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異世界ライフ  作者: Peach
第一章
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31

寝違えて首が…


話で変なところあったら優しく報告してください←

書き溜め見直さずに投下しました←

さていきなりではあるが、新たな仲間を紹介しようと思う。今朝方のことだ。仮眠を終えた俺たちはいつものように朝飯を食っていた。そしてついでだからと馬の卵に魔力を注いでいたときのことだ。パキパキと音を立てて卵が孵った。卵が割れると辺りを光が包み、俺も目を閉じた。そして再び目を開けたとき、目の前には、小さな子馬が二頭立っていた。生まれたては足をカクカクさせて立っているのも精いっぱいといった様子を思い描いていたのだが、しっかりとこの二匹は地を踏みしめていた。


一角獣、ユニコーン。どうやらオスらしい。伝承には純潔を司る聖獣であったり、一度怒ると手を付けられない魔獣と二面性を持った生物だ。毛並みはまさに純白という言葉が当てはまる。一切の穢れのない白は、さながら降り積もったばかりで誰も歩いていない新雪を思い浮かべさせた。一角獣の名の通り、頭には一本角が生えている。まだ子供ということもあり、角は申し訳程度に生えているだけではあるが。


二角獣、バイコーン。こちらはメスとのこと。バイコーンはユニコーンの祖先と考えられていたり、逆にユニコーンの子孫と考えられていたりする獣だ。特徴としては逞しい角が二本頭にあることだろう。こちらもユニコーン同様に子供だから角は可愛らしいサイズだ。毛並みは黒。ユニコーンとはまさに真逆の色だ。ユニコーンが純潔の象徴とされる一方で、バイコーンは不純の象徴とされている。しかし、この毛並みの黒は、そんな不純といったマイナスのイメージすら打ち砕くほどに美しかった。漆黒、まさにそんな言葉が当てはまるだろう。すべてを飲み込むような黒、心が引き込まれてしまいそうだ。


「名前を付けてやらないとな」

「そうですね」

「ステラが付けるか?」

「いえ、兄さんに任せますよ」


そういって、こちらを見つめる馬を見る。二匹とも名づけられるのを大人しく待っているかのようだ。


「そうだな・・・、じゃあユニコーンの方はレイ、バイコーンの方はシャディと名付ける」

「レイにシャディですか。いい名前ですね」


ちなみに、レイっていうのは閃光をイメージした。その白はまさに見たものの目を貫くような美しさだ。そしてシャディは影からとった。シャドウとかもいいかなと思ったが、メスだということで、少し変更した。常に主につき従う影、そして光とともに存在するものとしてこう名付けた。


名付けてもらってうれしいのか二匹とも俺に顔をすり寄せてくる。


「確か生物商の言ってた通りだと一週間で成体になるんだったか・・・。じゃあある程度で迷宮探索を打ち切ったほうがいいかもな。こいつらがでかくなったらこの休憩スポットも使えなくなりそうだし」

「そうですね、今日にでも帰っちゃいましょうか?」

「いや、できれば魔武器を見つけたいんだよな。それも俺とステラの武器として使えそうなものをな」

「え?でも武器なら兄さんが作ってくれたものがあるじゃない。その辺の店のものなんかよりもずっと使いやすいし」

「まあ伊達にスキルレベルが高いわけじゃないからな。でもできれば本物があったほうがいいと思ってな。魔力を込めなきゃいけないし、下手したらすぐ壊れてしまうという欠点もあるからな」

「なるほど、じゃあ頑張って探します!」


そういって、魔武器探索が始まった。目的地はとりあえず50階層。4日目でここまでたどり着くパーティなんてそうそういないが、他に比べられる相手がいないので本人たちは気にしていない。普通に考えてありえないペースでの行進だ。




「あ、見つけました!これですよね??」

「ん?ああ!やったなステラ!」

「はい!」


順調に探索を進めていった俺たちは44階層でようやく魔武器を手に入れた。しかも運よく剣だ。魔武器は宝箱に入っていることもあるが、普通に落ちていることもある。宝箱はなぜか迷宮が生成している不思議箱だ。俺の考えではこれは餌を呼び寄せる撒き餌なのではないかと思っている。冒険者を呼び寄せる餌だ。今回は宝箱から見つけたものだった。ただ、ステラが使うには少し小さいし、俺がいつも使っているものよりも大きいというどっちつかずな感じだった。まあとりあえず、呪いの類もかかっていなかったしありがたく頂戴しておこう。効果は、最初の奴よりはいいが、なんかパッとしない効果だ。ちなみに『切れ味向上』という魔力を込めれば切れ味が上がるというものだった。要するに魔刃じゃね?と突っ込みたくなったがやめておいた。


40階層からは戦闘も結構ぎりぎりなところが出てきたりした。45階層で出てきたコカトリスという鳥の魔物も結構苦戦した。こいつは口から石化のブレス攻撃をしてきたのだ。かろうじて初見で避けることに成功したのだが、その時使っていたスキル製の剣が石になってしまったのだ。さすがにあれには驚いた。予備の武器もかなりの数が石に変えられてしまった。しかも、コカトリスを倒しても石化が解けることはなかった。石に変えられた後そのまま食われることをイメージしたら気分が悪くなった。何とか、使いこなせるようになってきていた氷結魔法と雷撃魔法を駆使して倒すことに成功した。ブレスのタイミングで口を凍らせ、石化ブレスを防いだり、地面を凍らせて転ばせたり、最後は雷撃魔法で頭を撃ちぬき、動けなくなっているところにステラが魔刃を食らわせて終了。40階層台では氷結魔法と雷撃魔法を何度も使って勝ち進んでいった。というかこの魔法が無かったら速攻で死んでいたと思う。もっと慎重になったほうがいいようだ。


