表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
うっかり転生  ~事件の裏にはヤツがいる~  作者: シールド
1章 リリアちゃん出会い編
31/45

1  辺境伯視点7

1ヵ月かかってしまいました。すみませぬ。

「元とはいえ聖獣の降臨と古代鉱山都市と魔力結晶も産出する鉱山ダンジョンの再発見か。隠遁の大魔導士の出現からのハオマとその作成設備の件もあるし、ここ最近村で起きた一連の出来事はこの国の貴族はおろか他国の介入すらあり得る話のオンパレードじゃな。証拠が無ければとても信じられんぞ。」


それぞれ単独でも百年に1度あるかどうかの大事じゃしな。

まったく、わしの代で起きんでも・・・いや、同じ時代でもわしの領地に関係無いところで起きてくれれば良かったのじゃが・・・しかし、そうそう愚痴ばかりも言っておれんか。適切に対処しなければ、もっと面倒なことになる。「はぁ」っと思わずため息が出てしまったわ。


「とりあえずハオマを国王陛下へ献上して一旦は目を逸らせることができたとは思うが、元聖獣の件も残っておるし、対処を間違えばわしらの首が物理的に飛ぶの。」


「そうか?ハオマ関連は対処済みで、鉱山都市とダンジョン関連は国と探索者ギルドへは連絡してあるし、問題無いんじゃぁないか?」


「本気で言っておるのかの?」


「まぁ、なんだ、元聖獣のモフモフのヤツについてはどうしようも無いぞ?はっきり言って騎士団が出来たとして、追加で戦えるうちの村の連中に近隣の探索者かき集めても、あいつには勝てない。マンティコアの件も報告してあったろ?あの件だけで考えても、あいつと戦ったら俺や”瞬天”クラスが集まってもなんとか瞬殺は免れる程度だろうな。それなのにアイツを殺す?できれば生け捕り?不可能だな。まだ、ドラゴンに挑めと言われた方が生還率が高いぞ。」


「しかしじゃな・・・」


隠者は元からどうしようもなく、ハオマ関連は一応設備が残ったがそれも国の管轄となったため、こちらへの影響は薄くなる。防諜は必要じゃがな。都市・ダンジョン関連は動かせないものじゃから、近隣の領地では自領の一番近い地点に中継点を設け直接向かえるようにするのと、影響下にある者たちを派遣してダンジョン内部の情報確認と領有宣言程度がせいぜいで実害はない。むしろ領有宣言してくれた方が助かるくらいじゃし、魔力結晶が産出されるから、あの井戸の件の目晦ましになるからありがたい。


しかし、元聖獣の件は違う。希少さはもちろん、あまり強く見えないという外見、さらに懐いているのが幼女ということで侮り、我が物にしようとする者たちが多くなるじゃろう。実際未遂じゃが、誘拐しようという輩が出ておるようじゃしな。さらに色々動くことで新たな事案が発生するじゃろうしな。国や他の貴族たちも目を向けておろう。


「あいつは、弱っちい見た目とは裏腹に強い上に意に沿わないことはしないタイプだ。実際、住処だった廃鉱山都市に案内するのも、リリアの見てみたいって言葉があったから案内したって感じだしな。まぁ、逆に関心が無いことについては、どうなっても気にしないみたいだな。都市内部を漁っても、住処だったっていう神殿というか祭壇というかを調べて色々持ち帰っても、別に気にも留めて無かったしな。」


「ほう?」


さすが聖獣といったところか?それとも単に価値を認めていないのかの?巣を荒らされるのは、かなり不快感を抱くはずなんじゃが・・・


「だから、基本的に気に入ってるリリアとマルグリアに下手なことしなきゃ問題は・・・起きても小さくてすむ。国にも探索者ギルドにも元聖獣と正確に報告したのは、『元とはいえ聖獣だ、その強さを侮れんし、下手なちょっかいは身を滅ぼす』って警告だわな。まぁ、探索者でギルドに寄らないバカまでは面倒見きれん。身分使ってきそうな貴族なんかは未だ来てないし、今後は俺やマルグリアが居るから、貴族本人が来ても問題は起こせないさ。辺境伯であるお前さんだけでなく、下手すりゃ国にケンカ売ることになる。まぁ、どこぞの貴族の手先が既に来ていて問題起こしてた可能性もあるけど、そこは全て無傷で無力化してたからな、元聖獣自身が。だから、問題にできない。」


