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Rain Drop  作者: 深蔭
7/7

1st-3

彼と対面した出来事は、自分で思っていた以上に歩に衝撃をもたらしていた。


行く道の先々で、彼の横顔を探している。講義棟、食堂、購買部、図書館…電車内や歩く街角でさえ。

考えることも彼一色。

次の1週間が一生来てほしくないような、待ち遠しいような。次の講義でもまた前回と同じ、歩の後ろの席に座るのだろうか。そうすると、彼の後ろ姿を観察することができなくなるのは少し惜しいように思う。

彼と次に会ったら何を話すのだろう。昔のことが話題に上ったりするのだろうか。それとも、あの「また来週」はただの日常挨拶で話しかけられずに終わるのだろうか。


気がつけば、そんなことを来る日も来る日も考え続けていた。



そして、その日はあっさりとおとずれた。

けれど、彼の姿はそこにはなかった。


見渡した教室に、数週間見出してきた後ろ姿はない。途中から駆け込んでくる学生を確認しては彼でないことにいちいち落胆した。


私は何を期待していたんだろう。

1週間もかけて。

「また来週」

再会の約束をもらったと思っていた。

ただの挨拶に過ぎなかった。

たった1人の、たった一言に、これだけ振り回されて。本当に馬鹿みたい。


まるで、意中の相手を探していたみたいだ。

ちらと考えて首を振った。

そんなこと、絶対ない。



だって、彼のことは「なんとも思っていないはず」だから。

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