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第36話 クラシア ショウ 訓練兵時代

キャラクター紹介


クラシア・バハムート。22歳。

誕生日11月26日、

慎重156㎝ 体重48㎏ 血液型A型


容姿


肌は白く手足は長くて美貌。髪型はウルフカットで、たれ目でどんよりとした目をしている。


私服はピンクの地雷系のシャツに、黒のハートのついたミニスカートを身にまとっている。


左手にはリストカットの跡があり、包帯で隠している。腕を切るのはいざ負傷した時に備え、痛みを思い出せるようにするため。



概要

今作のヒロイン。ハンターズに配属された新人兵。皆と比べ力は不足しているが、訓練を怠らず努力家。空間認知能力が高く、周りの状況がよく読める。


幼い頃、住んでいた街でイロードのパンデミックが起き、その影響で母親が死亡。自分の力不足が

原因だと思った彼女は、誰よりも凌駕出来るような力を欲っするようになり、歪んでしまう。


視点 ナナ 場所 装甲車 内部


今私達ハンターズはアレックス研究所に向かっている。最新の装甲車に私含め8人のメンバーが居座って


いる。運転のロバートさん、ブレス隊長、マラシイさん、クラシア、ショウら、後後方のもう一台の

メンバー計16人の少数で今回は行くことになった。


車内はギリギリ隣の人に肩が当たるか当たらないかなスペースで

やや窮屈だ。隣に座っているクラシアは長時間の移動でウトウトとしている。彼女の眠そうな顔を見ていると


「今回の作戦概要はわかっているな?」


と向かい側にいるブレス隊長が退屈しのぎな感じに話しかけてきた。


「ええもちろんです。アレックス研究所に行き、エドワードさんが言ってた膨大な研究費の損失の出費がなんなのか確かめる、ですね。」


「ああ、後は」


「ええ・・彼、アルス君を守る事ですよね。」


席の端っこで皆より一際小柄な男の子が防護服を来て座っている。そう、アルス君だ。

後ろを向き、窓の外をかっぽじるように見ていた彼は、私達の話を聞いて、一瞬こっちに振り向いたがすぐさま窓の外へと向き直した。


「今彼は外に釘付けだな。・・ったく、映っているのは枯れた大地と山の連なりだけなのによ。」


と壁に持たれかかるブレス隊長。私の隣に座っているショウが


「無理もないっすよ。地下都市に住んでる人は10年間も地上を見ていないんですから。

ましてや子供なんて物心つく前に地下都市に過ごしていますし、例え荒廃した景色でも彼からしてみれば

新鮮味の塊だと思いますよ。」


「そんなもんなのかねぇ・・。」

と背もたれる隊長。


確かに、もしかしたらカリナも同じような反応するのかも。あの子もあれだけ外に出たいとか言ってたし。

私はコンコルドに行くまでの道のりや、発電所の開拓に貢献するために地上なんて何回も見ているから感覚がマヒしていたが、それは凄いことなんじゃないかと今更ながらに思った。


それにしてもアルス君、周りのことなんか眼中にないほど窓の外の景色を眺めている。

外は曇り空で、茶色い乾燥地帯が地平線の彼方まで続いているだけなのに、きっと彼からしたら特別な景色なんだと・・そう考えていた時、右肩からどしっとした重みが入ってきた。


なんだと思い右を見ると、そこには隣で熟睡していたクラシアだった。彼女は完全に寝てしまい、

私の肩に寄りかかっている。


「はっはっは!、長旅で眠くなったんだろうな。」


とまぁまぁ大きい声で笑う隊長。それでも彼女は起きない。彼女の幼い顔付きが目の前に。


「無理もないっすよ隊長。出発から三時間もこうしているんですから。それにクうちゃんは出発前の

前日もでっけえリュック背負って数時間歩いていましたし。」


とショウがいうと隊長は、


「何?全く出撃前はしっかりと休憩をとるのが基本だとあれほど言っておいたのに・・・」


と頭を抱え、溜息をこぼした。ああ・・昨日もやってたんだ。


「クうちゃんは訓練兵の時も、一人で黙々と特訓とかしていましたから、彼女にとっては特訓というよりはルーティンなんでしょう。」


「そうか・・お前もこいつに言っとけ。無理はすんなと」


「どうでしょう。あまり聞かないかと・・彼女、義理堅いし。」


「はは、そうだろうな。所でお前たちの訓練時代ってどんな感じだったんだ?。成績は優秀なのはもちろん知っているが、細かいことは知らないからな。聞かせてくれ。」


「え~?あんまいう事ないっすよ。」


と誤魔化したショウだが、皆気になるという感じでショウを見る。かく言う私も二人の過去が気になる。

しょうがないなと観念した彼は口を開く。


「・・・俺は真面目にやっていましたよ、俺は父の思いを胸にサバイバルもしたし、辛い訓練も乗り越えました。」


「確かお前の父はスぺラス・マンバ議員だよな。昔は医療や病院の行政に勤めてて、

今はコンコルド北区の代表をしている・・」


「ええ、俺はその人の義理の息子です。俺は一人前になれるようにインフラ設備が充実している南区に移りハンターズに入りました。北区だと医療がメインなので稼ぎの選択があまりないですから。俺は体力があるから隊に入った方がいいんじゃないかと父に言われたのでそっちの道を選びました。」