「あの、直接どうこうしようとするモノたちは抑えられるとして、搦め手、例えば、私は女で一応独身ですので、妾・後妻への誘いや、辺境伯様の配下であるということを利用した策であれば・・・」


元聖獣の強大な力を持って直接被害は抑えられようが、人間社会で生きる限り”権力”や”金”といった柵に捕らわれるのじゃからな・・・薬師殿の懸念はもっともじゃ。


「ふむ、わざと問題を起こして、別件で交渉のネタにしようと考える輩もおるやもしれんし、王族クラスのモノであれば避け切れん場合も考えられるな。なるべく対立しない方向で納めて欲しいところじゃが・・・」


とはいえ、しばらくは貴族らの下手な介入は抑えられるかの・・・バカが手を出して元聖獣がキレないことを祈るのみじゃな。

しかし、どんなことをしても元聖獣関連で問題が発生するのかのぅ・・・


「ん?おいおい、自分で言ってただろう?元マルグリアの家は王領、その管理を辺境伯であるお前さんが任され、管理人にマルグリアを据えるってな。とすれば、間接的にだが、他の貴族の配下に比べ圧倒的に国王陛下に近い陪臣ってことになるだろうが。だから、あいつらが勝手に「自分の影響下にある」って勘違いする様持って行くのさ。そうすりゃ、中央からの手出しを確実に減らせる上、他国の干渉も連中が防ごうとするだろうさ。連中にとっちゃ実際手元にある必要はない、あなたの手の内にありますって報告だけで十分なんだよ。」


・・・なんじゃろな、村長なはずなのにわしより中央貴族のこと理解しとる・・・わし、これでも20年近く領主やっとるんじゃが・・・微妙に毒もあるし、中央貴族絡みで何か嫌な経験でもしたのかの?


「中央貴族が派閥間争い程度で使えないよう、”陛下の”陪臣だって強調するの忘れるなよ?」


当然じゃな。あやつらに好き勝手にされない様にするのが目的なのじゃからな。


「これで粗方の問題と対策は出たかの?しかし、元聖獣にはヒトの常識というものを覚えてもらわんと、今後も次々と新たな問題が起きそうじゃな・・・」


なんじゃ?その顔は?まだ何かあるのかの?

村長が何か言いにくそうな顔をしておる・・・


「ああ、どうも人間の基準が俺やマルグリアになってる様だ。あと長い間人間とかかわって無かったそうでな、力加減と価値観が違うというか・・・アーティファクトなんかもほいほい渡しちまう。以前貰ったものらしいんだが、やっこさん自身には不要なモノだってな。まぁ、簡単に渡さないよう説得はしたけどどこまで守られるか・・・リリアに言われればホイホイ出すだろうな。」


「村長!それは本当か!?」


元々高い利用価値を示して居る元聖獣がさらに・・・


「土産に持って来てるアーティファクトの一部がそれだ。廃鉱山都市からのやつに紛れ込ませてある。まぁ、アイツは確実にまだ持ってるだろうな。」


「他の者に気付かれるわけにはいかんの・・・村長うかつに出さん様、モノの価値を教え込んでほしい。切実な問題じゃぞ。対策を打って今は抑えたとしても、漏れれば厄介ごとが確実に増すぞ。」


王侯貴族挙って圧力かけてくるじゃろうな。わしが言うのも何じゃが、アーティファクトは保有する質・量が、財力の証明であり、軍事力に直結する。なればこそ、王侯貴族は皆、目の色を変え集める。そうて財ある、特に貴族などと繋がりを持つ商人もまたそれらを求める。


「ああ、すでに数度注意してるさ。こっちも面倒事は嫌だからな。ただ、さっきも言ったが、リリアにはダダ甘だからな・・・。何かあれば、使用や譲渡は躊躇わんだろうさ。まぁ、今のところ知ってるのはムガルやうちのかみさん以外は居ないし、今後渡すであろう相手も数も限られてる。あとは適当に俺らがダンジョンに潜ってれば、そこからの回収物だと思うだろ?」


「それでも、どこで感づかれるか分からん。注意は怠らんでほしい。」


はぁ・・・本当に難事が連続で襲って来よるわ。

封じ込め出来たから良かったものの、流行り病がなぜこの領の開拓村で流行ったか明確には分かってないというのにの・・・関連が疑われるという男が見つかれば良いが・・・


本当に頭が痛いわい。





一応、リリアちゃんとの出会い編があと1~3話くらいかな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