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第二王子はため息が多い  作者: SSK
【本編】
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1/13

ため息の塊1つ目

前作を読んでいなくても分かる内容になっていると思いますが前作の爪痕は所々に匂わせております。

また、愛し子を喜ばせたい、泣かせたくない何が気を抜くと無双するのは前作から引き継いでます。

前作のまま各キャラの名前がなく役職で話が進行しますのでご容赦ください。

はぁ…


王城の静かな執務室に第二王子のため息が響く。

数年前にトラブルがあり第一王子が第二王子より幼(・)く(・)な(・)る(・)事件がおきた、王妃は当時のショックで心を病み離宮にいる。

教育係からのレポートをみる限りシン・第一王子の再教育の進捗は相変わらず良くないようだ、一応二度目のはずなのだが退化した際にリセットされたのか…。


ふぅ…痛むこめかみを抑えながら目線を庭に向けた。

窓から見える王城の庭はかつては青々とした芝生だったが今は一面アメジスト色の菫で埋め尽くされている。

最初は王城の庭のみで咲いていた婚約者の瞳色の菫は今や王国中に一(・)年(・)中(・)咲いていて冬がきても枯れる事なく摘むと何故か生えてくる。

王国でしか見られない珍しい色味の菫は婚約者殿のシルエットが描かれた瓶入りジャムや砂糖漬に加工して売り出したところ王都土産として爆発的人気が出ていまや主要産業になっている。


ぬるくなった紅茶に口をつけ特大のため息をつき今度は目線を影からのレポートに移した。

西の伯爵家令嬢である婚約者は上位精霊と思われる何かの強大な加護を受けた愛し子と言われている。

実際彼女が喜べば豊穣や豊漁の影響があり悲しめば逆に得られたものを失う、それ故に扱いは慎重になる必要がある。

彼女の専属侍女からは「泣かせてはならぬ。さもなくば国が滅びる。」と申し送りされている。

第一王子が暴言吐いて乳幼児化する事態になった地獄のお茶会を知っているから理解できる。

第二王子自身は理解できているが中には理解できない人もいる、影からのレポートにある一部令嬢から婚約者への嫌がらせだ。

影と婚約者の専属侍女が連携を取っているため接触はなく陰口だけだが愛しの婚約者殿を愚弄するとはそろそろ一族もろとも処すべきか…。

…ヤンデレ第二王子を書きたかったが私にスキルが無くただの苦労性王子になってしまった。

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