ちょっとおかしなことが起きたのが48階層だ。44階層で魔武器を手に入れることができたのでウハウハしながらさらなる探索に精を出している時だ。一匹の魔物が俺たちの行く手を阻んだ。かなりの大きさの魔物は、俺はなんとなく見た瞬間に名前がわかった。まったく一匹の魔物としての統一感がないその外観は、頭は獅子、背中には羽、しっぽは蛇、そして恐らく山羊か?角も生えている。そうこいつはキマイラと呼ばれていたものだろう。実在することに驚きつつ、改めてここがファンタジーの世界であることを実感した。



「ステラ、多分あいつはかなり強い。気を引き締めろ!」

「はい!」


ステラが返事した辺りで、敵が吠えた。まさに百獣の王といった咆哮だ。耳が痛い。咆哮が終わるや否や、敵が火炎の息吹を放ってきた。所謂火炎ブレス。これも区分としては魔法になるのかな?咄嗟に俺たちの前に氷の壁を作り出さなければ丸焼けだっただろう。ただ問題がこの火力だ。かなりの高温のためどんどん氷が溶かされていく。堪えるべくMPをつぎ込んで氷を必死に維持する。炎の威力が一瞬弱まったと思った瞬間、敵がこちらに猛然とダッシュしてくるのが見えた。咄嗟に左右にそれぞれ回避したが、もといた場所に展開していた氷の壁はがしゃーんと音を立てて崩れ去った。


「っち、なかなかやりやがる」


加速を使って一気に間合いを詰めて魔拳を腹部に撃ちこむ。うめき声をあげて一瞬敵の体が持ち上がった。追撃を加えるべく魔力を溜めていると、後方から殺気が。あわてて身を屈めて殺気を回避した。頭上を勢いよく通り過ぎる蛇。小癪にもしっぽで反撃をしてきたのだ。いったん間を取りステラに指示を飛ばす。


「ステラ!俺が注意を引くからしっぽを魔刃で切り落としてくれ!」

「了解!」


そういって威圧を発動。ステラに向きかけていた注意を俺に向けさせる。そして、雷撃魔法、ライトニングを発動。手から敵に向けて高圧電流が放たれる。原理は理解できないがこの魔法は雷を生み出し攻撃として利用できるらしい。気にしたら負けだ。


身体を雷に撃ち抜かれて一瞬動きが止まるキマイラ。雷魔法なのだが、迷宮内の魔物には耐性を持っているものはいないような気がする。使って倒してきた魔物はみな麻痺して一瞬硬直するのだ。その隙に合わせて加速しながら疑似聖剣を抜刀。すれ違いざまに前足を切り付ける。元はただの雑魚い剣だったがスキルによって能力が引き上げられたのか、魔刃のおかげかキマイラの硬い鱗も切り裂くことができた。痛みにもがく敵。切り付けられた方の手で俺に爪での攻撃を仕掛けてきた。ぎりぎりで躱して距離を取る。俺への攻撃が空振りで終わったことでバランスが崩れたところにステラが魔刃をしっぽに叩き込んだ。ちなみに今ステラが使っている武器は俺のスキル製の大剣だ。MPと魔力を使って生み出した自信作だ。しっぽを両断し地面に大剣が突き刺さった時に、どごーんとかなりの音がしたことからだいぶ重量を増やしていたようだ。まあそのおかげで切断に至ったようだが、ステラの怪力ともいえる力の強さと剣の重さ、そして何より運が噛み合った結果といえる。


「グアアアアアア」


敵の悲鳴が迷宮内に木霊した。怒りの方向を上げた後、敵は俺に突進してきた。あまりの声の大きさに耳を押さえてしまい一瞬動きを止められてしまった。そんな些細な隙でも命にかかわってしまうのが魔物との戦闘だ。


(やべぇ!)

「兄さん!!!」


本気で大けがを覚悟し、咄嗟に魔力を溜めた。何時ぞやのトロール戦のように衝撃を少しでも減らすべく。しかし、敵は俺に突進してくる最中、どこからともなく表れた雷撃を受け一瞬怯み、勢いをそのままにいきなり転んでしまった。


「え、何が!?」


でもこの隙を逃すなんてもったいないことはできない。


「ステラ!!」


俺は叫び、敵に向かって駆けだした。駆け寄りながら雷撃魔法を撃ちこみ、疑似聖剣に魔力を灯す。途端に光り輝く疑似聖剣。眩しく輝く剣を振り上げ首元に振り落した。俺の魔刃の上にステラの大剣での魔刃が振り落された。金属がぶつかる音が鳴り響きキマイラの首を見事に両断した。ただ、俺の魔力に耐えきれなかったのか、ステラの魔刃の威力に負けたのか、疑似聖剣が砕けてしまった。


コメントや評価ありがとうございます。


ステラについてなのですが皆さんの中でどのようなイメージになっているでしょうか?ちょっと聞いて見たいのですがステラのイメージカラーを教えてください


今後ともよろしくお願いいたします。

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