鏡の中の魔物
やっとここまでやってきた。
ついに・・・・・って、まだまだ終わらないんですけど
あれ?
おれは・・・・なにをしてたんだっけ。
・・・・あ、確かバイクで轢かれたんだよな。
てか、異世界でバイクに轢かれるとか・・・。
吹っ飛ばされた頭打って気絶したんだ。
それにしても真っ暗だな。
目が開けられない?
なんだこれ?
身体がピクリとも動かないが・・・。
金縛りってやつか?
それならもっと力を込めれば。
ふん!
ニュルン
?
なんか変な感覚だったな。
もう一度。
ニュル ニュル
ん?
なんだこれは。
ヒタ
うおっ
誰かに触られた。
ん?
魔力を押し込まれてる?
なんか額がムズムズするな。
あ、急に目が開いた。
シルフがめっちゃ俺を見てる。
なんで?
ああ。看病してくれてたのか?
ありがとう。
・・・・あれ?
声も出ない。
ニュルン
あれ?
体の感覚が変だ。
手の感覚、足の感覚が一切ない。
まさか、下半身不随的な状態に??
うそだろ。
最悪だ
『・・様!ご主人・・ま!ご主人様!』
『うおっ。うるさい。頭に響いてるぞ!』
シルフから涙が溢れる。
『ご主人様!目を覚まされたのですね。』
『え?そんな泣く?大丈夫だ。心配するな。元気になったぞ!』
『そうですか?』
『だから、そんな泣くな。』
『はい。ありがとうございます。ご主人様!』
落ち着いたようだ。よーし。
覚悟を決めよう。
多分下半身不随だな。
『なぁ、シルフ。もう、全部わかってる。その上で聞くが・・・・俺の体は・・・』
シルフがまた、涙をこぼす。
『申し訳ありません。再生できず・・・』
『ああ。いいよ。今、どんな感じなんだ?お前の口から聞きたい。』
『えっと』
『言ってくれ。遠慮はいらない。』
『わかりました。全て理解されているようですから、変に隠しても、誤魔化そうとしても、かえって気になりますよね。』
『え?あ、うん。そうだね。』
『じゃあ、これを見てください』
シルフが鏡を持ち上げて俺に向ける。
『うわ!魔物!魔物いるよ!俺を飲み込んでる!』
シルフが不思議そうな声を出す、!
『どういう・・・?気づいていらっしゃるのですよね?』
『うわっ、なんだよ。そのキモい触手!ちょっとどかしてく・・・れ?』
触手のなかに目があってそれが鏡を見てるのだが、俺の意思で動くのだ。
ニュルン
ニュルン
ニュルン ニュルン
え?
俺の体動かすと触手が動くんだけど・・・。
『まさか・・・気づいておられなかったのですか?
最悪だ!ご主人様!見ないで下さい!』
『いや、もう見ちゃったから。頭は理解してるから。心が追いついたないけど・・・・。え? 一応、聞くけど、俺の体どうなってる?』
『あ、えーと・・・・触手になってます。ニュルンって動いてます。』
『・・・・・』
『・・・・・』
『嘘ダァァァァォァァォぁぉぁぁ』




