9.だから、彼女が好き
こちらのお話も、奏ちゃんと広斗くんのお話になります!
今回は広斗くん目線でもお話となりますので、是非、読んでみてください!
よろしくお願いいたしますm(__)m
「広斗さん!お久しぶりです!!」
彼女である奏が笑顔で僕に手を振る。
……あれ?
奏を見て、僕は奏がどことなくいつもと違うことに気付く。
なんだか、髪がサラサラで艶やかな気がする……。
その上、肌もいつもより綺麗な気がする……。
その瞬間、僕の中で不安が駆け巡った。
……もしかして、他に好きな人が出来た?
……それとも、なかなか会えない僕に嫌気が差して他に男を作った?
なんだか不安になり、そんな考えが頭の中をぐるぐると回る。
そして、いつものように夕飯を食べに行って、おなじみのネットカフェでまったりと過ごす。
「……何か、気付きませんか?」
ネットカフェのソファーに二人で横並びに座ってくつろいでいると、奏がそっと聞いてくる。
「えっと……、と……特には……」
思わず誤魔化してしまう。
……やはり、他に好きな人が出来たのだろうか?
確かに仕事が忙しくて一ヶ月ぶりくらいに会うのに、今日も仕事だったから夕方からになったし……。
僕は頭の中でいろいろなことが駆け巡る。
その時だった。
「し……失敗です……」
急に奏がそう言って涙を流す。
「ど……どうしたの?!失敗って……?!」
僕が慌てふためきながら、泣いてる奏の頭を撫でて、泣き止むのを待つ。
「髪……」
奏がその言葉だけを発する。
「髪?」
僕がそう言うと、奏が泣きながらコクコクと頷く。
「広斗さんに会えるのに一ヶ月空くから、本見たり調べたりして自分でヘアケアを頑張ったんです……。今日会った時に『髪、綺麗になったね!』って言ってもらえるように……」
奏がメエメエと泣きながらそう言葉を紡ぐ。
「え……じゃあ、他に好きな人が出来たわけじゃなくて……?」
僕の言葉に奏は「何のこと?」という感じで頭の上にはてなマークを浮かべている。
「だって……広斗さんにずっと愛されたいから……。だから、ちゃんと髪とか肌とかきちんとケアしてちょっとでも綺麗になりたかったんだもん……」
奏がそう言いながら顔を赤らめる。
「僕のために……?」
奏がコクンと頷く。
あぁ………なんだ……そう言うことだったんだ……。
僕は真実が分かってホッと胸を撫で下ろす。
「大好きだよ!奏!!」
そう言って、僕は奏を強く抱き締めた。
僕はこんな奏が可愛くて誰よりも一番大好きだ!!
(完)
いかがでしたでしょうか?
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