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やっぱり、あやかしLIFEは、続く

 蛇仙女さんが三橋くんの家に居候することになったので、桜も三橋家へ行くことになった。とは言え、隣である。なぜか、わが家に全員集合する。河童さんも子鬼も帰る気がない。帰りたいと思っていないという方が正しい。必死で、帰る方法を見つけてやろうと努力したのも空しく…、自分自身が仙界に呼ばれた謎は、やっぱり、桜が蛇仙女さんのために力を使ったせいだったようだ。

 

 

 初めて、仙界を出て、蛇仙女さんが桜を連れて下界へやってきた時だった。たまたま、私が通りかかるのを見て、前世の私の魂を垣間見て蛇仙女さんは、つぶやいた。

 

 「由利ちゃんが生きてる…。でも、へんね。もう、かなりの時間がたったのに。」

 「母上様、由利ちゃんって誰?」

 「貴方が生まれる前にお腹の中にいたときにね…。とても親切にしてくれたお姫様よ。いつも、梅って優しく呼んでくれてね。美味しいものをいっぱい運んでくれて…。とても、楽しかった。」

 「そう。じゃあ、どうして、お話ししに行かないでここから見てるの?」

 「あの、由利ちゃんは、覚えてないからよ。」

 「母上様を覚えてないの?」

 「ええ。そう。」


 そんな会話をしたらしい。そして、その時桜は、蛇仙女さんを喜ばそうと私を仙界に連れ去ろうと考えてしまった。仙界のものが媒介すれば、簡単に連れてこれそうだと思いついた桜だったが、そこからどうしたらいいか分からないまま、仙界と下界を行ったり来たりしていたようだ。桜は、それぐらいの能力が生まれつきある。子鬼とはもともと、仙界でうろうろしている時に友達になってたみたいだし、私が仙界に行った時も子鬼は、桜の偵察隊だったわけだ。巻き込まれたのは、好奇心が先だって、ちょっかいを出した河童さんと1丁目仙人だ。


 「もう!!お母さんがみんなを帰らなくても良いように居心地よくしすぎなんだよ。」

 「良いじゃない。楽しい方が。」


 『ね~。』と子鬼、桜が振り返って言いながら、河童さんもプールの中から首をこくこくと降って頷いている。


 とりあえず、わが家はあやかしLIFE状態が解消されることはなくなってしまったのだ。この後、色んな事が起こるんだろうけど、三橋くんと受け止めていくしかないんだろうと思う。これ以上あやかしが増えることが無いように祈るばかりだ。


 「あらやだ。この猫どうしたの?」

 「え?お母さん猫って?」

 「ソファでいつの間にか子猫が寝てるの。誰が家に入れたのかしら?友香じゃないのよね?」

 「私なわけないでしょ。」


 『もしかして…。あやかし…。じゃないよね?』と思った瞬間だった。その猫がしゃべりだした。


 「すまんな。ここが居心地のよさそうな家に見えてな。我が名は猫又じゃ。よろしくな。」


 その場にいた全員で『えーーーーー!!また増えたじゃないかーーーー!!誰か連れて帰ってーーーーーー!!』


 -完ー


 その後のエピソードは、また今度。






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