲虫特攻Lv3 牙獣特攻Lv3 弓Lv5



ちなみにこれが現在のステータスである。こうしてみるとスキルがかなり増えたように思える。迷宮内で出会う魔物は下に行けばいくほど癖のある物ばかりで、耐性系スキルがないとやばいと感じて慌てて揃えたり、ダンゴムシの魔物との戦闘ではあまりの硬さに驚き、このまま突き刺して行ったらもしかすると槍が折れてしまうのではないかと思って昆虫特攻や甲虫特攻という虫系全体にダメージが通りやすくするスキルなどを取ったのだ。丸くなった時に全長2m位のダンゴムシがぞろぞろと転がってきたときには冷や汗が止まらなかった。


なお最古の迷宮ということもあり、階層は128層まであって、最後の方では魔物もそうだがいろんな罠によって苦しめられた。最高到達階層が65位なのに実際にはその倍ほどまで迷宮が広がっていたことには驚きを隠せなかった。まあ罠には罠系のスキルがうまく働いたりしたおかげで事なきを得たのだが。


この迷宮で俺たちが見つけた魔武器は合計で24個。そのうち俺が期待していた能力の魔武器は俺の持っているゲイガニルを含めて4つ。【凍氷】、【空斬】、【刀身巨大化】というスキルを持った『魔剣ブルーム』、【必中】【魔法矢】【爆炎】のスキルを持つ『魔弓プロミネンス』、【MP自動回復】【使用MP削減】【極大魔法】のスキルを持つ『魔杖アスクレピオス』だ。あと武器というかなんというか、高防御を可能とする【自動修復】【鉄壁】【巨大化】のスキルを持った『魔盾イージス』っていう盾も手に入れた。盾って武器として考えたほうがいいのかな?なんか防具的なイメージがあるのだが、詳しいことはわからないので気にしないことにした。はっきり言ってこれらの武器はおかしい。おかしいほどに強い。どいつもこいつもゲイガニルに引けを取らないスキルをもった武器だ。ただ、覇魔槍という名前にあった、『覇』を冠する武器は他には見つからなかった。予想だが、魔武器の中にもランクがあり、覇魔武器はただの魔武器に比べ上位の物なのではないだろうか。スキルの数も覇魔武器の方が多かったことからもその予想があながち的外れではないのではないかと思う。


最初に手に入れたのが魔杖アスクレピオスだった。これは杖の先端に蛇が巻きついたような形をしたものだった。その後、しばらく迷宮を探索していて魔弓プロミネンスを手に入れ気をよくして、どんどん下の階に進んでいった。剥ぎ取りしながらだからあまり速いペースではなかったと思うが、迷宮内の恐ろしく硬かったり強かった魔物の素材だったのでこれで装備を作ればかなりの性能のものができると思われた。そして気づいたら迷宮の最下層にいた。何故そこが最下層と分ったかというと、これまでとは違う構造で、階に下りてきたところからまっすぐに伸びる道が1本だけだったのだ。そしてそこを進んでいくと台座の上に鎮座している迷宮の核魔石と思われるものと迷宮内で初めてとなる人型の魔物と大量の金銀銅貨が待ち構えていた。人型というか、人だった。もちろん生きている人間ではない。お金はまんまお金だ。たぶん迷宮内で死んだ人たちが持っていたものなのではないかと思う。昔は銀行などのお金を預かってくれる商売が発達しておらず、資産は自分で持ち運ぶのが当然だったようで、何年もかけて少ない枚数ずつかもしれないが、こうしてお金が貯められていったのだろう結構な額があるように見える。あれだけあれば遊んで暮らせると思うくらいだ。


そしてこの人型の魔物だがゾンビとかとも言えないのだが、外見はとにかく強かった。こちらの近接攻撃はことごとく盾で止められるし、相手の攻撃は刀身が変化することで間合いを掴みづらいし、距離を取ったらとったで斬撃が飛んできたときには泣きそうになった。しかも着弾点が凍りついたときこの武器が魔武器だと確信した。そして、苦戦の原因は、何よりもその回復力だ。生半可な攻撃ではすぐに回復されてしまう。具体的に言うと腕を切り落としても瞬時に再生してくるレベル。あれは見ていて気分が悪くなった。血だってしっかり吹き出すのだ。ちなみに、さっき言った魔剣と盾はこのラスボスっぽいやつが使っていたもので、どうせなので倒した後にもらっておいた。



