29話
俺がボス部屋に入ると暗かった部屋に松明が灯り。
中の様子が少しずつ見えてきた。
俺は雷魔術の用意だけして剣を構えていた。
中心部には80cm位しか背丈の無いゴブリンとは違い、180cm位あるムキムキのゴブリンが居た。
ホブゴブリンだ。
「は? 成長しすぎじゃね? コブリンさんよ」
ちょっとひよっていた。
普通に考えて、9歳の平均身長は130cm
50cm以上大きなムキムキのゴブリンがブロードソード掲げて待ってるんだよ。笑うしかないな。
とりあえずあちらから攻撃してくるわけでは無さそうなので。
スゥ、ハァ
口の中が乾くどうやらあの筋骨隆々のゴブリンを見て緊張している様だ。
俺は深呼吸して息を整えて『身体強化』をかけた後『スパーク』を放った。
「グギャァァ」
と体が一瞬ビクンとなったホブゴブリンは怒り心頭と言った感じで俺にブロードソードを打ち下ろして来た。
俺はそれを弾き脇を軽く切り裂き、オマケに『ファイア』を食らわした。
今ホブゴブリンはのたうち回っている。
トドメを刺そうと近づいてた時に急に剣を俺に正確に突き出してきた。
「くっ、油断させる為の作戦か」
俺はギリギリの所でそれをかわして慢心や油断していたことを身に染みて理解した。
「やっぱりこういうのは痛い目みないと気付かないもんなのかもね。戦闘経験の無さが浮き彫りになったな」
そう俺は1人ごちりながらホブゴブリンへと向かい合った。
先程と、同じようにホブゴブリンが俺へと特攻を仕掛けてきた。
しかし俺も同じ手を食らう前に
「『ファイア、ファイア、ファイア』」
火魔術を3回連続で打ち込んだ。
ホブゴブリンは苦しんではいるけど油断は出来ない。
やはりそこそこの耐性を持ち力もある。
ダンジョンボスというのは油断出来ない。
俺はあまりやりたく無かったことをすることにした。
『スパーク』そう剣に魔術を纏わせたのだ。
「この剣は魔術を付与しながら使うタイプじゃないから剣が傷むんだよなぁ」
なんて思いながら俺は怯んで居るホブゴブリンへと剣を叩き付けた。
「グギャァ!?ギャギャ」
今までの攻撃と違う事に気付いたホブゴブリンが俺から距離を取る。
「そうだよなー痺れるのは魔物も人間も嫌だよね。ってことで」
「『ウォーター』『スパーク』」
俺は水をぶっかけた後に雷魔術をしよう。
まぁ、日本で化学を習っていれば効果はよく分かるだろうね。
何せ生物は魔物だろうと動物であろうと水分量は余り変わらない。
俺は痺れているホブゴブリンの首へと剣を切り付けた。
「んーやっぱり腕が足りないのか?それともあれは物語の上だけか?」
跳ね飛ばすなんてマネは出来なかったので最後は弱ったホブゴブリンの首へと剣の切先を刺した。
するとホブゴブリンが粒子化して行き。
魔石とブロードソードに変わった。
無事に俺はこのダンジョンを踏破出来た様だ。
「ふぅ、何とか倒せたみたいだな。結局魔術の鍛錬の高さと力のゴリ押しだったなぁ。戦闘経験が足りなさ過ぎる反省と改善点の嵐だな…… 」
俺は今回のダンジョンアタックで学んだ事は戦闘経験の少なさで魔物が大きくなり始めると上からの攻撃や騙し討ち等の対処が遅れた事と油断が多かった事だった。
「後は絶望的に使える魔術が少ないな… 早く中級魔術書が手に入れば良いなぁ」
俺は魔石とブロードソードを手にすると。
ダンジョンボスの部屋に急に扉が現れた。
その扉を開けて中に入ると
空中に水晶のような玉が浮かんでいた。
「これがダンジョンコアか壊せば踏破+帰還出来る筈だ。疲れた帰ろう。」
コアを壊し、俺の体が光り出す。
一瞬暗転するとそこは日が陰り出し始めている夕方の外だった。
ダンジョンがあった場所は空き地みたいになっていた。
「踏破されると忽然と消えるんだな。結構衝撃的だな。Sランクダンジョンが踏破されたらあの塔が丸々消えるのか。さすが異世界不思議な事もあるんだなぁ」
俺はダンジョン踏破した事をしみじみ感じながらギルドに戻る事にした。
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Eランクゴブリンダンジョン
リザルト
・ゴブリンの魔石×15
・ゴブリンソードマンの魔石×13
・ゴブリンファイターの魔石×12
・ゴブリンメイジの魔石×8
・ゴブリンアーチャーの魔石 ×5
・ホブゴブリンの魔石×1
・ブロードソード×1
計魔石×54
武器×1
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