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ビリでインキャは嫌なので国公立大学に合格します  作者: 佐和多 奏
1年生編

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最寄駅

 由紀とおれの最寄駅は、同じだった。

「ねえ、勇希。あのね……」

「ん?」

「やっぱ、なんでもない。追試、頑張ってね」

「……うん」

 なんて言おうとしたんだろうか。

 でも、学年ビリを取ったことのあるおれにかける言葉なんて、そんなにないと思うけど。

 そんなことを思いながら、自転車にまたがって、ペダルを漕いだ。

 雪が顔に当たって少し痛い。

 けど、早く帰って。

 しっかりと、寝なきゃ。

 追試に受からなきゃ、留年しちゃうから。

 おれは、スピードアップして帰った。

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