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夏 その一

 ある夏の、クッソ暑い日のある日。平日だが、シフトの関係で休みの日になったので、オレはドライブに出た。

 太陽がぎらつく晴れの日だった。

 サングラスもかけている。そうそう、前の話で言い忘れてたけど、晴れた日のドライブにはサングラスを使用する。目の負担や疲れがやっぱり違う。もちろん、似合わないのはわかっているが、負担軽減には代えられない。

 そうそう、手にはドライブ用グローブも嵌めている。滑り止めになり日焼け止めにもなり、手の負担軽減が出来る。

 しかし暑い、クソ暑い。

 ミライースのエアコン冷房を全開で使う。それでも完全に暑さはなくならない。

 窓越しの日光での日焼けを防ぐために、夏用の黒い冷涼長そでインナーシャツを着て、その上に無地の黒のTシャツを着ている。

 非イケメンのオレにとって、無地の黒が一番無難だった。

 温暖化が唱えられて、オレも気にはなっている。ここ数年、雨が阿呆みたいに増えた。いつぞやは、十日以上もまとまった雨が降り続けて、閉口させられたもんだった。

 どうなることやら。

 ともあれ。

 ある国道、百九十何号線の、ダム湖沿いを走っていた。自宅から小一時間ほどのところだ。

 東西に走る、(自分が住んでるところから見て)東側の主要国道で、家屋や商業施設などの建物も続く。続きながら、自然が深くなってゆく。

 道の駅もあり、そこで停まってトイレを使わせてもらい、自動販売機で缶コーヒーを買い求めて、すする。

 街から離れた山間部の道の駅は、人も車もそこそこで静か、と思ったが。思った以上ににぎやかだった。

 オレみたいによそから来たドライバーとかよりも、地元の人たちの憩いの場となっていた。

 一服し終えて再びミライースを走らせる。

 ダム湖を過ぎれば、深い谷になる。ここらへんは大地が割れているとでも言わんがばかりに谷が深い区間になる。山々が隆起しその間の谷の、落差深さは、迫力を感じさせる。

 その深い谷をまたぐ橋が何か所かにあり。その橋から下を覗くのは、なかなかスリルがある。

 谷間には川が流れている。その川を挟む岸には、砂利が多く積まれていて。ユンボやダンプトラックがよく動き、ユンボでダンプに砂利を積んでいた。

 ダムの上流には、砂が多く堆積していて。これを取り除くための作業が行われていた。

 人と自然の付き合いも、なかなか難しいものだった。 

 とある谷をまたぐ橋を渡る。橋からは県道=険道となっており、橋を渡るや木々に囲まれて薄暗くなり、雰囲気がよくなる(笑)。

 今日はそんなに遠出する気はなく、自宅から片道小一時間ほどのこのダム湖周辺の深い谷の区間で引き返すつもりだった。

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