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星空
駅を出ると、満開の星空が広がっていた。
その星空は、おれの中に蔓延る不安を払拭してくれるかのようだった。
自転車置き場に行き、スタンドを蹴る。
カシャン、という音がするとともに、自転車の重さが手に加わる。
自転車に乗り、漕いで行く。
今日は、なんとなく楽しかった気がする。
こうちゃんと、天馬と一緒に勉強ができて。
こんなふうに、一緒に交流館で勉強ができるの、いつまでなのかな。
ふと、そんなふうに思えてしまう。
おれは、このままでいいのかな。
本当に。
このままでいて、国公立大学に行けるのかな。




