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BPM200  作者: なのなの
3/3

埃まみれ

あい

家に着く頃には6時前になっていた。


昨日入居したばかりである部屋の惨状を目の当たりにし僕はため息をつく。

必要最低限、家具の配置は昨日済ませたが、まだ未開封のダンボールが部屋の床を埋め尽くしている。


早速荷解きに取り掛かろうと思ったが、お腹の虫が鳴いてしまう。

これから食事を作る気も起きず、コンビニで軽く済ませることにした。


食事を終え、気合いを入れ直す。


ダンボールの様子を見ればわかるが、僕は断捨離が苦手なタイプだ。ここに越してくる際、実家で荷物をまとめていたのだが、一応持っていこうの精神で結局ほぼ全てのものを持ってきてしまった。


いつ使うのかも分からない物を押し入れに収めていた時、大き黒い袋が目に留まる。


「あぁ、このギター懐かしいなぁ」


僕が中一の頃、なんか引けたらかっこよさそうという理由で、小遣いやらお年玉を総動員して買ったストラトタイプの青いギター。

当時の僕は弦を抑える度に指を痛め、結局2週間足らずで引かなくなってしまった。


すっかり錆びきってしまった弦を撫で、茶色くなった指先を眺める。


「またやってみようかな」


そう呟きながら机の隣にギタースタンドを置き、そのギターを立てかけた。


そして2時間程がたち、部屋もスッキリ綺麗になり、シャワーを済ませた僕は、ベッドにダイブする。


お気に入りのYouTuberを動画を見ていたが、なれない場所での緊張のせいか思っていたほど疲弊しているようで、僕は直ぐに夢の世界へと落ちていった。



目が覚めたのは朝の4時過ぎだった。昨日早く寝たこともあり目がすっかり冴えてしまっている。

カーテンを開け、まだ薄暗い空を眺める。


今日は土曜日だ。休日はとにかくゴロゴロするタイプの僕だが今日は行きたい場所がある。


僕は洗面所で顔を洗いスマホの地図アプリを起動する。


「楽器屋さんっと」


すると最寄り駅周辺にいくつか楽器屋さんが表示される。


「1番大きそうだからここにしよう」


今日の行先に目処をつけ、ブラウザを起動する。


「まずは弦だよな」


いくら2週間足らずでギターを辞めてしまった僕でも、錆びた弦では何も出来ないことぐらい分かる。


『エレキギター 弦』と検索し、どんなものが良いのかに目を通す。


最悪店員に聞けば良いので調べ物は簡単に済ませ、昨日寝落ちして途中だった動画を改めて見始めた。


気がついく頃には時計が10時を指していた。そとはすっかり明るくなり、雲ひとつない青空が広がっていた。


スマホを机の上に置き、寝巻きからよそ行きの服に着替える。


先程目星をつけた楽器屋さんを地図アプリのナビゲーションにセットし、家を出た。




うえ

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