5話
いつも読んでくださっている方ありがとうございます。
俺は部屋に戻り荷物を一応まとめた。
多分、何かの間違いと信じたいが義母サマンサの言葉と父上のあの怒り様だと何があるか分からない。
こんな仕打ちを受けても少しは今までの貢献を考えたら……と希望を持ちたいが義母とバルクの言葉が頭をよぎる
サマンサとバルクは俺が邪魔だったのだろう。
俺の味方のクロウ兄様はユニークスキル持ちで優秀だった為国軍に軍属しているし、もう結構上の階級まで行っているエリートだ。
故にクロウ兄様の睨みが効いていて手が出せない、しかし今回俺ははずれスキルだった。
ここぞとばかり攻めて来ているのだろう。
バルクは学園でも素行の悪さが原因で問題を起こし評判も学問での成績も良くない。
俺は勉強はそこそこ出来るから今まで俺とクロウ兄様と比べられ鬱憤が溜まっていたのだろう。
荷物をまとめていてふと思った、家由来の物は持っていけないだろう必ずあの2人が邪魔をしてくるはずだ。
厳選した結果、残された物は剣と初級魔術教本と少しのお金だけだった。
お金は前にアドバイスが欲しいと父上に言われた時に教えたアイディアで成功して父が得た利益の中からお小遣いとして貰ったものだ。
子供の俺には使う場所が無いので貯金しておいて良かった。
その金額は金貨10枚だ。
この世界の貨幣は
銅貨→100円
大銅貨→500円
銀貨→1000円
大銀貨→5000円
金貨→10万円
大金貨→50万円
白金貨→1000万円
といった位の価値がある。
もし追放されても多少の間は暮らせるがこれから先をと考えると難しい。
将来に不安しかない状況下でふと、俺はスキルを使えるのか気になった。
「スキルリスト」
そう唱えると。
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アロウ・ガード
9歳
スキル
心力
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「はぁ、やっぱりスキルリストにはまだ何も載ってないか」
このスキルリストはスキル授与を受けた人が使える呪文だ。
クロウ兄様の場合はそこには雷化や雷魔術と表記されている。
連想しやすいスキル名の場合はギフトを授与されてすぐにパパッとスキルリストの中に派生スキルが記入される。
ここで少しでも派生スキルが出てきていればはずれスキルじゃないことを証明できたのになんて奥歯をギリギリと噛みしめてしまった。
とりあえず、心の力に起因するスキルだと思うから何か使えないか熟考して試すが無理だった。
どうしたらいいのだろうかなんて考えていると
コンコンコンッとドアがノックされ
「アロウ様、ルドルフ様がお呼びです。さぁ、こちらへどうぞ」
すぐに声をかけられたことに心の不安が大きくなる、使用人が貴族に対して接する時に部屋の中にいる人の返事を聞かずに声をかけるなんて本来はあってならないことだからだ。
執事が俺のことを呼びに来たみたいだ。父ルドルフが呼んでいるらしい。
「ありがとう……」
俺はお礼を伝え執事と一緒に執務室へ向かった。
コンコンコンッ、重い気持ちが俺を支配しながらも逃げれる状況なのでドアをノックする
「アロウです」
父上の返事がすぐに来た
「入れ」
俺は入室した。
部屋に入るとルドルフの冷たい視線に晒される。
「アロウよ少しは時間があったと思うがスキルはどんな物かわかったか?」
そんな質問に言い淀んでしまう、俺は俯き
「申し訳ございません。まだ把握出来ていません」
としか答えられなかったのだった。
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