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赤点
「おれ、お前と一緒にちゃんと部活やりたいから、追試とか取るなよ」
「うん、追試は取らないように頑張る」
おれは、トイレ掃除を、同じクラスの岩田と一緒にやっていた。
岩田に聞かれた。
「おれ、クラス順位、40人中39位だったんだよ。お前、何位だった……?」
「……40位」
「マジか」
「うん、マジ。マジで、そんな順位を取ってしまった」
おれは、少し泣きそうだった。
だって、普通に勉強したはずだよ?
普通に勉強して、学年最下位って、この学校、どれだけ頭がいいんだよ。
「そ、そっかあ。よかった、お前に順位を打ち明けて」
「え?」
「だってさ、おれの順位、誰に打ち明けても、驚かれるだけだと思って、誰にも言えなかったんだよ。でも。お前は驚かなかった。本当に、よかった。追試取らないように、一緒に頑張ろうな」
「おう」
なんか、仲間ができた気がした。




