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スケールの大きいこと
あの時、快星に会ってから、二ヶ月。
私は登校する日の方が多くなり、快星とも時々遊ぶようになった。
今日も快星と遊ぶ日。
部活には、私も快星も入っていない。
でも快星にはやりたいことがあって、私はそれに協力することにした。
快星のやりたいことは、スケールの大きいことをするということ。
たとえば、この夜空を再現した、プラネタリウムを作りたいらしい。
他にも、自転車で一人旅をしたいだの、川を下って海に出て漂流したいだの、小学生の時とあんまり変わらないことを言っている。
「それにしても、なんで見えないはずの一等星は、あのとき消えたんだ? 毎日不思議に思ってるんだけどさ」
隣を歩いていた快星がそう、唐突に言った。
「え、あれほんとに見えたの?」
「ほんとだよ。だから明美の家の前で、俺は叫んだんだし」
「そっか」
私が窓から顔を出すように、嘘をついたのかと思ったけど、ほんとに見えたんだ。
だとしたら、ちょっと不思議だね。というか、結構不思議なのかな。
私はそう思いながら、快星について行った。今日の行き先は、快星の家。




