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天馬
「なあ、こうちゃん、勇希」
天馬が、話を持ち掛けた。
「ん?」
「どうした?」
窓の外は、星が降る夜。
とても綺麗。
「おれ、前回のテスト、クラス順位が40人中38位だったんだよね。だから、追試を取らないために頑張らないと……」
「まじか……」
こうちゃんは、この反応だった。
おれは、どうにも反応することができなかった。
2人とも、多分察しているだろう。
おれが、ビリであることを。
こうちゃんはおんなじ中学だったし、天馬はおんなじクラスで、おれが当てられて答えられていないところを何度も見ているはずだし。




