巻末おまけ【ヴェルサイユ宮廷小ネタ集】
小ネタ①:ジャガイモの花のファッショントレンド中庭の奇跡の後、マリーはジャガイモの普及を早めるため、ある奇策を思いつきました。
それは、プチ・トリアノンで咲いたジャガイモの薄紫色の小さな花を、自身のプラチナブロンドの髪飾りに仕込んで夜会に出席することでした。
「まぁ、王妃陛下、その可憐で美しいお花は何ですの?」
「ふふ、これは我が国を救う『大地の宝石』の花ですのよ。皆さまの領地でも、この花をたくさん咲かせてみせなさいな」
それを見た貴族の夫人たちはこぞって「ジャガイモの花を髪につけるのが最先端のパリ・モード!」と大熱狂。
うっかりジャガイモを「悪魔の芋」と呼ぼうものなら流行遅れの田舎者扱いされるようになり、フランス宮廷の面面は競うように領地でジャガイモ(花目当て)を植え始めるのでした。
小ネタ②:ルイ16世の『爆速ケーキ配給馬車』政治のストレスから解放され、マリーのケーキ配給プロジェクトの「最高技術責任者(CTO)」に就任したルイ16世。
彼はマリーのジャガイモケーキをフランス全土へ一秒でも早く届けるため、宮殿の自室に特大の作業台を持ち込み、毎日油まみれになって新型馬車の開発に没頭していました。
「マリー! 見てくれ、この新型の『衝撃吸収バネ(サスペンション)』を! これなら、悪路を時速30キロで爆走しても、君の焼いたガトーは形を崩さない!」
名君ならぬ「名エンジニア」として覚醒した王の垂れ目は少年のように輝いており、職人カレームも「陛下、これなら焼きたての温度を保ったまま国境まで運べます!」と大絶賛。
民衆の間では「俺たちの王様が作ってくれた爆走馬車が、今日も美味いケーキを運んできてくれたぞ!」と、ルイへの好感度がストップ高を記録していました。
【第二部:マリー・アントワネット編】西暦1770年〜:『甘美なる大逆転』
ヨーロッパ全土を襲う未曾有の冷害(ミニ氷河期)と、優しすぎる善意が招いた共倒れの危機に、二代目の聖女が立ち上がる時代。
マリー・アントワネット(二代目聖女/主人公)
容姿:プラチナブロンドの輝く髪、澄んだアクアブルーの瞳、白磁の肌を持つ圧倒的至宝の美少女。
後半はジャネットの如き泥まみれの白いドレス姿へ。
功績:母の密命「フランスの小麦でオーストリアを救って」を胸に嫁ぐが、宮廷のひもじさにキレてお菓子の密造を開始。
冷害による小麦枯渇の暴動の夜、初代の「ジャガイモのカルテ」を元に、栗と芋の「奇跡のケーキ」を量産。豪雨を切り裂く黄金の光の中、
**「パンがなければケーキを食べればいいのです!」**の演説で何万もの暴徒を涙させ、一瞬で笑顔の和解へと導いた。
ルイ16世(フランス国王)
容姿:大柄で少しぽっちゃりとした体型。
不器用そうな丸い鼻と、人見知りで心優しい垂れ目。功績:初代の教えを守り、周辺国からの難民を拒まず受け入れた優しき王。
マリーのマカロンに胃袋をノックアウトされて以降は彼女の最高の理解者となり、後半はマリーのケーキを爆速で全国へ届けるための「衝撃吸収サスペンション付き馬車」を開発する名エンジニア(CTO)として民に超愛される。
ハンス・アクセル・フォン・フェルセン(忠誠の騎士)容姿:北欧貴族らしい涼しげな美貌と、引き締まった体躯を持つ寡黙な美男子。
功績:マリーの「剥き出しの純真さ」に魂を奪われ、彼女の剣であり盾となることを誓う。
暴動の夜、泥まみれでクワを振り、ジャネットの聖剣をマリーへ手渡して背後を守り抜いた。
マダム・エリザベート(心優しき義妹)功績:兄ルイに似た慈悲深い瞳の可憐な少女。
トリアノンでマリーと一緒に泥まみれでジャガイモを掘り、徹夜のケーキ作りを支えた現場の戦友。
アントナン・カレーム(宮廷菓子職人の長)隠れ設定:初代ジャンヌ編の「元暗殺者」の末裔。
先祖のプライドを胸に、毒の芋と恐れられていたジャガイモを「世界一甘美な奇跡のケーキ」へと昇華させた技術の天才。
オルレアン公ルイ・フィリップ(宮廷の黒幕)
動機:350年間、ジャネットの「清貧」のせいで他国を侵略できず、贅沢な夜会も開けなかった貴族たちの歪んだコンプレックスの塊。
「弱肉強食の帝国」を築くため、デムーランを使って「悪女マリーが小麦を盗んでいる」という偽のプロパガンダを流した。最後はマリーの背後にジャネットの姿を投影し、悔恨の涙を流して平伏。
開墾総監に左遷される。カミーユ・デムーラン(民衆の煽動者)
動機:オルレアン公の裏資金で動く天才ジャーナリスト。
言葉の刃で民衆をパニックに陥れ、宮殿襲撃を主導したが、マリーの「ケーキの味と本物の愛」に敗北して絶句、大号泣して改心。以後は王妃の御用ジャーナリストになる。
【未来への伏線:・世界大戦編へ】
迫り来る「世界からの嫉妬」と、まだ見ぬ若き怪物世界からの嫉妬の包囲網フランス国内がジャガイモと小麦の二刀流で大復興を遂げた一方、冷害から抜け出せないイギリスやプロイセンなどの周辺国は、凄まじい逆恨みと恐怖から「打倒フランス・全ヨーロッパ大同盟」を結成。
ジャガイモを力ずくで奪うための「未曾有の世界大戦」の火種が水面下で動き出す。
ナポレオン・ボナパルト(物流・兵站の怪物)
容姿:コルシカ島の片隅にいる、まだ何者でもない、異常なほどに鋭く冷徹な眼光を持った小柄な少年。
世界線での変化:戦争がないため大砲を持つ必要がなかったが、その怪物的な頭脳で「世界中からの嫉妬の包囲網を、物流と兵站で叩き潰し、世界を逆転救済するための数式」を弾き出している。
「王妃陛下、その泥にまみれた白いドレスを、この私が『鉄壁の聖女』へ仕立て上げてみせましょう」と不敵に笑い、宮廷の農政官として仕官を企んでいる。




