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プロローグ

―――――――――――――――――――――――


一度目は十七歳の春だった。

二度目は、自分が自分でなくなった日。

三度目は——まだ数えていいのかわからない。


それでも——あの人の声を聞いたとき、心臓は同じ方向に跳ねた。

だから私は、まだ死んでいないと思うことにした。


——知ろうとする者は、自分自身にとって、いちばん遠い者なのだという。

わたしは、いま、その遠さの中で、息をしている。




―――――――――――――――――――――――

【次回予告】

次回、物語は――キャンパスに吹く、九月の風から。


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