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第二王子はため息が多い  作者: SSK
【本編】
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2/13

ため息の塊2つ目

最大のチートって考えてみたら 鋼メンタルではないかと思う。

「悪い顔をしていますよ。」

側近に声をかけられ現実に引き戻された。

私が読んでいたレポートに目を通すと側近は苦虫を噛み潰したような顔をした。


「暖かくなったせいか、羽虫が増えたようだね駆逐しないと増えすぎて害がでてからでは困る。」

一つ大きなため息をついて、全力の王子スマイルでレポートを取り返した。


幸い私も彼女も王太子(妃)教育がほぼ終わり時間に余裕ができている、羽虫駆除を理由に明日は側にいられそうだ。


✽ ✽ ✽ ✽


南の伯爵家は遠縁だが心(・)の(・)病(・)で薔薇の離宮に下がったとはいえ王妃を輩出している血筋、側妃の母の血筋である北の伯爵家と並ぶ強い発言権をもつ家柄だ。

現在、南の伯爵家令嬢は姉妹2人いて本来なら気の強い姉の方が例の地獄のお茶会に参加し第一王子との婚約を画策していたようだ。

面通りの際は第一王子との会話が全く弾まずどんな会話になったか不明だが手持ちの扇をへし折ったらしい…第一王子がその後あんな事になり年齢の釣り合う令嬢が当時産まれて間もない南の伯爵家妹のほうしか居なかったため現在シン・第一王子の婚約者候補は妹になっている。

ついでに一緒に我が婚約者殿の陰口を煽っている取り巻きは第一王子の暴言で泣きじゃくっていた令嬢集団のようだ。

影が調べ出したご令嬢達(羽虫集団)の言い分としては「第一王子との婚約取り付けがご破算になった中、ちゃっかり第二王子ゲットしてずるい、ずるい(要約)」らしい。

そもそも、その心根が…(以下略)

ゆっくり肺にためていた息を吐き出した。


✽ ✽ ✽ ✽


翌日、柔らかいお茶と香ばしい焼き菓子の香りが漂うアカデミーのカフェで婚約者とお茶をし…あぁ…笑顔が天使…万が一この笑顔を曇らせたら…陰口叩く羽虫は断じて赦さぬ。

彼女には羽虫は直接話しかけていないがわざわざ羽虫の羽音を伝えた者がいることもアカデミーを調べて発覚し思わずため息が出た。

赦すまじと羽虫駆除前に心の栄養補給するためお茶に誘ったのだが笑顔の破壊力!!


「まぁ、この若鶏の香草焼きが入ったサンドイッチを始めてオーダーしましたがこんなに美味しいとは。次の機会があったらまたいただきたいわ。」

「次回、食事をする機会があればメニューに加えるよう指示しておくよ。」


説明不要だとは思うが王国内の鶏がこの日を境に卵や雛の羽化が爆発的に増えたと報告を受ける事になる。

軽食をとりながら例の令嬢(羽虫)について話を切り出した。


「南の伯爵令嬢については私自身に至らない点もあったのではないかと…日々研鑽が必要ですわね。」


涼しい顔で答えられると今までの怒りがなんだったのかと思ってしまう。


「言いがかりレベルの事もある、酷いようなら手を打つから相談して欲しい。…全くどこまで頭がお花畑なんだ。」

「まぁ!(吃驚)頭にお花畑とは!!」


最後の愚痴はうっかり漏れ出てしまった…

ただ、自身に鳥頭ではなく花畑と言った判断は褒めてやりたい。

なぜなら、陰口をしていた令嬢達はもれなく頭上に直接王国内で見たことがない極彩色の花が咲き文字通り「頭がお花畑(物理)」となる騒ぎが発生し私は振り上げた拳を何処に下ろすか悩むことになる。

でも、頭がお花畑(物理)って人のメンタル次第ではザマァにならない気がしてきた。

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