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2 主人公視点2

「おや?どうしたのさ、お前さんがリリアと離れて家の外に居るなんて。中に居るんでしょ?義姉さんとリリア。」


こそっと親子喧嘩から家の外に退避したところに声を掛けてきた人がいました。

見るとそこにいたのは、マルグリアさんの義妹・リリアちゃんの叔母さんであるカイナさんでした。


カイナさんに初めて会ったのは、村長が騎士団長に、マルグリアさんが井戸の管理者に、ここの領主に任命されてから大体2か月後くらいだったかな。この村に新しく造られた教会兼治療院にやって来た時だ。


当時は一人だけ派遣されてきたんだけど、すぐにこの村がダンジョン攻略拠点として賑わう様になって、いろいろ忙しくなったこともあり人がそこそこ増えて、今では最先任なので教会の長やってる。その割によくこの家でご飯食べたりしてるけど。


性格はわりと面倒見の良い姐さんタイプで、結構美人さんなんだけど、独身だ。

昔は恋人というか婚約者が居たらしいけどね。


今も独身なのは、聖女教会自体が独身でいることを推奨しているからだと思う。聖女教会は、かつて人々のために生涯を尽くした聖女の教えを広め、実践していく集団なんだけど、その聖女が生涯独身であったため、ただの入信者じゃなくて、聖職者側というか教会に入った人間は基本独身となるらしい。それもあって、縁切り寺的扱いで離婚とかしたい人が入ることも多いそうだ。


この人が来た関係で、マルグリアさんの旦那・リリアちゃんの父親である、この人の兄カイトさんがまだ生きて探索者として活躍してる件や、パーティー解散&離婚原因についても知ることが出来ました。正直知りたくは無かったけど。一応、リリアちゃんが成人したら本当のことを話す予定だそうです。



「ああ、カイナさん。今、例の件でまたケンカ中だよ。どっちの味方もできないからね・・・」


「ん~、今回は出直した方が良いかな?急ぎじゃないし。しかし、今回は何がきっかけだい?」


リリアちゃんが探索者になりたくて見習い登録したいとマルグリアさんの許可を貰おうとするのですが、反対されてケンカになることが、リリアちゃんが10歳の誕生日を迎えた翌日くらいから時折起きる様になりました。


「たぶん、4年くらい前に移住してきた雑貨屋さんとこの子でリリアちゃんと同い年のメイファちゃん居るじゃない。最近あんまり遊べなくなったんで聞いたら、見習い登録して色々することがあるんで、遊ぶ時間が少なくなったらしいんだわ。それで、私も~って」


「ああ、そういや、あの子とは仲良かったな。そっか、同い年の子が登録するようになっちゃったか。」


「うん。」


「ちょいと早いと思うけど、11歳なら違和感は無いしね・・・」


カイナさん目をつぶって困ったように呟きました。


「実際どうなの?リリアちゃんの見習い登録って?能力的なものとか」


リリアちゃんのスペックは正直な話、この村の元々の住人達と比べても遜色ないほどに高いレベルだと思うのだけれど。他の人から見た評価を聞きたくて、そう問いかけました。


「私の意見かい?   

  ・・・・ん~・・・・ 不許可自体は義姉さんの判断だしねぇ、

 でも反対してるのは理解できるよ。」


「えっ!?、もっと強くならなきゃダメなの?」

 

ビックリしてカイナさんにさらに問います。探索者は危険を伴うモノですので、相応の覚悟も必要なのですが、見習いではほとんど危険は無いはずですし、そもそもその危険に対処するための術を身に着けるための見習いのはずなんですが・・・


「あ~、ちょいと違うわ。別の理由だよ。」


あらためて驚きました。しかし、別の理由ってなんでしょ?


「あの子はさ、色んなところから注目されてんだよ。あの兄貴と義姉さんの娘で、あんたが使役獣になってるからね。特にギルド上層はだいぶ期待してると思うよ。だから、変な弱点があれば一気に反転して0からどころかマイナスからのスタートになっちまうんだ。」


カイトさんはパーティーでだけど数年前に人類圏に飛来した大型の竜種討伐を成し遂げて英雄階梯入りしたし、マルグリアさんは(自分で作った訳じゃないけど)ハオマ献上に関わる薬師で、その現場の管理者であり貴族に席がある人間だ。自分は表向き元聖獣だしね。事情を知る立場の人間には注目されるか。

でも、変な弱点って・・・


「ああ、その感じだと、リリアの弱点理解してないな。」


「うん」


「あっさり認めるのな・・・。いくつかあるし関連してるんだけどさ。まずは、そうだな、お前さんが鍛えてた戦闘面の弱点な。あの子の戦闘スタイルって、魔法による長距離砲撃して牽制しながら突撃&無手の格闘戦だろ?」


「うん、両方リリアちゃんの希望だし、大体砲撃だけでかたがつくけど・・・」


リリアちゃんの砲撃は強力なのですよ。格闘戦は砲撃を耐えきったor回避した相手に対応するためのものです。まぁ、無傷で砲撃に耐えてくれた場合は即離脱ですが。

ちなみに、格闘を選択したのは、トンデモ格闘モノの話も気に入ったからです。


「探索者はさ、ダンジョンとか遺跡とか閉鎖空間に潜ることが多い訳よ。あの子の砲撃の場合、ダンジョンとかの構造にダメージが行って、自分や仲間の身に危険が及ぶ可能性もある訳よ。それに長距離砲撃撃てるほどの空間なんて中々無いのよ。だから、一番威力のあるあの砲撃は使えないの。

それで、無手の格闘戦なんだけど、狂獣・魔獣って毒持ちとか、外皮が鋼鉄並みの強度があったりとかで、ある程度離れた位置から攻撃したりできる剣や槍の方が良いんだ。」


一応、リリアちゃんはすかし系の打撃技も使えるので、「花拳繍腿好看無用」とばかりに内部破壊優先型の外傷少な目な技中心です。サブミッション系はヒト型以外使いにくいのですよ。

それに、まぁ装備&本人の素の防御力がトンデモないことになってる上、対毒性や万が一の解毒能力なんかも万全です。ここでは言いませんが。


「あとは、突撃するあの戦法だと味方のがいても、なかなか援護しにくいんだよ。下手すりゃ同士討ちだ。ソロでやってくならともかくな。」


「ん~、多分パーティー組んでみたいんだと思うよ。日頃の話のかんじだとね」


「なら、あのスタイルは矯正した方が良い。あの子だけでも中程度の脅威度ならなんとかなるだろうけど、高レベルのは難しいだろうしね。」


・・・矯正するにしてもどうするかね・・・あとで、マルグリアさんとか村長さんに相談かな。


「他にも、パーティー組むならある程度苦手分野あっても補え合えれば大丈夫だけどさ、最低限はできないとマズイこともあるんだよ?探索者って場合によっちゃ数週間単位でダンジョン潜るし、料理とかもある程度出来ないとね・・・。」


・・・


お互い無言になっちゃいました。ええ、リリアちゃんは料理が苦手・・・いえ、正確に言いましょう。ポイズンクッキングスキル持ちです。普通の料理の材料で作っても鑑定で微毒とか麻痺毒とか・・・マルグリアさんに教わって簡単なポーションを作れば爆発が発生したり、解毒薬なら猛毒が、獣除けのはずが周囲の獣を集めたりと割とシャレにならないレベルだったりします。


育て方間違ったかなぁ・・・

「無駄ヅ○」の作者の某魔法少女作品を意識してみたり。花拳繍腿好看無用の言葉はこの作品で知り使ってみたかった言葉です。

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