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閑話*モンスターペアレントとはきっとこの人達の事だ。3

こんばちは((。´・ω・)。´_ _))ペコリ

夏休み満喫してますか?

親の夏休みは夏休みじゃないと思うorz……

 


「発言を許した覚えはないけど……。大丈夫、安心して? そこの屑二人だけを処分しに来たわけではないよ? 君の話もしっかりと聞いてる。ひどく優秀だったんだよね? 入学する前は……」

「え? そんな……優秀だなんて」


 何処にそんな照れる所があったのだ?と聞きたくなるが、ヴォルフに声をかけられ頬を染めながら謙遜するように言葉を口にしてるが……『だった』過去形にされてる事に気づいていないのか?


「それで? シンシアは君に嫉妬したと事あるごとに吹聴してるらしいけど……君の何処に嫉妬する必要があるの? あ! 答えるなくていいよ? 外見は確実にシンシアの方が上だよね? 学力も、家格も、地位も、その他能力も……あぁ、その屑の心変わり? そんなの興味もないだろうね? だって無効が前提で全て理解した上での名の貸し出しだもの……。君、何を勘違いしてるの? 阿呆なの? 馬鹿なの? 死にたいの? 」

「ッ!? あ、え……そんな、シンシアは家族に疎まれてるんじゃ……」

「は? それ誰に聞いたの? ミルナイト直系に二百年ぶりに産まれた女の子だよ? 血を重んじる性質のある僕達が可愛がらない方が不思議だよね? あの子はミルナイトに連なる全ての者にとっての宝だ。そんなあの子に手を出して生きていられると思ったのかい? あの駒、名前はぁ……あ、ルーカスも可哀想だよね? 君みたいなのに関わらなかったら、ミルナイトの伯爵か子爵の爵位が決定していたのに……もう名前だけの貴族だよ。恩を仇で返すとはよく言うけど……無様だよね? 君のせいだよ? あ、そこの屑のせいでもあるかな?」

「そんな……そんな設定なかったわ! ルーカスは優秀で公爵家の跡取りに……」


 必要以上は話さない、めんどくさいと常に言っているヴォルフが饒舌に相手の反論を許さない勢いで話している。

 もうその事すら異常なのに……その少女からは理解し難い言葉が零れる。


「そりゃそこの屑よりは優秀だよ? 誰が教育したと思ってるの? シンシアだよ? それで無能な方がおかしい。でもね? 僕の子供達にしたら無能なんだよ? 武に秀でて座学などが苦手で子供達の中で出来ないと言われるルドルフですらルーカスより遥かに上だよ? 当たり前だけど、リュコスやシンシアに勝るわけないよね? しかもミルナイト公爵家を継ぐのは文ではなく武だよ? なんでルーカスが跡継ぎ? なにその妄想」

「ーーそんな、優秀だから見込まれて……え? なにこれ……どうなって……」

「ルーカスはね? 制御出来ない魔力を暴走させて実の家族を殺しかけたんだよ。それでも親達は必死に守り育てようとしていた……。でもね? 親だって人間だよ、限界が来たんだよ。それで手に負えなくなった子がいるとボクの所に話が来た。僕達は何よりも血を重んじる一族でね? 自分の実の子を駒には出来ないから使い勝手の良い駒として手元に置くことにしたんだよ。まぁ駒としても使えなかったけどね」

「ひ、酷い! そんな言い方、あんまりです!」


 ヴォルフの容赦ない言葉に放置した身としてもなんとも言えない。

 ミルナイト公爵家の子供達は確かにずば抜けて……いや、規格外的に優秀であった。

 我が国の経済は、ミルナイト領を本拠地とする新しい商会である、フルムーン商会が大きく関わっていた。

 外交に至っても、シンシア・ミルナイトが王妃達の補佐をして保っていた。

 シンシアのおかげで相手からしたら利益の少ない、こちらに有利な条件で契約されてる物が多い。

 シンシアが居なくなった今、多くの契約が無くなる事だろう……。

 フルムーン商会もこのままこの国に留まる事はないだろう。


 その子供達に比べれば、優秀と言われる第二王子ですら見劣りする、第一王子についたミルナイトの元養子であるルーカスも同じくだ……。

 ミルナイト公爵家の子供達がいなければ、同世代の子供達の中では優秀だっただろうがな……。


 酷い……確かにそうなのかもしれない……。

 しかし、貴族とはそういうものだ。


 実の子を道具にしたくないと言うヴォルフの方が人としても、親としても優れていると余は考えてしまう。


「とりあえず、屑の宮はもう必要ないよね?」


 ニコッと本当に楽しそうに笑い、指をパチンと鳴らしたヴォルフ、すぐに近くで大きな爆発音がした。


「大丈夫、まだ処分しないよ? 今のは合図。息子達が今回の関係者全てを処分しに行くね? 多分、有力貴族は王宮に連れてくるだろうね……。リュコスが来てたから私兵も来てるだろうし? ロナウドよろしくね?」

