みんなの進路
焼肉屋に着いた。
昨日、花蓮から連絡が来て、交流館で勉強してたメンバーで集まって飯でもどうか、みたいな。由紀の一件があってから、集まるタイミングなんてなかったけど、せっかくだしってことで、そしたら意気投合して。
花蓮「みんな受験どうだった? 私は、第一志望は落ちたけど、看護学部受かったよ!」
天馬「おれ医学部受かったぜー!」
由紀「私も一応、看護、受かった……」
こうちゃん「みんなよかったなー! おれは浪人だよー、また予備校で勉強頑張るぜ! 勇希は?」
勇希「あぁ、一応、愛外大受かったよ」
天馬「まじ!? よかったやん! おめでと!」
花蓮「あそこって全国有数の、外国語学部の国公立だよね!? 結構2次試験難しいって聞く」
勇希「まあ、200字の自由英作とかは確かにあった、中学の文法組み合わせとけば別に書けるんやけど」
こうちゃん「200字の英作!? みんな名古屋大学の、50字自由英作でヒイヒイ言ってんのに、やっぱ外語ってすげえな……で? 将来は外交官?」
将来……
花蓮「外交官って、朝ドラの男みたい」
キャハハと笑う。
天馬「おれは、医者だぜ」
花蓮「知っとるわ医学部やもんな」
天馬「てか、勇希って経済志望じゃなかったっけ? なんで外語に」
勇希「いや、共テで……」
由紀「あ、そういうことね。私も……」
天馬「そっかー、でもさあ、これから外交とか外資系とか目指すとして……」
その後も進路の話が続いた。
よく考えたら、みんな、将来の仕事とか考えて大学選んでる。
外国語学部に入って、何になるんだろう。
てか、文系の人たちってみんな、どんな仕事につくの?
てか、なんで高い大学目指してたんだっけ。なんで、国公立なんて。てか、学歴って、なんのために。なんで、おれってこんなに頑張って……。
こうちゃん「でも、国公立入れたってほんとすげえよ」
由紀「それは私もそう思う。私は、共テで失敗したから」
目的、手段、そんな言葉が頭の中を支配する。




