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モネの一日《3》

コレが昨日分…………!

シャコくんに助けてもらいながらその場に立つと目の前の怪人は少し動揺の色を見せたがすぐに平静を装い


『まあこれは予想外でしたが……………いい実験サンプルにはなりますね』


そう言うとマントから一つの黒いステッキを取り出しダンッと地面に立てる。


『想定外、予想外は奇術の醍醐味────やはり貴女には新しい奇術の礎となってもらいましょう!』


そう高らかに、まるで観客に魅せるようにステッキを操りながら─────


『種も仕掛けも御座いません』


ステッキを槍のように伸ばし突き刺─────される前にシャコくんがステッキの先端部を叩き殴り粉砕する。


『おお、これはこれは…………』


ステッキを縮め手元に戻すと粉砕痕をまじまじと見つめる。


『打撃…………あいにく撲打(ぼくだ)は奇術において使いずらいものであり─────斬撃などどうでしょうか?』


ステッキをマントの中に放り投げ、代わりに────


ギャルルルルッ!


「チェーンソー……………!」


『ご存知”切断マジック”をご体験願いましょうか!』


そう言い両手でソレを支え持ち大きく振りかぶる


「ヤバっ」


『元に戻らくても責任は負いかねませんが♪』


「最低過ぎる!」


周りの鏡相まってまるで四方八方からチェーンソーで襲いかかられているような─────


「シャコくん!」


〖キシャァアアア!〗


『なんとも醜い』


拳と鉄の刃がかち合う。


ギョリギョリギョリリリ………


火花が散るその光景を見ながらまた何故かこの世界に現実味が無くなるような感覚が浸透してくる。


『なるほど、貴女はまだ馴染んで居ないお方でしたか』


ガキィンとシャコくんの拳にチェーンソーを一撃打ち込み距離をとる。


『そうです────ここは非現実、非日常…………』


シルクハットを取り胸元に添え


『日常の喧騒を忘れてお楽しみください』


(あれ………?その言葉─────)


その言葉を聞くとまた目の前に赤いマントが広がってゆき視界が覆われると同時に意識も遠のいていく。


『あぁ、それと貴女の唯一の武器であるこの醜いモノは私の方で預からせていただきますよ♪』


そのまままるで舞台が閉じるように深紅のカーテンが閉じる。


【〜第一幕《奇々怪界》〜終】



大丈夫、幕引き(カーテンコール)までまだ

午後5時21分


「はー、食った食った」


「もう夜は入らない……………」


あれからモールに行ったりしてなんやかんや食べて────


「んーっ!久々に遊んだー!」


「欲しい本終も買えたしね」


ニネと黎斗が先を歩いている。


「………………」


「?どうした?春八」


「いや───」


手元のスマホには昼に送られてきたモネのメッセージが表示されている。


「モネか?モネも来れば良かったのにな〜」


そう隣で今日の余韻に浸っているのか鱗樹が満足そうにそう言うのを耳に


疑問が引っかかっていた。


あの時………、ニネの通知音が鳴った時、確かに通知音は二回鳴っていた(・・・・・・・)

という事はメッセージは二回………もちろんその時間にグループにメッセージを書き込んだメンバーはモネだけで、ニネ曰くあの通知音に設定しているのはこのグループメールだけだと言う。

なのに書き込まれたメッセージは一つだけ、

[美味しそうだな]

勿論その時にメッセージを消去して再度書き込んだ事も考えられるがメッセージ取り消しの跡が残っていない……………


「上書き………?」


「なんだぁ?」


このメッセージ機能には上書き機能など無いはずだが─────


「いや、モネの事なんだ──────」


自分のスマホにヴーと通知が入る。


鬼ノ城さんからだ。


[緊急要件]


と表示があった後に着信音が鳴る。


「もしもし〜どうしたんで?」


『あー、いや、なんというか』


珍しく少し口ごもる鬼ノ城さんが電話越しに動揺を見せる。


『READにて厳重保管してた【半神】の核が一部何者かに盗まれた』


一部(・・)?確かREADにはサンプルが無いとか言ってた様な…………


「READが持ってる核ってこの前の二つ(・・)だけじゃないんですか?」


『あー、うん、嘘では無いような嘘のような………』


「?結局READには何個───いや、何体(・・)の【半神】が?」


『えっとねぇ………今回盗まれた4体を含めて保持してた【半神】は─────16体』


わーお、思ってたよりも多いいぞぉー?


「え、じゃあ地球に来るって言ってた20体の【半神】はほとんどREADが───」


『あー、それは語弊があると言うかなんと言うか』


「語弊?」


『あー、うん、【半神】には毎回不定期に名前通り〘ウェーブ〙として来るんだよ』


「はあ、」


『ソレは毎年じゃなくて本当にバラバラに、次のこれから何十年後か────それとも明日からか』


「それが何か─────」


『詰まるところ毎ウェーブの上限が20体(・・・・・・)ってコトなわけで………』


「は────?」


『結果から言うと王になれずに用済みになった【半神】もいるんだよね、、、現役じゃない個体、かな?』


「ちょっと待てそれじゃ」


『まあその中でREADが保持してた個体を何の為か持ち出して復活させようとしてるのか………そんな輩が居るのよ』


「いやそれじゃなくて」


『ん?』


「この地球に一体何体の【半神】が────?」


『それは知らんね、有史始まって………いや始まる前からソイツらはいるから、ソコに』

ニネ「やれば出来るはず!やれ!」

黎斗「なんと鬼畜な………」

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