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第六話 著者談
ベルナーガスがどんな所なのか、俺はよく知らなかった。
ロバートから聞いた話し程度の知識しかなかった。だから実感がなかったんだ。国の中心だって事も、国王が居るって事も、……クレアはそこの子どもだって事も。
……なんで付いてきたのか、よくわからなかった。ただなんとなく、本当に漠然と、離れちゃいけないような、そんな気がして。
ベルナーガスに行っても、それでもみんなで一緒に帰るんだと思っていた。……そう信じていた。
たとえ国王が本当に元の姿に戻っていたとしても。
根拠なんてなかったけど、ベルナーガスには誰も残らないって、そうずっと思っていたんだ。
「ただ、様子を見に行くだけだよ」
「国王が元に戻ってたら、それでいいんだ」
「それで役目は終わる」
――役目?
クレアはどうなってしまうんだろう。
一緒に帰るよな、きっと。……みんなで一緒にさ。
その時初めて気が付いたんだ。
ずっと一緒にいたいんだ、って……