え?どうやって倒したかって?その時の状況を思い出してみよう。


近接戦闘では埒が明かず、中距離では斬撃が飛んできて落ち着く暇もない。なので斬撃が飛んできても回避可能な距離まで下がり、魔法で弾幕張ることにした。


「レイ、シャディ!全力放火!ステラ!核魔石だけ奪って一旦引くぞ!巻き込まれるなよ!」

「はい!」

雷嵐ライトニングストーム獄雷ヘルライトニング黒神鳴ブラックサンダー!」



とまあ魔法をガンガンぶっ放して弾幕を張って、動きを封じている間にステラに迷宮の核魔石を取ってきてもらって逃げ帰ろうとしたのだ。ちなみに、魔法を何度も使ってきたおかげか、その威力がどんどん上がってきていた。先に唱えた呪文はどれも低階層の魔物なら一瞬消し炭になるレベルのものだ。俺が雷撃魔法で一瞬だが動きを止め、その間にレイが氷結魔法でさらに動きに制限をかけていく。俺が再び呪文を唱えている間に、シャディが雷撃を打ち込み、絶え間なく攻撃し続けた。絶え間ない魔法攻撃のダメージにより、消滅していく体の再生を強いられることによって敵はその場から動くこともできなくなっていった。はじめは風と水魔法で攻撃していたのだが風魔法とか水魔法には耐性があったようで、ほぼ、というか全くダメージが入らなかったので、雷撃魔法と氷結魔法が効かないようなら核魔石など放っておいて逃げていたところだ。幸いなことにこいつにも雷撃魔法と氷結魔法は有効で助かった。


さらにそこで幸運だったのが核魔石にステラが手を触れた瞬間核魔石は輝きをなくし、それと同時に俺と戦っていた騎士っぽい恰好の魔物が音もなく倒れたことだ。騎士といったが、防具は兜と外套のみであとは生身の体だったのだが。あれで、肌が焼け爛れたみたいになっていたり、腐っているところがなければただの人だったといわれても疑わなかったかもしれない。恐らくだが、あの騎士は迷宮の核魔石が放つ魔力によって動いていたのだろう。そして、ステラによって取られたときに、迷宮の核魔石としての働きを失ってしまったので、あの魔物を操ることができなくなったと考えた。実際のところはどうだかわからないのだけれども。



さて、そんなこんなで迷宮を踏破した俺たちは、ラビリンスでの英雄となった・・・りはせずに何食わぬ顔で地上に戻ってきた。核魔石を図鑑に吸収させようか迷ったが、元あった辺りにおいてきた。人の手を離れた瞬間輝きを取り戻し、また宙に浮かんで迷宮の核としての働きを取り戻していた。核魔石を取り除かれた迷宮はゆっくりと時間をかけて各階層が消えていくことになっているそうだ。ただ、すぐに戻せばまた同じように働き始めるらしい。


なぜ核魔石を戻したかというと、これだけの武器を生み出す迷宮は恐らく他にはないだろうからだ。もっと人外な能力をもった武器が生み出されるかもしれない。覇魔槍のように、覇を唱える武器が生まれるかもしれない。そう思うと、この迷宮をただの洞窟に戻してしまうのがもったいなく思えたのだ。幸い現在の最高踏破階層数が65とだいぶ探索が遅れていることもあり、この階層まで来れる冒険者はいてもごく少数だろうと判断した。そうなれば、最下層までたどり着いた俺たちなら、また武器を探しに戻ってくることも可能だろう。


「お疲れステラ。長かった迷宮もこれで終わりだ」

「兄さんもお疲れ様。帰りも気を抜かないようにしてくださいね」

「わかってるよ、帰るまでが遠足だからな」



遠足ではないだろうとか突っ込みは受け付けていない。ステラに遠足って何って聞かれたがあえて流した。



「核魔石は本当にあのままで良かったのですか?売ればすごい額になるそうですし、兄さんのスキルに使うこともできたんじゃ?」

「いや、もっとすごい武器が生まれるかもしれないじゃないか。余裕ができたらまた来よう。まあ、しばらくは潜りたくはないけどな。頭がおかしくなりそうだよ」

「たしかに、空が恋しいです。あと柔らかいベッドも・・・」

「だな」


今俺は猛烈に眠い。最下層まで来て達成感が尋常ではないのだ。毎日しっかり寝ているが迷宮の中ではベッドで寝ることもできないので本当の意味で体が休まらない。初めに比べその辺りは本当に逞しくなったと思う。


迷宮を踏破した俺たちが地上に戻ってきたとき、空は俺たちを祝福するかのように燦々と輝いていた。レイとシャディがいなかったら帰ってくるのにもかなりの時間がかかってしまったのだろうが、罠はスキルで外しながら来たし、魔物との戦闘は探知スキルとステラの嗅覚で可能な限り回避しながら逃げてきたのだった。



さあ、俺の個人的な欲望も満たされた。帰ろう、懐かしきあの街へ。

お読みいただきありがとうございます。だいぶあっさりとですが、迷宮でのお話はおしまいです。気分でそのうち戻ってくるかも←

今後はすこし帰るための準備の話書きます。たぶん

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