人類最高の魔術師
「お前は!なぜ生きている!」
「・・・あれ?」
「時間が・・・・止まってるの?」
光の奔流は男の手に当たるか当たらないかのところで止まっていた。
「生きてないよ。人間だぜ。俺は。だいたい三百年も経って王都滅ぼそうとするなんてしつこいなぁ、君も。」
「ちっ。まぁ、いいわ。あんたに次あったら殺そうと思ってたから。」
シルフがレイピアを構える。
「まぁ、落ち着けよ。」
「問答無用!」
シルフが跳躍し、目にも留まらぬ速さで跳躍する。
「はぁ。《ストップ》」
シルフが空中で止まる
「くっ。《マジック》」
シルフが消えて、元の場所に戻る。
「空間を固定するスキル《ストップ》一生見ることはないと思ってたわ」
男が身の丈ほどの杖を一周回して地面にカツンと着ける。
「君の《マジック》も相変わらずだね。固定した空間ごと引き剥がすなんて相性最悪だ。」
三鷹と三神がおずおずと立ち上がる。
「・・・・あのぉ、どこの誰かかわかりませんが・・・ありがとうございます!」
「死ぬかと思いましたよ。」
男は不思議そうに二人を見る。
「は?」
「え?いや、だから、お礼を。」
「君ら、人間だろ?なんで俺を知らない?」
「「は?」」
長身の整った顔をした黒のローブ姿の男は杖を回して構える。
「仕方ない。名乗らせてもらおう!
我が名は圧倒的超存在たる人類最高の魔術師!リベロ・ド・マーリン!
王都を滅びから守るために天から使われた天使だ!」