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第4話:再び説明会

この小説を待ってくれた方々がいるか分かりませんが、お待たせしました。

やっと、合宿が終わったので投稿を再開します。

「はーるーちゃーん、早く起きなさい。今日こそはサークルか部活を決めて、青春謳歌への第1歩を踏み出すのだ」

いきなりハイテンションの姉さんが、ベッドで寝ていたボクに、フライングボディーアタックという非常識な起床方法を見舞ってくれた。

うぅ、地味に痛いけど死んでも重いなんて言えない。

実際、姉さんは痩せてるから軽いんだけどね。

気にしすぎるところがあるから、言えない冗談と言える冗談をしっかり分けなきゃいけない。

眠気眼のボクは、なんとか頭を起動させて着替えようとする。

あれ、おかしいな。

姉さんが、服を脱ごうとしているボクをガン見してるよ。

って、おい!

「着替えるから部屋を出て行ってくれないかな」

「お姉ちゃんは気にしないから大丈夫。どうぞ着替えて」

微笑みながら何言ってんだこの義姉は。

「そういう問題じゃないし。ってか、逆に恥ずかしくて大丈夫じゃないのは、ボクの方なんだから」

「ちぇー。ハルちゃんのけち。どうせ減るもんでもないのに。朝ごはんはもうできてるから早く一緒に食べよう」

一瞬ふくれっ面だったけど、綺麗な笑顔をつくり、しぶしぶながら姉さんは部屋を出て行った。




着替え終わり、リビングへ向かうと、姉さんが寂しい目でテレビを見ていた。

こんな表情は今までほとんど見たことがない。

「姉さん、どうしたの?元気ないけど」

ハッと、我に返った様子で姉さんが振り向いた。

「えっ、そんなことないよ。そんなことより、昨日の夜から仕込んでおいたサバの味噌煮を食べてみてよ。何時間もかけて作ったから、味がしみ込んでておいしいよ」

明らかに話題を変えたな。

あ、ほんとにうまい。




登校中も姉さんは元気なフリをしているようで、ボディータッチも不自然だった。

別に触ってこないわけではない。

なんというか、無理やり元気な自分を作ってる。

ボクに心配させたくないからだと思うけど、ときどき心ここに在らずみたいな時もあって、ボクからしてみれば、そういう時こそ甘えたり頼ってほしい。

やっぱり、昨日の一件で相当落ち込んでるんだな。

姉さんは一人で背負いこむところがあるから、余計に心配になる。

そんな時、ボクは気づいた。

周囲の姉さんを見る視線がいつもの憧れのものと違うって。

「なぁ、あの美人が昨日、池さんをブッ飛ばしたって人か」

「信じられない。自分が少し綺麗だからって、池様をふったあげく、暴行していいとでも思ってるの」

周りの人間は、皆姉さんを面白がっていたり、傷つけるようなことを平気で言っている。

もし、ボクと姉さんの立場が逆だったら、昨日みたいに姉さんは周囲になにかしらのアクションをするだろう。

でも、ボクは何もできない。

怖いから。

人からはじかれるのが怖いから、自分は見て見ぬフリをする。

いままでもそう生きてきた。

そして、この時もそうするつもりだった。

しかし、姉さんは震えていた。

今にも泣きだしてしまいそうなくらいに。

そんな姉さんを見て、ボクは心に決めた。

大学生活は姉さんと二人きりでも良いと。

「えっ?どうしたの」

姉さんがボクに聞いてきた時には、姉さんをボクが大学の外まで連れ出していた。

「姉さん、ゴメン。なんか見てられなくてさ。いつから気づいてたの?みんなが姉さんを面白がってたり、悪口を言ってたのを」

「・・・・」

「言いたくないのは分かるけど、ボクにもツラいこととか悲しいことを共有させてくれないかな?いつもボクのことばっかり考えて、自分のことを後回しにして、そのせいで傷ついてるのは、いつも姉さんで。ボクってそんなに頼りないかな」

「そんなことない。ハルちゃんはそばにいてくれるだけでお姉ちゃんを元気にしてくれる。ハルちゃんは、お姉ちゃんにとって命よりも大切な人なの。今日のことも、悪口を言われてることに傷ついているのも確かだけど、それよりもそんな噂を立てられてるようなお姉ちゃんのそばにいたくないって思われるほうがずっと怖かった。他人からどう思われたってかまわない。でも、ハルちゃんにだけは見捨ててほしくない。こんなことを言っている今、この瞬間も」

