12話
いつも大変お世話になっております。
2日目の野営場に着いた俺達は
昨日と同様にメイラと2人で水瓶を満タンにして火を起こした。
すると先に来ていた1団から1人こちらに向かってきた。
サジ達は凄く警戒していて〇の中が赤くなっていた。
俺はそれよりもこの男の〇が真っ黒なのが気になっていた。
「悪い悪い警戒させちまったな。スマンがこれから王都に向かうんだが何か変化が無いか確認させてくれ」
男はそう言うと手をヒラヒラと上に上げていた。
はぁとため息をつきサジが警戒を解いた。
「この先でゴブリン4体と接触戦闘になった」
「ほぅ?」おっさんの目が怪しく光った気がした。
「お前さんだけで対処したのか?」
サジは首を振り
「いや、たまたま俺以外に3人冒険者志望が居て退治できただけだ」
「そうか。ありがとよ」
そう言った後、おっさんは俺達3人を舐め回す様に見た後立ち去った。
「何よ、アイツ気持ち悪いなぁ」
メイラがぷりぷり怒っている
うん、俺もそう思う。
「こういう場所じゃ情報交換は良くあることだが、奴らの態度は気になるな。気を引き締めて行こう」
サジがそこで意見をまとめて、夜の見張りは昨日と同じ順番になった。
自分達の1団に戻ったおっさんはと言うと
「お頭〜どうでした?」
部下の1人が質問する。
お頭と呼ばれたおっさんはニタリと笑い
「ああ、多分頼まれたガキだ。金貨を持っているはずだ。他にも冒険者志望のガキが2人と御者が居る。男2人は奴隷で女1人は俺らの奴隷に出来るな。爺婆は殺せ」
ヒッヒッヒッと笑いを堪え男達15人は宴会を始める。
俺は黒い〇にどうしても気になって。
サジに提案する。
「なぁ、サジ今日は全員馬車で寝ないか?アイツら怪しすぎるよ」
サジは少し悩んだ後。
「んーそうするか? 馬も一応、馬車繋ぎっ放しで何かあれば即逃げようジーさんバーさんもそれでいいか?」
老夫婦は即賛成をして念の為にお爺さんには今日の見張りを辞退してもらった。
皆で食事をして先に皆は寝る為に馬車に入って行った。
あちらの1団は宴会をしている様だ。
男達はとても下品な笑い声を上げている。
耳を澄ませて居ると。
微かにだが
『神童』『馬鹿だな』『始末』と聴こえた。
は? 俺……? ないないないない。
まさかね。
でも気になるな。
ちょっとトイレに行くふりしてみようか。
俺が立ち上がると声が止んだ。
そして視線を感じる。
その視線を追うとあの1団だった全員がこちらを見ていてしかも全員の〇の色が黒だ。
これは…敵意や悪意? それとも殺意って事なのか?
それに気づいてしまった瞬間に、背中に悪寒を感じた。
これは無理だ明らかに俺を狙ってやがる。
俺は荷物を持つとアイツらも立ち上がろうとする。
仕方ないやりたくなかったんだが。
ごめんサジ…… 馬たちには後で優しくしてやってくれ。
「『ロック』」
俺は土魔術を使って馬の尻に当てた
拳大の石の礫が当たり馬はひひーんと鳴きながら走り出した。
サジの慌てた声が聞こえるが無視
『アイツら逃げたぞ追えー』
「ちっ、俺以外も逃がさない気か。なら」
俺はサジ達を逃がす為に大声を出した。
「お前たちの狙いは俺だろ。俺がアロウ・ガードだぁぁ」
おっさん達の1団は爛々と目が怪しく光り出した。
俺はやばいと思いそのまま身体強化を施しながら森へと一目散に逃げ込んだ。
『ヤツを逃がすな追えーーー!』
俺に1団はついてきたようだ。よし、上手く逃げろよサジ
俺は何がなんでも生き残ってやる。
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