植物
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
「おい!何かリアクションをしろよ!
・・・ああ。なるほど。感激しすぎて言葉もないのか」
マーリンが髪をかきあげる。
「・・・まぁ、かっこいいことはかっこいいんだけど・・・・・残念?」
「しっ、バカ三鷹。せっかく助けてもらったんだから!ちょっとおかしい人でもするーしとけ!」
「なにをぶつぶつ言っている。
まあ、いいか。ともかく、シルフ。僕は僕によって生前に作られたシステムみたいなものだ。
王都が破壊され、王都の臣民が40%以上命を奪われる可能性がある攻撃に呼応して出てくるように魔方陣を地中に埋め込んであるんだ。
王都のみんなから少しづつ魔力を失敬し続けてきたから莫大な魔力が溜まっている。
君を拘束させてもらう。《封印》」
男の手から無数の魔力の鳥が空中に飛ぶ。
「いくら君でも逃げられないだろ。この数だし、一体でも触れたら夢の中だよ」
「ちっ。月矢様。逃げますよ!」
シルクが月矢を掴み、魔力の障壁を貼る。
魔力の障壁を鳥が囲んでいく。
ペタペタと止まったところから障壁が崩れ始める。
その中からくぐもった声が聞こえる。
「・・・覚えていろ。あの時の恨み、いつか返す」
「はぁ。もう来るな。めんどくさい。」
「ちっ。転移!」
障壁が砕けた時、すでにシルフ達の姿はなかった。
「さて!せっかくだから帰るまで観光するかな。」
「ちょっと、待ってください!一度説明を!」
「は?嫌だね。めんどくさい。私は素晴らしき現世を楽しむよ!お疲れ!」
「ちょっと待てって!おーい」
「・・・・・・《ストップ》」
三神の体が止まる。
「あれ?ちょっとなんだ?動かない!待てって。おーーーい」
「思ったよりひどい。この脳はもう私の手に負えない。
なんで、障害が残ったのかわからないわ。」
月矢は植物のように意思なき人形となってじった。
「こうなったら肉体の再構築を・・・・いや、一旦適当な媒体に移して、そっからこっちを治すと。
魂が体から離れる前に、急いで媒体を用意しなければいけないんだけど・・・・どうすれば。」
そんなシルフの目にある一冊の本が映る。
「あ、あれか。使ったことないけど。やってみよう。」