そんな風に思ってたんだ。

完璧に見えていた姉さんにも、思わぬところに弱点があった。

「大丈夫だよ。皆が姉さんのことをどんな風に思ってたって、ボクは昔から姉さんをみてきてる。だから、姉さんがどんな人かもわかってるし、見捨てたりもしない」

「本当?こんなお姉ちゃんでもそばにいてもいいの」

「当たり前だよ。だから、元気になって。姉さんには笑顔が一番だよ」

ほら、やっぱり。

姉さんの笑顔は見ているこっちまで元気にさせてくれる。

「ハルちゃん、ありがとね。もう、これで怖くない。学校にもどろっか。あ、もう1限目始まってるよ。今から行けば半分くらい間に合うかな」

「今日は授業休む。それで、部活のことだけ考えよう。だから、4時ごろまで外で遊んで嫌な気分を吹っ飛ばそう」

「えー。ハルちゃん、ただサボりたいだけでしょ。でも、いいかな。今日は夕方まで遊ぼう」




結局ボクたちは買い物やゲーセンで久しぶりに外で遊んだ。

おかげで、お金を使いまくり今月は家計が厳しくなりそうだ。

そんなこんなで、現在4時12分、場所は大学の大教場。

ここに来た理由は、小さい規模ではあるが、それなりに歴史があるサークルの説明会を目当てにしてるからだ。

中に入ると、ざっと100人くらいの人がいた。

いくつかあるサークルの説明を聞いてるときも、姉さんへの色々な視線が行きかっているが姉さんは全く気にしていない。

それだけでも今日は収穫があったな。

良かったぜー。

なんてね、今回ボクらしくないことを結構言ってたからこの作品らしくないよね。

きっと、作者が今後の展開を迷走中だからかな。

キャラの細かい設定とかもあやふやだし。

っと、そんなことを考えてる場合じゃないな。

あの人たちは何のサークルだろ。

そこには、眼鏡をかけた長身の男と、若干ガラの悪い金髪の女が立っていた。

姉さんもその人たちが気になってるようで、チラチラ二人を見ている。

不思議なことに、彼らのサークルの説明場所には誰もいない。

机の上には『無気力サークル』と書いてあった。

「姉さん、あそこの無気力サークルを見てみない?何のサークルか気になるし」

「いいよ。でも、なんで誰も説明を聞きにいかないんだろね」

疑問を持ちながらもボク達は団体を抜け出し、ポツリと隔離されているような2人だけの空間に向かった。

眼鏡の男が、近づいてくるボク達に気づいた。

互いの距離が近づく度に変に緊張してくる。

「あの、無気力サークルの説明を聞きたいんですけど」

勇気を振り絞って声をかけてみる。

すると、眼鏡は「書いてあるとおり、無気力な奴らの集いみたいなものだ。入りたいのか?今年はまだ新入生は一人もいないからお前たちさえ入ってくれれば、俺たちはもうここで説明会をしなくてすむ。どうだ、入るか」

はい?

目の前の長身眼鏡は何を言っているのだろうか。

下級生相手だからって舐めすぎだろ!

「それだけの説明じゃわかりません。詳しく教えてください。入るかどうかはそれから決めます」

姉さんがそう言い放つと、眼鏡の隣の金髪が「入らない奴に説明するほど人生有り余ってないんだよ。入らないならどこへでも失せな」と眼鏡に負けない非常識っぷりを初対面で発揮してくれた。

さすがの姉さんも唖然としてるよ。

でも、ボクはMだから、金髪さんの言うことに別の意味でしびれたよ。

決して変態ではないよ。

ないよね、ボクよ。

しかも、この金髪さん、ものすごく美人だ。

姉さんといい勝負してる。

この人を青春の目標にしようかな。

だとしたら、この金髪さんから離れるわけにはいかないな。

一緒にいれば、チャンスがあるかも。

そうなったら、人生初の念願の彼女ができる。

ウオォー!

今僕はとても燃えている!

「待ってください。ボク達、この無気力サークルに入ります。いや、入らせてください。何か運命を感じるんです」

「そうか。お前たちが入ってくれるなら、俺たちはもう帰れるな。このサークルは毎日いつでも開いている。普段の活動場所は、旧研究館の2階の202号だ。俺たちは気が向いたら、その教室にいるが、基本的にほぼ毎日いる。通常の活動時に詳しいことは話す。明日、昼以外なら誰かいるからソイツから聞いてくれ。お疲れさん」

そう言い残して、眼鏡とパツキンは帰ってしまった。

パツキンって古いか。

じゃなくて、一体全体このサークルはなんなんだー。

説明会のくせして、説明ほとんど無いよ。

横を見ると、姉さんがさっきの3倍くらい唖然としていた。

ボク達、これから先、大学生活大丈夫か?


そんなボク達を遠くから静かに見ている目の存在を、僕たちはまだ気づいていない。


未だに作者自身も話の内容がよく決まってないので、コメント等でアドバイスを頂きたいです。

次の更新も1週間を目標にしたいと思います。

応援よろしくお願いします。

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