二択
「おじゃまします〜っていうか、あれなんだな。久々すぎだな、明美んち」
快星の家で過ごしたあと、本当に私の家に二人で来てしまった。
私の部屋にそのまま案内する。
スマホで「快星が来るんだけどね、できたら星の観察を快星を泊めてしたいの」と連絡したら、私のお母さんは快星のことをめっちゃ覚えてたから、もう夕ご飯を頑張って作るのに忙しいみたい。
さて、ここからどうするか。
よくわからないけど、もう日も沈み始めているし、だらだらしていると、見えない一等星を観察し損なっちゃうんじゃないかって心配になる。
快星も同じ気持ちなようで、私の部屋の窓から、南の方を見ていた。
私の部屋の窓はちょうど南を向いているから、南の空は観察しやすい。
「前見た時も、方向は南だった。ちょうど、山のてっぺんくらいに見えた」
「なるほど。じゃあ、スマホでそっち撮っといてみる?」
「なるほどな」
快星と私はスマホをセットした。
これで一安心?
いやいや、でもさ、なんか目で見ると見えるけど、カメラには映らないみたいな? そんな設定の星かもしれない。
そういうことを気にしてしまうと、もう窓の外を見つめるか、それとも私の部屋にいる好きな男の子を見つめるかの二択になってしまう。
そんな二択を交互に選び続けていたら、お母さんの呼び声が。
ご飯も美味しいし大事。
この間に星が現れるなんてことがあって、さらに私達が気づかないうちに消えてたら困るけど。
でもそれでもやっぱりお腹が空いている。
「夕ご飯、ご馳走になります」
快星がそう言って、私と快星は、一階に降りた。




