表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
[mudai]  作者: とりゅふ
初めての世界
8/19

#8話 ~どこへ行こう~

ついに一歩を踏み出したコヨリ

砂漠を歩くが目的地がありません

さて、どこへ行きましょう

家を出てしばらくすると、家の姿が見えなくなる

「へぇ、人除けなのかな?面白い術もあるものね」


「行ってきますなんて言っちゃったけど、やっぱりなんか寂しいな」

この旅でどこまで行くかはまだ決めてないが、当分は帰れないだろう

次帰るまでに父が目覚めていることを祈ろう


「家の周りって本当に何もないなぁ、どこまでも砂漠が続いてるし。なんであんな場所に住んでるんだろ?お母さんって一体どこまで買い物に行ってたのかしら」

「あーあ、無暗に歩いててもどこにも辿り着けそうにもないし、一旦跳んでみますかね」

そもそも地図すら無いなんて、我が母ながら驚きである

よく迷わないな・・・


(この力も使うのは久しぶりだけど、どれぐらい跳ぼうかな・・・)


目を閉じ腰を落とす

全身の魔力が流れるのを感じながら、自分が空高く跳躍するイメージをする

必要なのは身体の強化


(ただ跳ぶだけならこんなことしなくてもいいんだけど、やっぱり基本は抑えないとね)


伸びのタイミングと呼吸のリズムを合わせ跳ぶ!

「軽く30mぐらい!」


跳躍をした衝撃で足元の地面にヒビが入る

強烈な風を感じながら一直線に空へと向かい辺りを見回す


「うーん本当にどこまでも砂漠ね!とりあえず家から離れるように歩いて来たけどこれは骨が折れそう」

「ん?」

かなり遠くにだが村らしき物がある

目を凝らし強化の力を使うと歩く人も見える

「あるじゃん村。まずはあそこでも目指しますかね」


着地と同時に前方に走り出す

蹴り出す力を強め飛ぶように地を駆ける


「1時間もかからないでしょ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「へぇ、お嬢さんこれはまた変な場所から来たんだね」

「えぇ、この先の砂漠を通ってきたの。王都?大きな街に行きたいんだけど、行き先を教えてくれない・・・くれませんか?」

(ヒトと話す時は敬語で!田舎者だって悟られないようにクールに気取らなきゃ)


「あぁ旅人さんかい、砂漠なんてすごい所を通って来たもんだ。大きな街ってなら『シルバーの王都』がいいだろうね。あそこなら物も揃えられるし金だって稼げる」

「『シルバーの王都』ね、ありがとう。それはここからどれぐらいで着くかしら?」

「お嬢さん歩きかい?なら時間はかかるよ。この村はかなり辺境にあるからね、1日は通しで歩かないとダメだ。夜には魔獣も出るだろうし、よかったら馬でも出そうか?」

(このおじいさんの感覚で1日通しか、3時間はかからなさそうね)


「ありがとう。でも私あまり持ち合わせがなくて、歩くのには自信があるし自分で歩いて行きます」

「そうかい、本人がそう言うならいいが気を付けてな」


「・・・・・・。」

「・・・・。」


「色々ありがとうございました。お水まで頂いてしまって、助かりました」

「大丈夫じゃて。お嬢さんみたいな若い人と話すのも久しぶりだったから楽しかったわ」


「それでは、行ってきます」

「ほほ、行儀の良いお嬢さんじゃ。それじゃ、気を付けてな」


「おお、そうじゃそうじゃお嬢さんや」

おじいさんに呼び止められる


「なんでしょう?」


「名はなんと言うのかね?」


「名前、ですか?」

「【コヨリ】です、【コヨリ】と申します。」





「・・・。【コヨリ】か、いい名じゃ。温かな魔の波動を感じたわい。今の時代にあんな若者が残っていたなんてな」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ふう・・・、親切な人で助かった・・・。今まで親以外の人と会話してこなかったからどう接すればいいのかわからないわね。怖い顔してなかったかな」


小さな村のおじいさんに別れを告げた後、こちらの姿が見えなくなるような場所まで来てから走り始める


「人前で魔力を見せないようにするのって大変ね、これから街に行くのに大丈夫かな」

「まぁ、なんとかなるでしょ。とにかく今は走ることに集中、なるべく早く着きたいわ」


教えて貰った方角に向かって走る

聞いた話によると、ここら一帯は砂漠のため目印になるような物もなく地図が存在していないらしい


「目印になるのはさっきのおじいさんが建てたって言ってたこの看板だけか、これで王都と行き来できるなんてあの人ただ者じゃないね・・・」


「あー、方向合ってますように!」

もしかしたら今自分は中々危険な賭けをしているのではないだろうか

そんなことを考えながら砂の上を走り続ける

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ふう、さすがにこれだけ走ると多少疲れるわね。でも、」


目の前に大きな壁が見える

歩く人も増え始め、門番が居るようで沢山の人が街に入って行く

少し前から道もキレイな物に変わっていき、ついに来たという実感が湧く


「思ったより時間もかからなかったし、無事に着けて良かったぁ」


木陰で少し休んでから王都へ入るための門に向かう

なにやら入る人一人ひとりに確認をしているようで、列ができている


「ここに並べばいいのかな?何を見られるんだろ、入国するためのナンカだったりしたらどうしよう・・・そんなの持ってないのに・・・」


あれやこれや考えている内に自分の番が来てしまう


「何をしている?早く見せろ」


(あああ、やっぱり何か必要なんだ・・・)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



  ー残り739日ー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