車内が小刻みに揺れる中、彼の話は続く


「出稼ぎって奴だな。父の為に働くって感じか?」


「まぁ、そんな感じです。父の為・・そう言ったらお前は主観がないのかって父に言われました。」


「その父親に言われたのか。?」


と隊長はせせら笑い。皆もほのかに笑った。


「そんな俺ですけど、何とか成績は優秀におさめ、無事部隊に入れました。」


「そっか・・」


頷く隊長。同時に寝ているクラシアを眺める。


「クラシアはどんな感じだったんだ?。」


「クうちゃんですか?彼女はとても凄いっすよ。」


と興奮気味に語る。


「でもお前よりは確か成績は低かったろ?お前らがハンターズに配属されるときにその時のデータを見たが。」


「ええ、でもそんなのただの目安です。クうちゃんは誰よりも真面目で黙々と訓練に向き合っていました。そして何よりも・・」


「彼女はなんというか洞察力がすごいんですよ。周りの状況を俯瞰して把握し、決断を導かせる。

そしてどんな時でも自分の軸をぶれさず、真摯に向き合い、行動出来るんです。

だからそれが凄いと思います。俺には出来ない。少し羨ましいぐらいですよ。」


と語る彼。そうな過去が。

でも確かに思い当たる節がある。発電所で隊長達を助けようか迷っていた時、私に「あなたはそれを判断する資格がある。自分で決めな。」と先導してくれた。まだあって間もない私に力を委ねてくれた。

あんな事を言う人は、あの状況ならいないだろう。


「一番慎重小さいのに、度胸はしっかりしているんだね。」


とマラシイさん。確かクラシアは私よりも小さい。


「そりゃ面白いなショウ。そんな奴だとは思わなかったぜ。」


「ええ、俺も最初は根暗な感じがして正直近寄りがたかったっす。でも接しているうちに結構喋るし気遣いもできるしでいい娘だなと思いました。でもクうちゃんの魅力はそれだけじゃなかったですね。」


と氷銃剣を枕変わりに寝ているクラシアを見つめる彼。


「部隊との合同演習の時の話っすけど、俺たちのチームが壊滅状態だったんすよ。先輩の判断ミスで。

もう全員終わりなムードがチーム内で出てました・・でもそんな時に決断したのは彼女だったんすよ。」


「クうちゃんは指揮を奮い立たせ土地、部隊のスペック、今持っている銃の弾数、これらを全て駆使して突破口を開きました。あの少人数で突破出来たなんて・・正直今でも信じられません。」


とやや引くように苦笑いした彼。


「俺はそれからクうちゃんを尊敬してます。そして同時に恐怖も感じました。彼女は底知れぬ何かがあるのだと・・」


ショウはクラシアをやや怯えるように見つめた。


「そうか、そんな事があったんだな。今後の彼女に期待だな。」


と隊長が腕を組んだ時と同時に、クラシアがあくびをして起きた。寄りかかれた肩は離され、楽になる。


「あれ・・皆どうしたんですか?私を見て。」


彼女は眠たい目をこすり、見つめている私達に言った。


「おいクラシア。あまり寝るんじゃないぞ。もうそろそろ着くんだからな。」


滅茶苦茶軽い口調で説教する隊長。


「はい、すみません。流石に長くて・・・」


「まったく、いざという時は頼んだぞ。クうちゃん。」


「・・隊長、やめてください。あいつの真似は。その呼び方あまり気に入ってないんで・・」


とめんどくさそうに語る彼女に、皆は笑いに包まれた。後ろにいるショウは小声で「え・・そうなの?」

と呆気にとられ、口が開いていた状態だった。面白い。


と思った束の間、車内が赤いライトと警報に包まれる。


「お、そろそろ目的地だ。お前ら装備の確認しとけ。」


いよいよ目的地のアレックス研究所か。窓の外を凝視していたアルス君も流石に姿勢を正す。


「アレックス研究所だが、エドワードさんが言う通り何があるかあるかわからない。そして周囲に蔓延るイロディアンにも警戒しろ。辺鄙な場所とはいえ都会からここまで流れつく奴もいるからな。」


隊長はそう私達に宣告した。皆装備の確認をし、私も最新兵器のプラズマハンドガンの弾数を確認する。

そう、私も皆のように装備している。ただ片腕は触手で使う関係で皆のように氷銃剣は持てない。


「ナナも装備、してるんだね。」


「うん、サブウェポンのだけどね。」


「でもいいね。同じ武器をつかうって。一致団結している感じ。」


「一致団結・・か」


クラシアは氷銃剣の確認をしながら口を綻ばせた。

先導・・か。私も彼女のようにいざという時に判断がくだせれるかな


確かに、皆と同じ武器をつかえるのは嬉しい。


「よし、やるぞ。」


私は意気込む。この新しい武器をいかすんだ。



今回はクラシアとショウの過去話を掘り下げました。この2人は今後活躍しますから、その背景をうつさないとあかんなと思い、戦う前に書きました。

次回は遂にアレックス研究所に行きます。そしてショウが暗躍を実行、物語は大きな展開を迎えます。お楽しみに~


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