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お化け屋敷
お化け屋敷を作っている時、おれは、応援合戦に呼ばれた。
4人で作っていた。
でも、全員が、応援合戦に呼ばれた。
おれは。
お化け屋敷に、残った。
なんとなく。
全員が抜けたら、ダメって思って。
そしたら。
後ろから、声がかかった。
「ねえ、1人でやってるの?」
振り返ると。
全身に、電撃が走ったような感覚を覚えた。
髪を長く下ろし、パッチリとした、キラキラした目をした、つばきさんが、立っていた。
「つばきさん、久しぶり」
「久しぶり。勇希くん、覚えていてくれたんだね」
まさか、またつばきさんに会えるとは思わなかった。
「一緒にやろ?」
つばきさんが、そう言ってくれた。
おれはもう、めちゃくちゃ嬉しかった。
「うん!」
おれとつばきさんは、一緒に作業を進めた。




