講和への道筋
もうすぐで日米間の戦いは終結です
1942年5月7日
第二機動艦隊と第三機動艦隊はトラックに入港した。
その頃東京の参謀本部では三軍会議が開かれていた
「山口少将はやはり艦に残ろうとしたらしい」
「それでどうなったのですか」
「事前に小沢中将に飛龍が沈みそうになったら彼を救出するように命令を出してあった」
「では、山口少将は救出されたのですか?」
「今はトラックの病院に入院したいるそうだ、小沢中将がその件について報告書を出してくれたから読みたまえ」
南太平洋海戦報告書
友軍損害 空母2駆逐艦3撃沈、巡洋艦2大破、空母1駆逐艦4中破、航空機48機、パイロット51人損失
敵軍損害 空母2巡洋艦3駆逐艦5撃沈確実巡洋艦1駆逐艦3損傷航空機110機
戦闘は日米共に痛み分けに終わったが米国の工業力の高さからしますとここまでは戦術的には勝利しましたが戦略的には何か対策が無いと負けてしまいます。
山口多聞少将救出について山口多聞少将は前史でも沈む乗艦に残ったため、山本五十六GF長官に艦に残らないように釘を刺してもらいましたが、なおも沈みゆく飛龍に残ろうとしたため第二機動艦隊旗艦武蔵から連絡機を飛龍に出し武蔵艦載機隊の搭乗員で空手有段者の有賀勝太飛行兵曹が艦橋に残っていた山口多聞少将を気絶させ武蔵まで連れ戻しました。荒っぽい方法でしたが、優秀な指揮官を失わずに済みました。
報告を終わります。
「優秀な指揮官を失うのは空母二隻より酷い損害だからな、それを防げただけでも十分だ」
「しかし、アメリカとの戦争をどうやめるべきか…始めたのは我々では無いからプランが無い、どうするべきだ?」
「アメリカの厭戦機運を上げるには多くのアメリカ人が戦死すれば良いのだが、そんな大軍を誘き寄せるだろうか?」
「ハワイを攻めましょう、ハワイを捕れば米軍は奪い返そうと大軍を送って来るでしょう。ハワイなら多数の米軍基地があるのできっと大軍の米軍とも渡り合えるでしょうし、今の日米間は輸出入が止まっていますがアメリカの油田関係者が大量の油を買っていた日本というお得意様を無くした政府に対して抗議し即刻停戦するように働き掛けたり、親日派の議員を中心に停戦を呼び掛けています。後少しアメリカ世論に停戦を訴えかけるようなことをしましょう」
「それなら陸軍の中野学校とか言うところがアメリカ世論に停戦を呼び掛ける作戦を実行するとか聞いたような気がするぞ」
1942年5月初旬
陸軍中野学校は太平洋側から和紙と蒟蒻糊で作られた風船を放った。
この風船には爆弾投下などではなく多数のプロパガンダ広告を搭載しアメリカ本土にプロパガンダ広告をばら蒔くことを任務としていた。
この風船はジェット気流に乗りアメリカに向かい高度が下がるとバラストを捨て高度を上げるを続け内蔵装置がアメリカ本国と感知すると耐水加工されたプロパガンダ広告を包んだ落下傘を投下、落下傘は設定された高度に到達すると開きプロパガンダ広告をばら蒔いた。プロパガンダ広告の内容は主に日米両国の講和内容が記載されどちらが講和を妨げるような厳しい内容かをアメリカ世論に判断して貰おうという作戦だった
1942年9月
【西海岸には日本のプロパガンダ広告がばら蒔かれているそうじゃないか、我が国と日本の講和条件が比較出来るように併記されていて我が国が継戦を望んでいるのが一目で分かるそうじゃないか。西海岸といえば日本との講和を望む油田関係者が多いところだこのままでは不味いぞ】
【プロパガンダ広告の中には東海岸に到達したものもあるようです。議会では親日派が我々の解散を目指しているようですし、大統領そろそろ潮時じゃないでしょうか?ソ連から得るものは得ましたし枢軸はソ連に苦戦しておりますから戦略物資は幾らでも買ってくれるでしょうから停戦しても戦争特需は続けられますし暫くしてからソ連に宣戦布告すれば戦後枢軸が勝利しても戦後体制のポストを得られるでしょう】
【新兵器の開発はどうなっている】【新型戦闘機P―63“ムスタング”に50隻にもなる護衛空母に滑走距離がフル装備でも18mというフライングパンケーキと呼ばれる新型艦上戦闘攻撃機F/A―5“バイソン”や30隻にもなるアングルデッキ空母“エセックス”級や改モンタナ級“ミズーリ”級が至急建造中です。1943年初頭に修復が終わるパナマ運河と前後して1943年10月に全て揃います】
【海軍は今まで負け続きで国民から非難され続け海軍に辛い思いをさせて来たからな、海軍に決闘をさせてやろう。日本に伝えてくれ1944年1月ハワイーミッドウェー間で米軍の全てを投入した決戦を挑む、その決闘が終われば勝敗に関わらず我が国は貴国の講和条件を承諾しよう。しかし、それまでは準備期間として艦隊同士の戦いを禁止し戦闘は通商破壊と航空戦のみとする】
【そんな…日本に時間をやっていいのですか?敵に時間を与えるなんてあまりにも自殺行為です】
【大丈夫だ、長期戦になれば我が国の方が有利になる。そして、我々は潜水艦で通商破壊と我が国に向かって来る日本軍機の迎撃に専念すれば良いのだ、日本以外の枢軸はソ連に苦戦しているのならこれ以上不利になったなら資源を戦闘が殆ど中断した日本に回すより欧州に回すようになるだろうからな…我々は戦力増強とソ連への支援を続けば我々は決闘に勝てる】
【国民は決闘まで待ってくれるでしょうか?】
【我が国の国民性を考えてみたまえ、きっと待ってくれるはずだ、即刻発表するぞ】1942年9月11日
アメリカ大統領は日本に対して1944年1月にハワイーミッドウェー間での決闘の果たし状を送り、それまでの通商破壊、航空戦以外の日米間の戦闘を禁止すると呼び掛けた。日本も戦争の終わらせ方を模索していたためこの誘いにのり1944年1月に日米間で決闘が行われることが決まった。
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