「あぁ……。手配しておこう」


 悲鳴をあげ、青い顔をしてる側室とレオナルドと見知らぬ少女。

 侍女達も一箇所に集まり身を寄せあいカタカタと震えている。







 ーーヴォルフの言う通り、数刻もすれば王宮に今回関わったとされる子息とその親や、家族が集められた。

 そこには死んだ目をしたルーカスもいれば、騎士見習いなど、レオナルドに侍っていた子息もいれば記憶にない者達、そしてレオナルドの実の父親だろうと考えられる側室の幼なじみの侯爵もいた。



「父上。一人で行かないで下さいよ。驚きますから」

「ん? あーお前達は使えないんだったね、忘れてたよ」

「まぁ、別にいいですけど。それより兄上は? まだですか?」

「んー? あぁ……その女の家族がいないね? もしかして暴走したかなぁ?」


 ヴォルフにそっくりの優男風のニコニコと笑う青年が底冷えするような得体の知れない恐怖を抱いてしまう笑顔のヴォルフに躊躇なく声をかける。

 見た目からも分かるが、領地から滅多に出てこないと言うか、王都や社交に顔を出さないミルナイト公爵家次男のようだ。


 ヴォルフの行動は急なものだったようで軽い口調で注意しているが、そこまで深刻に捉えていないのは一目瞭然で長男の姿がないと言えば、ヴォルフが『困ったなぁ』と全く困っていない様子でニコニコしている。


 その女とは見知らぬ少女、レオナルドが傾倒し一生を棒に振った相手。


「え……お父様とお母様に何を!?」


 ヴォルフの発言に少女は驚愕の表情を浮かべるが、二人はそれに答える事はなく、聞こえてもいない表情だった。


「遅れました。少し、手間取りましたよ。きちんと連れて来ようとは思ったんですがね? 『あの娘は昔からおかしかった。我々は関係ない。ミルナイト公爵家に刃向かった娘など縁を切る』とごねるものですから……処分してきました。良いですよね?」

「遅いよ? まぁいいんじゃない? でも、親は最低限の常識を持ってたんだね? こんな娘の為に可哀想だけど、仕方ないかぁ」

「それで? 全て揃いましたか?」

「えぇ。揃えましたよ? あ、その女が自作自演の為に頼んだ幼なじみ? は既にルカが処分済みです。依頼された闇ギルドも壊滅。ルカとシンシアが懇意にしてた冒険者達で大暴れしてるらしい……。早くしないとルカが谷に飛び込みそうだよ?」


 長男であるルドルフが入室してきて、なんでも無いふうに話す内容に少女はキョトンとした表情で聞いていた。

 親から実質的に捨てられた事と、その上で親が殺されてる事……そして、シンシアがしたという罪が自作自演であった事がサラリと告げられた。


 その瞬間のレオナルドとルーカス、騎士見習いが目を見開き信じられないと言う表情で少女を見つめる。


 ルカとは誰だろうか……?

 とりあえず、シンシアの味方なのだろう……谷に飛び込みそうって……。


 その後、作業のように言い訳も言い分も聞かずにヴォルフとルドルフが首をはねていく……。


 部屋は血の海となり、余だけが残された。


「国王陛下。申し訳ありませんが、フルムーンを筆頭にミルナイトに連なる商会はこの国より撤退致します」


「ロナウド、世話になったね? 君の事はそんなに嫌いじゃなかったよ? 後は、僕がいなくても大丈夫だよね? 引き止めるようなら国滅ぼしてから行くけど?」


 リュコス、ヴォルフがそれぞれ不穏な言葉を残し、ルドルフは一度だけ頭を下げ出ていった。


 滅びるか、滅びないか……跡継ぎ問題……。


 頼りきりだった余は、我らはこれからどうなるのだろう?


 その半年後、銀色のドラゴンにより兵力が壊滅し、他国に攻め滅ぼされると言う事はなくなったが……


 付近の国、全てが復興に嘆く事になった。










「アル……なにがってわからないけど、凄く嫌な予感がするわ」

「ん? どうした?」

「何かわからないの。でも、凄く嫌な予感がするの……何処かで血の海でも出来そうな……」

「大丈夫か? 安心しろ、なにがあっても俺が守ってやる。大丈夫だ」

「ーーうん。ありがとう」





...............................


すみません。

シンシアの追放、竜との同居。

王国でのミルナイトからの報復が終わりましたので、少し休載します。

夏休みで時間がないです。゜( ゜இωஇ゜)゜。


出来るだけ早く再開出来るように頑張ります。


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